2016年12月30日金曜日

冬の青い池に向かう 帰還

予想よりも大幅に時間が余ったので、いくつかの代替案の中から富良野市のカレーのふらのやで昼食を食べて道央道で一気に帰還するというものを選択しました。


カレーのふらのや

青い池からr353を走り、上富良野西小あたりで右折してR237へと合流。
以後、道なりに走り続けると辿り着くことが出来ました。
場所がわかりやすいんです。
富良野市役所と富良野神社のすぐ側なので、極度方向音痴の自分でも迷わずに済みます。

カレーのふらのや 12時17分

ちょうど昼飯時に到着して席が空いていたのは僥倖でした。
このお店は基本的に混雑しており、お一人様での来店は非常に気が引けます
繁盛店の繁忙時に1人で来店するなど、正気を疑われてもおかしくないレベルです。
注文して待っている間、そして食べている間にもみるみる客が増えていき、普段はまず通す事のなさそうな奥側の席まで開放している始末。
どうやら団体客のご様子。

客が店員に出来る善行は2つしかない

長居は無用というわけで、今回も骨付きチキンカレーを堪能して帰路に戻りました。

富良野市から南下して道東道で帰るか、北上して道央道で帰るかずいぶん悩んだものですが、冬場の道東道の1車線を軽トラが走るにはキツイものがあるだろうという判断は、多分正しかったのではないかと思いました。

高速道路はさすがに融雪剤と除雪の効果により雪も凍結もなく、二駆で走行し続けられるほどでした。
滝川から乗ってすぐ先の砂川SAで休憩を取り、その次は岩見沢SAで休憩となりました。

14時47分 岩見沢SA

道中の記憶も記録もないのは、ただの移動であり、また車内が寒いためでもありました。
ともかく問題がないのであれば走り続ける。
雨の日のバイクツーリングに似ていると思いました。


この記事を書いている事からも、無事に自宅へと辿り着けたのですが、軽トラックの方はやはり問題がありまして、オイルパンの修理の時にヒーターが効かない事を話したところ、間違いなくサーモスタットの故障であり、ついでに修理するという運びとなりました。

調べると、結構キャリイのサーモスタットの修理の話は多く、開弁温度は88度と結構高めの設定であるとの事。
つまりクーラントの温度が88度以上にならないとラジエーターで冷却されたクーラントがエンジンに回ってこないということになります。
自分の場合はこれが回りっぱなしであったため、エンジン温度が上がらずその排熱であるヒーターの温度も上がらなかったという事で確定となりました。

元々広島で使われていたらしい軽トラなので、北海道のようにクソ寒くならないのであれば問題がなかったのかもしれません。
事実自分も冬になるまで気が付かなかったので、恐らくそうだったのでしょう。

というわけで現在は修理も終わり、窓の凍結はあっと言う間に解けるほどの熱量となりました。
修理費用が凄いことになりましたけどね…

2016年12月28日水曜日

冬の青い池に向かう 美瑛川

求めていた青さは真っ白な雪に覆われて叶いませんでした。
このまま帰るのもアレでしたので、もう少し雪をラッセルして美瑛川の流れを見る事にしました。

美瑛川 11時9分

グーグルの画像検索では驚くほど青い美瑛川の写真もあるが、スマホでの撮影ではこの程度の写真が限界。
天候と水流の影響もあり、晴れていて水の流れが穏やかなほど青く見えるはずだったと思います。
上の写真でも手前側の部分が青く見えると思います。
実際は写真よりも青く見え、しばしの間見惚れておりました。

以下、場所を変えて撮影していった美瑛川になります。











美瑛川 11時20分

駐車場に戻る途中、向こう側から歩いてくる人とすれ違う。
さぞや残念な思いをするだろうと考えるが、それを知らせる事はしない。
それもまた旅の思い出になるからだ。

2016年12月27日火曜日

冬の青い池に向かう 果てしなく…

仕事終わりから出発し、吹雪と寒さに耐え、劣悪な道路状況を物ともせずに進み、ようやく辿り着いた青い池。
真っ白い景色の中、とても自然とは思えない青さを目に焼き付けてやるぜ!!!






青い池 11時3分

果てしなく白い。
どこまでも、白い…


ゆっくりと崩れ落ちたり、頬を涙が伝ったり、絶叫したりはしませんでした。
他に人がいたからです。

この有様では駐車場が閑古鳥だったのも頷けるというもの。
じつはこの写真は青い池とは別の場所ではないのか? という考えも出るでしょう。
なので、このような万が一の事態に備えて履いてきた長靴の威力を発揮して奥へと進みました。

青い池 11時9分

池から奥の方にある説明図。
ここまでは除雪が入っていないので、膝近くまである雪をラッセルしながら進む必要があります。
万が一の事態、それは青い池が雪によって埋もれていて見えなくなり、その先の川まで進むことになるだろうというものでした。
水の流れが非常に緩い池なので、もしや…と考えていたのですが、的中するとは思いませんでした。

まったく面白くありませんが、冬の青い池の写真を列挙したいと思われます。




11月30日 冬の青い池

こちらはその昔ガラケーで撮影した時期不明の物です。

時期不明 青い池

今までバイクでしか来たことがなく、雪が残っている状態できたのは春、確かCB1100で冬期通行止が解除されて間もない時だったと思います。
木の配置から同じ場所であることが伺えます。

ああ…こういう景色を期待していたのに、本当に無念でした。

2016年12月24日土曜日

冬の青い池に向かう 二日目

今回は寝袋を持ち込んでいたので、ネットカフェでもわりとぐっすり眠ることが出来た。
いつもはバイクで訪れて貸出ブランケットを使用していたのだが、冬場だと寒いだろうと予想していたのだ。
大正解だった。


起床は8時頃。
朝食を食べ、ゆっくりと準備をして青い池に向かい出発する。
通勤ラッシュと大雪で車はなかなか進まない。

旭川市内 R39 9時38分

とは言え焦る気持ちは全く無い。
帰りは高速道路の使用を考えており、時間的余裕が多いためだ。

国道を抜けて道道に入っても変わらず混んでおり、ようやく郊外に出ても景色は白いままで何の感動も覚えない

r966 10時43分

雪というものを増悪しているので、こればかりは仕方がない。
しかしここまで何も感じないとは思っていなかった。
多少は心動くものがあるかもしれないと期待していたのだが、ダメだと確信できたのは収穫だろう。

昨日と変わらず寒い車内。
日が出ていれば多少はマシかと思っていたが、外気温は氷点下を突破しておりどうにもならない。
雪が降っていないので窓に付着して凍らないのがせめてもの救いだった。


道路は除雪が入っており走りやすく、郊外はさすがに車も減って順調に進む。
解凍作業もないので走り続けるだけ。
たまに写真でも撮ろうかと思うのだが、白い景色を見て止めておこうと考え走り続けた。



もっさりと積もっている雪のため、駐車場の入口はひどく分かりづらくなっていた。
そこに在ると知っていれば通り過ぎる事はないだろう。ちなみにナビは当てにならない。

駐車場はいつも賑わっていて、飛び交う甲高いチャイナ語で大変騒がしい状態なのだが、今日はまったくの冬の平日でしかも大雪。
自分が着いた時には駐車場には他に車が一台のみ。

確かライトアップをしているので、今の時期はみんな夜に見に来るのだろうと思った。
池までの道が積雪で消滅している事を危惧したが、除雪は入っていた。
万が一の可能性があったので、長靴に履き替えて池へと続く道を歩き始める。

青い池へ向かう道 11時1分

雪が混ざるとあの神秘的な青さが薄れてしまうのでないか?
いや、青いままで、雪の白さだけが際立っているかもしれない。
ともかくだ、この真っ白い景色にはうんざりだ。色付いている景色が見たくて仕方なかった。

2016年12月11日日曜日

冬の青い池に向かう 問題はサーモスタットか?

前回載せ忘れた道の駅つるぬまの様子。

道の駅つるぬま 20時48分

ここではトイレとホット飲料の購入のみ。
雪のない頃の様子は、今年は特にR275を走ることが多かったのでよく覚えている。
賑わっていた印象が強く、雪まみれでトイレ以外開いていないと何とも寂れた印象になる。

飲料はすぐに飲み干して出発する。
マニュアルシフトの軽トラと跳ねる足回りでは、走行中に飲む余裕がないためだ。
ドリンクホルダーに置いておくと、中身が盛大に飛び散る危険もある。
ペットボトル等のキャップ付きならいいのだが、キャップをひねる手間があるのを嫌うのだ。
よって、軽トラではストローを差して飲むタイプが一番よろしいと思うようになる。


新十津川のあたりでR275を右折してR451に入り石狩川を渡る。
左折してついにR12へ入る。

滝川市内に入っても道路事情も天候も変わらない。
いや、市内はまだ除雪が入っているらしく、道路事情はそこまでひどくはない。
寒さは一層増していて、たまらなくなり滝川の道の駅でまた休憩となった。

道の駅たきかわ 21時37分

ともかく車内が寒い。
送風を外気から内気運転に切り替えると若干マシになるが、そうすると今度は窓がくもり始める。
くもると凍りつき始末に負えなくなり、一旦停車して解凍…という次第だ。

この辺で脳内にサーモスタットという単語が浮かぶようになる。
確か開閉弁で、こいつが故障して冷却水が流れっぱなしになっているんじゃないか? と。
疑い出すとそれを裏付けるような出来事も思い浮かぶ。
夏場でも、エンジン始動直後からアイドリングが低下するまでの時間がかなり長いこと。
軽トラなのでこんなものかと考えていたが、サーモスタットの故障となれば説明がつく。

問題はこの状態を今すぐに解決できる方法はなく、ともかく走り続けて今夜の宿泊地に到着することだということだろう。

それほどまでに走っている最中は寒いのだ…とくに足元が。
しかし足元に風を出すようにすると、すぐに窓が凍りだすので出来ない。
昼間であればどこかの店に駆け込んで、足用カイロでも購入できたのだが、コンビニでは売っていない代物。
走るしかない。



R12は予想通り深川を過ぎて、神居古潭あたりから急激な温度低下、路面状況の悪化となる。
アイスバーンではなくガタガタ路面。
軽トラは車幅が狭いのでうまく轍に乗れず、揺れとハンドルを取られる危機状態となる。
本来二車線の道も雪でかなり狭くなっている。
そうだ、雪の量が多い。
札幌とは比べ物にならないほどの雪量だ。

救いなのは交通量が少なかったこと。
とても速度を上げることができる状態ではなく、避難できるスペースもないので助かった。

途中、何度か道路脇のP場で解凍作業を行い、旭川新道に入った頃にはもう窓の殆どが凍りついた状態になりながらも走行し、ようやくの事で今夜の宿泊地である、自遊区間旭川永山店に辿り着いたのは、23時12分の事だった。

自遊空間旭川永山店 23時12分

2016年12月7日水曜日

冬の青い池へ向かう 凍結との戦い

出発は吹雪だった。
安直な表現が許されるのであれば、ひでー吹雪いてるという感じだ。
それはまあいい、予報通りであり、予想通りもである。

とりあえず仕事が終わって何も口にしていなかったので、夕食を予定しているR337のセコマまで持たせるため、適当なコンビニに入り軽食とコーヒーを購入。
車を走らせながら、天候とルートの折り合いについて考えてみる。

考えてみるというよりも、昔、営業をやっていた頃の記憶を思い出していると言った方が正しい。
夜に滝川まで走っている途中、完全にホワイトアウトした記憶だ。

そういえば自分は、自家用車で冬に遠出した事がない気がする。
冬道自体は毎日通勤で走っていたが、長距離を走った記憶はまったく出てこない。
こんなんで大丈夫だろうかと自問自答するが、まあ、何とかなるだろうという答えしか浮かばなかった。


R337のセコマに無事に到着し、夕食を買い求めたが、目当てのカツ丼はなく、新メニューの鶏天カレーというのを買ってみた。
味は…そうとう微妙という感じ。
うまいというわけでもなく、不味いというわけでもない。
とりあえず、もう一度食べたいという代物ではなかった。


夕食を食べてから一気に進む。
次に休憩したのが道の駅つるぬまで、予想していた酷い状況と、予想していなかった酷い状況の両方に見舞われた。
順を追って説明すると…

まずはアイスバーン。
R337はブラックで、R275はノーマル。
自分の軽トラにはABSが付いていないので、死語と化しつつあるポンピングブレーキをしなければならないハメになる。

次に雪。
当別の手前あたりから強くなり、R275に入ってからは視界不良の4文字。
アイスバーン+視界不良となれば当然次のような事が起きる。

R275 11月29日 19時57分

路外転落したレンタカーを救助している現場なのだが、視界不良で気付くのに遅れた。
トラックがハザードを出していなかったのも原因の一つだが、減速がやや遅れ気味で後続車が突っ込んでこないかと焦った。
ちなみに自分の後は大型ダンプで、突っ込まれた場合は悲惨なことになっただろう。

レンタカーについては、何とも言い難いものがある。
熟練者が乗っているレンタカーというケースは恐らく珍しいだろう。
となれば普段あまり運転しない人間ということになり、となれば冬場のR275の酷さも知らないということになる。
当然の帰結と言うこともできるが、それを何年も運転していなかった自分が口にしていいわけでもないだろう、と。
ちなみに、夏場バイクで走った経験はまるで役に立っていないと思われます。


ここまでは予想していた酷い状況で、ここから先が予想していなかった酷い状況となる。

とりあえず寒い。ものすごく車内が寒いのである。

温度設定は最高にして風量を最大にすると、微妙な暖かさの温風しか出ないのである。
車内に置いている温度計を見ると20℃しかない。
車外は氷点下6℃以下となっている。

凍りつくフロントガラス。

軽トラ(キャリイ・DA63T)には水温計がないので、いったいどのくらいの温度なのか知ることができない。
しかし、車のヒーターというものがエンジンの排熱という事は知っている(電気自動車は違います)。
となると原因はエンジンが過剰に冷却されている過冷却(オーバークール)の状態になっているか、単純に軽トラに入り込む冷気が限界を超えているかと思う。
もしくは両方が原因の可能性もある。

ともかく、停車すると車内の温度は一気に上るのだ。

過冷却の原因は主にラジエーターであり、バイクならばガムテープなどで風の当たる面積を減らしてやれば問題は解決だが、車であればそう簡単にはいかない。
もしやクーラントに水しか入っておらず凍結したのではとも考えたが、そうであるならば逆に温度は上がるだろうと。

エンジンが座席下にあり、前面に遮蔽物がないので冷気が入り込むなども考えたが、ともかく問題は解決することなく、寒さと凍結と戦いながら、たまに停車して解凍(文字通り解凍している)しながらも走り続けたのだった。

2016年12月1日木曜日

冬の青い池へ向かう 立ちふさがるめんどう達

11月29日の火曜日。
この日、仕事が終わった後に軽トラで旭川に向かい、一泊して翌日に青い池に訪れる予定を立てていた。

この予定は11月の割りと最初の頃から考えており、月末近くには予定を確定。
数日前に行きと帰りの道順。そして計画が頓挫した場合の代替案も用意してみた。


しかし


自分にはこういう感じで予定を立てた場合、高確率で邪魔が入るようになっている。
運が悪いというか間が悪いというか…

まずは出発2日前。
10月の初旬に発覚したオイルドレンのネジ山の件。
あまりにも連絡がなくて10月の末に一度、11月にもう一度という感じでそれとなく訊いていたのですが、結局長々と待って出発日の前日に修理入りという連絡が入る。
このタイミングで連絡が来るかという思いと、このタイミングだからこそ連絡が来たのだろうという思いが同時に起こりました。
自分は自分の間の悪さを自覚しているので、この件に対して多少驚きましたが納得することが出来ました。
そして堂々と臆することなくNo!と力強く強い意志で叫んで差し上げました。
実はこの予定を丸潰しにした場合でも、ことさらに困ることも暇になるわけでもなかったのですが、強行することに意義があり、そして意味もあると考えたのです。


そして確信したのです。
絶対にまだ何か起こるだろうと…


確信は的中しました。
出発の前日に翌日のシフト変更は可能かどうか打診されたのです。
変更打診の理由はシフト作成者のミスによるもので、そうであるからこそ打診で済んだというわけです。
違う理由であれば変更を申し渡されていて然るべきだというわけです。
打診された理由は他にもあり、自分のシフトを変更するのが一番手っ取り早かったからというものもあります。
自分以外の変更であれば、数人のシフトを変更せざるを得ず、めんどうが増すことになるというわけです。

シフトのミスは以前から気付いており、変更の打診についても予想しておりました。
打診が前日になるまで行われなかったのは少し予想外でしたが、どのみち答えはNo!以外なかったので問題になりませんでした。


これが出発日前までのめんどうです。
このような場合、当日の出発直前までめんどうが起こると思わなければならず、その予想は概ね当たることになります。

仕事中に何気なくTVを見ていると、高速道路(道央道)が吹雪のため通行止になっているという情報が出ました。
行きは下道(R275)を走る予定でした。しかし高速道路が通行止めになるほどの降雪となると、旭川までのR275はホワイトアウトする可能性が高く、時間はかかるが安全性の高いR12を走るか、と考えました。
結局は出発時間になってみないとわからないという判断にしたのですが、後にこの判断を悔やみます。

もう一つTVから。
旭川で根雪の最速記録を樹立したという話。
これまでの観測史上最速の根雪は、倶知安の10月30日だったらしいのですが、それが10月28日か29日になったという話でした。
詳しいことは省きますが、つまり旭川はすでに雪まみれであるということです。

さらに
天気予報を確認すると、旭川の最低気温は二桁表記となっているのです。

そして現在の気温も…

ふと思いました。
何か見えない力が自分の予定を全力で潰そうとしているに違いないと。
だからこそ強行することに意義があり、意味があると。


11月29日17時52分。
この時自分はこの先の絶望と後悔を予想しながらも出発したのでした。