2015年4月15日水曜日

CB1100初ユーザー車検

雨の降りしきる中本日で車検満了となるCB1100を札幌運輸支局まで運転してユーザー車検(継続検査)を受けてきました。
今日はなぜユーザー車検を受けることにしたのか、そして札幌で二輪のユーザー車検を受けるとどういうふうな流れで始まり、終わるのかという事を書いていきたいと思います。

まず、ユーザー車検を受けようと思った経緯なのですが、CB1100の以前の車検の時に購入元のショップであるホンダドリームに依頼したのですがそこの対応があまりにも酷かったためです。
ディーラーの悪口は書くことが山盛りになるので割愛しますが、高額な費用よりも対応の酷さでユーザー車検を選んだという事になります。


ユーザー車検事前準備
自分が事前におこなった準備になります。
何しろ初めてのユーザー車検でしたので準備の悪さが露呈しました。
今後のためにも要点をおさえておきたいと思います。
事前に用意する書類は3つ

・車検証(本紙)
・自動車税納税証明書
・自動車損害賠償責任保険証明書

よく点検整備記録簿は必要ですかという話がありますが札幌では必要ありませんでした。
納税証明書は運輸支局内で再発行できるなどの話もありますが札幌運輸支局のQ&Aでは再交付してもらってから来いと書いてあるので事前に用意しなくてはなりません。
二輪であれば市町村の役場で再発行手続きが可能です。
用意ができたら次のことを確実に実行して下さい。

必要書類を用意したらその書類を確認せよ!

用意しただけで安心してしまうと手間が増える事になります。
例えば自分は車検証の満了日を確認せずすっかり車検が切れていると思い込んでいたので仮ナンバーの申請を無駄におこなってしまいました。
こういうミスを減らすためにも用意する書類は一通り目を通す事をお勧めします。
特に車検の満了日と自賠責の満了日は忘れずに確認して下さい。
そしてもう一つが印鑑です。
署名でもいけますがともかく持っていれば役に立ちます。
カバンに一つ入れておきましょう。

書類の用意ができて確認したら次は車検の予約を行います。
今はネットで簡単に予約が出来るようになっているのでそちらを使うとよろしいでしょう。
自動車検査独立行政法人の自動車検査予約サイトをご利用下さい
自分はここでもトラブルがありまして、アカウント登録後にサーバの不具合で予約が取れなくなり、そのエラーがPC側でよくあるエラーだったので対応に追われ、土日をはさんだので月曜にサーバの不調でしたという通知が発表されるまでえらい苦労させられました。
なお4月は激混みなので予約を取るのも一苦労です。

あとは車検場で印紙等を購入するのに必要な現金を用意すれば事前準備は終了になります。
小型二輪はたいていの合計5530円で済むのですが、13年経過・18年経過の車両は重量税が上がります。
3800円→4400円→5000円というふうに600円ずつアップするので自分の車両が何年経過しているのかを確認しておくとよろしいでしょう。


ユーザー車検当日の行動
特に車両に問題がなければそのまま車検場に持ち込んで検査を受ければいいわけですが、ユーザー車検の鬼門とも言うべき光軸調整に絶大な自自信を持っていない諸兄は悪い事は言わないので事前に予備検査場で調整をおこなってください。
ここ以外にも恐らくテスター屋と呼ばれるところやショップなどでもやってくれるのですが、光軸調整はなるべく直前に同じ状態でおこなうのが肝です。
自分はまったく光軸に自信がありませんでしたので迷うことなく利用することにしておきました。
利用方法ですが難しいことは何も有りません。
札幌の予備検の場合施設に入場して車両を邪魔にならない場所に停めたあと、受付で光軸調整お願いしますと言って代金を支払うとあとは初心者だろうが上級者だろうが係りの人が誘導してくれます。
誘導にしたがって車両を進め、テスターの前で停止してハイビームにして検査開始となります。
自分のCB1100は左右も上下も狂っておりましてドライバーで調整ネジをぐりぐりして左右の光軸を調整したあとに上下をばんばん叩かれて手荒く修正されました。
光量はまったく問題がなかったようで何も言われませんでした。
ちなみにバルブは購入時から付いている普通のH4バルブです。
検査と調整にかかった時間は3分くらいで、お値段は1730円で相当ぼろい商売だと思いました。
まあネイキッドバイクは調整が非常に簡単なのでこう思っても仕方ないのですが、これがフルカウルのバイクだと・・・考えただけで恐ろしいですね。
以前ZZR1100に乗っていた時のことを思い出してしまいました。

無事に光軸調整が終了したらいよいよ車検場(札幌運輸支局)に向かいます。
広大な駐車スペースがあるはずなのですが滅茶苦茶に混んでいたので二輪用のスペースを探すのにも手間取りました。
二輪用駐車スペースは運輸支局の建物入口のすぐ近くにあります。

建物に入る前にやることがあります。

走行距離を記録して下さい!

なんでかと申しますとこれから記入する用紙の項目に走行距離を記入しなければならないからです。
これをやっておかないと雨が降るなかバイクの元まで戻ってキーを差し込んで走行距離を確認しなければならないという手間が増える事になりかねません。
書類の記載例というのをしっかりと確認していれば気付いたかもしれないのですが、多分初ユーザー車検の人はわりとこのトラップ(罠でもなんでもない)に引っかかる可能性が高いと思うのですよ。
なお、100キロ未満の距離は切捨てで記入するので38951キロですと38900キロという具合になります。

確認が済んだら建物に入ります。
札幌の場合入ってすぐ左手に陸運協会案内窓口というのがあります。
ここで印紙と書類を購入するのですが、ここでもトラップが(罠でもなんでもない)あるので注意が必要です。
窓口で二輪の継続検査ですと告げると超無愛想な感じで車両の年式を年号で訊かれます。
理由は年式によって重量税が変わるからです。
上記にある13年経過・18年経過のアレです。
自分は初心者なのでテンパってしまいましたが、購入年が2010年で5年前と憶えていたのでわりとすぐに平成22年という数字が出てきました。
正確にわからない場合は13年経過してませんとかで問題ないとおもうのですが、微妙な場合は車検証を確認しましょう。
ええ、今回の事で学びましたがともかく事前に確認することで色々なめんどうが回避できます。

年式を絶叫したりボディーランゲージしたりして無事に印紙と書類を購入したら4番の窓口に向かってください。
ここで書類2枚(無料)をもらうのですが、窓口の目の前に置いてありますので勝手に持っていってかまいません。
自分は初心者なのでどの書類なのかわからず窓口担当の人に訊きましたが、とても無愛想かつめんどくさそうな対応を受けて痺れました。
今時こんな無愛想な対応なんて役所ですら受けることができません。
ある種の感動すら覚えました。
いえ、期待通りの対応だったので気分を害したとかはまったくありません、素直に感動した次第です。
ともかく、ここまでで3枚の書類と自分の場合5530円分の印紙が手に入っています。
これを記載例のあるところまで持っていって記入するのですがその記載例のある場所がわかりゃしません。
説明は受けたのですが「壁の所」という謎の言葉だけでは理解できませんでした。
ですので局内案内図に少々手を入れて画像を作ってみました。
局内案内図改
壁のところには記載例と筆記具がスタンバイされておりますのでそれを駆使して記入していきます。
注意する点がありまして、マークシートの書類と普通の書類がありマークシートは鉛筆で、普通の書類はボールペンで記載する必要があります。
マークシートがわからないという諸兄はいないと思いますし、記載例のところにも注意書きがありますが、それでも?な人の為に一応書いておきます。
印鑑を押す書類がマークシートの書類になります。ピンク色の書類になります。
その書類だけを鉛筆で記入すればOKです。

自分は記載にわりと時間がかかりました。
これにはいくつか理由がありますが、初めてだった・走行距離を確認していなかった・雨がおもな原因でした。
雨だと濡れているので色々気を使うしメットの置き場がないので持ち歩かなければならず苦労しました。

書類が完成したら4番の窓口に車検証と自賠責保険の証書と共に提出します。
ここで点検整備記録簿がない場合「整備はのちほどおこないますか?」と訊かれますので「イエッサー!」とはっきり答えます。
「ではのちほどアンケートを貴様の住所に送付する」という脅し文句を言われますので「サンキューサー!」と答えておいて下さい。
そうすれば汚い字で記入した書類一式を「この順番どおり出せ、さもないと処刑する」と念を押されますので、書類がばらばらにならないよう用心して携行して下さい。

これで局内でおこなう作業は一段落します。
次に外に出てバイクを二輪用検査レーンに移動させるのですが、この日は阿鼻叫喚の混雑具合。
自分が検査レーンに移動する時など入口に駐車場から溢れた車がいるほどでした。
そして目の前には四輪の長い検査待ちの列があります。
まさかこの列の最後尾で待たなければならないのかと一瞬嫌な気分になりましたが、構内案内図は確認していたので車を尻目に二輪検査レーンまでダメ元で進んでみる事にしました。
構内案内図改

斜線のところが渋滞していた部分で、記載してある文字は構内の地面にも白線で記載されています。
しかし混雑していると確認する事ができない場合もあります。
二輪は長蛇になることはないので図を参照して車の動きに注意しながら検査レーンまで進んでください。
なお、このような説明は窓口等で一切ありませんのでご注意を。

二輪の検査レーンでは自分の前に4台ほど並んでおりました。
順番を待っている間はとくにすることはありません、エンジンを切って前が空いたらそれなりに詰めてください。
ただし検査官が車両の全体を確認するので前の車両にあまりびったりくっつけると邪魔になりますので適度な距離を開けておくのがよろしいでしょう。

自分の2台前くらいから検査の詳細が目視できるようになるのでビギナーな諸兄と自分は視姦していると疑われかねないほど見ておいて下さい。

前のCB400SFが光軸調整で×が出て発狂して終了し自分の番になりました。
検査官に書類を渡して検査スタートになります。
検査官の立会いのもとエンジンを始動し、フレームナンバーの刻印、ウインカー、ホーン、テールランプ、ハイビームロービーム、ハンドルロック等の確認があります。
この辺は少し調べるとわかると思いますが、重要保安部品回りは検査しているっぽいです。
ぽというのは見ていたらとても検査している雰囲気じゃなかったからなんですが・・・
あとは検査官が検査ハンマーで車両のあちこちをガンガン叩きまわり、車両の全幅を計測して検査機のほうに誘導されます。
少し気になっていた全高の検査はありませんでした。
理由は不明ですが著しい変更がみた瞬間にない車両というのが理由なのかもしれません。
あと、自分のバイクはノーマルマフラーでしたので音量計測もありませんでした。

検査機はバイクに乗っておこないます。
この時ハザードを点けて侵入するか検査官に「自分はチェリーボーイであります!」と申告するとつきっきりで対応してくれますが、そうでない場合は目の前の味気ない電光掲示板の指示に従うハメになります。
ここで一つ注意事項があります。
それはスピード測定を前輪で行っているか後輪で行っているかを検査官に告げなくてはならないということです。
テスターに乗って前輪も後輪もテストすればわかるのですが、事前に申告すればその分めんどうが減ります。
自分の前のCB400SFはわからなかったようでメーターテストで一度×表示を出していました。
自分は事前に後輪にスピードセンサーがあることを調べていたので、検査官の「貴様のバイクの性感帯は?」の問いに「ケツであります!」とはっきりと答えました。

テスターではこのメーターテストのほかにブレーキのテストを行い光軸のテストになります。
テストは基本的に電光掲示板の指示に従うか検査官の指示に従うかで難しいことはないと思います。
多分左右盲の人でも問題はないと思いますが、自分が知っている発達障害の人間には難しいかと思われました。
緊張の光軸調整も一発で合格。
さすがに高い金を払って不合格だと予備検にロケットランチャーを撃ちこみたくなりますからね。

光軸調整が終わったらバイクを少し前に出して排ガス検査をおこないます。
検査官から如何わしい棒のような物(これは事実)を手渡されますので、それをマフラーの中に優しく突っ込んであげてください。
問題ないでしょうが自分は排ガス検査があるので燃料添加剤の類はいれてませんでした。
入れたら引っかかる可能性は多分ないでしょうが、念のためということで。

こうして全ての検査に問題がなければ合格となり、検査官から書類を渡されます。
そしてその書類を持って2コースあたりにある小屋のような建物のところに向かいます。
2コースは上記の構内案内図で確認して下さい。
これはサイトを見てもどこにも記載がなく、構内案内図にも載っておりません。
ちなみに行く場合は先に車両を移動させてからになり、検査中の四輪車を横切りながら向かう事になります。
どうしてこのような仕組みになっているのかわかりませんが、検査官からそう指示されたので従いましょう。
そこで先ほどの書類を提出しおっさんがバーコードリーダーで読み込んでこちらに書類を付き返してきたら受け取ります。
おっさんからまったく何の説明もありませんので今後の事がわからない諸兄は獲物を突きつけて訊ねるか、何も言わず運輸支局のほうに戻って下さい

サイトには5番窓口に合格した書類を出せと書いてありますが、自分は6番の窓口に出せと検査官に言われておりましたのでそのようにしました。
窓口にクリアファイルがありますのでその中に書類を突っこんで受付のむさくるしいおっさんの前のケースに放り込めば完了となります。
あとは名前が呼ばれるまで踊るなり貧乏揺すりするなりスクワットするなりしていて下さい。

自分の名前が呼ばれましたら絶叫で応じて新しい車検証、自賠責、車検シールを受け取ります。
お疲れ様でした、これでユーザー車検の全工程が終了し継続車検完了です。
「ミッションコンプリイイイイイイイイイィィィィツ!これでオレも童貞卒業だぜ!!!!!!」と激しく混みあう運輸支局内に捨て台詞を残して道路が冠水寸前になるような雨の中、バイクを走らせて帰る事になりました。
かかった費用合計


以上です。
クソ長くなり申し訳ございませんでしたω

1 件のコメント:

  1. 貴様のバイクの性感帯は?→「ケツであります!」で、爆笑www
    記事はすごく参考になりました!

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