以前に書いたのですが、TW225のバッテリーは使用不可能な状態であり、シリンダーヘッドの修理の際にどうしたってエンジンを始動させねばならず、そうであるからにはバッテリーを先に購入しておかねばならないという事になりました。
シリンダーヘッドが直らなかったらどうするんだ!? という考えもあったのですが、もう購入してしまっているのでどうしようもありません。
買ったのは
DRCのタフスターリチウムバッテリー102型。
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DRC タフスター リチウムバッテリー 102型 |
しっかりと互換バッテリー品番にYB7C-A(純正バッテリー型番:GSユアサ)が記載されており、主な適合車種にTW225は無いもののセローの記載はあります。
では問題なく装着できるだろう!
そう簡単に事が運んだらきっと素晴らしかったのでしょう。
先に書きますがこのバッテリーをTW225に
ポン付けすることは不可能です。
理由は2つ。
一つは純正バッテリーと比較して縦・横・高さの全てが小さいため。
しかしこれは付属のスポンジをほぼ使い切る形でどうにかなります。
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付属スポンジ装着図 |
付属のスポンジは所謂
防水タイプの隙間テープと同じ材質です。
失敗した場合は近くにダイソーがあればいくらでも補充が効きます。
バッテリーボックスとバッテリーコードに対して適切な位置になるよう付けるわけですが、それまで付けていたバッテリーを元にスポンジを付けていけばいいわけです。
最後に車体に付けて確認し、自分の場合はやや隙間があったのでスポンジを追加して無事にバッテリーボックス内に収まりました。
もう一つの理由がかなりの問題で、バッテリーターミナルの形状が大きく異なるというもの。
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純正形状ターミナル |
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リチウムイオンバッテリーターミナル |
計測してみると純正タイプの物は、ターミナル下部から上端までの長さが
約22ミリ。
リチウムイオンバッテリーは約12ミリで、10ミリほど高さが足りません。
高さが足りないとバッテリーコードの端子が付けられないので、コードの端子を変更するか下駄を履かせてかさ増しさせるかという具合になります。
明らかに下駄を履かせるほうが作業が楽だと思ったのですが、理想的な形状の物がなかなか見つからず、やや遠いホムセンに2日ほど通って選び抜かれたボルトとナットがこちら。
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かさ増し用ボルト・ナット |
ボルトはバラ売りしているのですが、四角い板ナットはパックしか無かったので痛い出費となりました。
ネジ径が5ミリというあまり使われないサイズで、ボルトの種類が少なくて苦労しました。
まずは写真中央の正方形の板ナット(外径約13ミリ)をバッテリー端子の上に
2枚置きます。
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合体 |
ビニールテープは車体装着時にめんどうが増えない措置なので、見た目にこだわりのある人は接着剤の使用をお勧めします。
この板ナットは2枚重ねると厚さが約8ミリで、純正端子よりも2ミリ足りない事になりますが、問題なくバッテリーコードの装着が可能でした。
次に端子の中身も板ナットを追加します。
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板ナット追加 |
最初から付属している物だけでは車体取付時にうまくいかなかったので、プラス側だけ追加しました。
なぜかマイナス側は追加しなくてもコードが付くという…TWはセンスタがないので装着する時に傾きの影響があるので、それが原因かもしれません。
電蝕の恐れがあったので素材にも気を付けたかったのですが、そこまで出来るほどの状況には恵まれていないので断念しました。
可能であればワンオフで作れればよかったのですがね。
通電しているのを確認し、キーオン状態での電圧も良好。
エンジンの始動はシリンダーヘッドの都合上見送りましたが、多分問題はないでしょう。
リチウムイオンバッテリーについては、皆が口を揃えて言うように驚くほど軽量です。
自分は送られてきたダンボールの中に、商品が入っているなど冗談だと思ったほどです。
いくら軽いって言ってもこの中にバイク用のバッテリーが入っているとかまったく信じられんというほどの軽さでした。
数字にすると500グラムくらいの重さしかなく、キロ単位の軽量化が可能。
実走行がまだなので、軽量化の効果はまた今度にします。ちなみに自分は軽量化の効果に対しては懐疑的です。
それよりも液漏れしないのが嬉しいですね。
林道でひっくり返ってもこれで安心できます。
冷間時の動作についての問題ですが、この間の寒波の時にスマートフォンを屋外に出していたら、
バッテリー低温注意の表示が出ました。
使いすぎて高温になって注意が出ることはしばしばでしたが、まさか低温でも出るとは知りませんでした。
説明書には一応マイナス10度でも使用可能とあります。
4月上旬に旭川まで夜間に走行した時でも2度くらいはあったので、真冬にでも走行しない限りは大丈夫かと思われます。
…となるとハイブリッドカーのリチウムイオンバッテリーはどうなのかという疑問がでましたが、それはまたどこか違う場所で。