2017年11月11日土曜日

2017年シーズンまとめ その5

忘れていた用品ネタの続き。

防水装備について今年は一歩前進。
その昔、長距離ツーリングからの帰路で大雨にヤラれて(業務終了後の)自衛隊に救助されて以来、防水と現在地情報に関しては改善を続けていた。

方角と位置情報に関してはリストタイプの方位磁石とスマホの使用によりほぼ問題は解決。
自分のスマホは防水ではないので、雨天使用時はダイソーの防水袋に突っ込んで使用するか、そもそも使わないという選択になる。



雨具、レインスーツはラフロのRR5232デュアルテックスコンパクトレインスーツを使用。
またラフロ製品かよ! と各方面からツッコミが来そうだけど、他意はない。

レインスーツは防水透湿素材裏地にメッシュを使っていない物が自分には合っている。
厚手の防水素材で非透湿の裏地がメッシュの物を使ったら蒸れた経験があるからだ。
また、メッシュが無いと多少の破れなどは自分で補修することが出来る。

問題はグローブブーツの防水。
自分の車両にはハンドガードが装着されているので、雨天走行時に雨の直撃を受けることはない。
そのためゴアテックスじゃなくても大丈夫だろうとRR8910ラフレイングローブを購入したのだけど、これが大失敗だった。
防水透湿素材にハイポーラを使用しているとのことなのだが、グローブ全体から浸水してきて防水透湿素材を入れ忘れたんじゃないかと思ったほど。
グローブはたとえ完全防水でも脱着を繰り返すたびに濡れる。
これはグローブを脱いで濡れたものを触って履くからで、雨のツーリング中の使用であれば致し方ない。
まあ、それでもレイングローブが普通に走行している状態で浸水してくるのは論外だけれども。

そうした次第でレイングローブは濡れても保温力に優れたネオプレンの物を使うか
濡れてもかまわないしすぐに乾くメッシュ仕様のグローブを使っている

ハイポーラにはもう期待していないので、樹生さんのクシタニ アウトドライレイングローブのインプレッションにすごく期待している。
クシタニにはもう一つ防水グローブがあって、こちらはEXアウトドライグローブ
こちらはレインウェアの扱いにはなっていないので、防水性能に主眼を置いていないかもしれない。
お値段もちょっと高めの設定。ついこないだ購入に踏み切ったウインタースーツが買えてしまうお値段。
アウトドライマテリアルの性能を見せて頂いてから、色々考えてみようと思う。



ブーツの防水はこれまた大失敗を経験している。
コミネのBK-062 ヴェスビオというブーツで、台風の直撃を受けている最中に函館までツーリングに使用。
そして浸水。
右足の爪先から水が入ってくるほか、最終的に生地全てから浸水してきてビジホの部屋でどうやって乾燥させようか悩んだ記憶が蘇ってきた。

ツーリングから帰ってきて右のブーツの中に水を入れてみたら爪先から水がピューッと出る欠陥品。
こちらもゴアテックスを入れ忘れたのか、他のマテリアルを入れたんじゃないかと思った次第。
これ以降コミネのゴアテックス商品は買わないことにしています。

そもそもゴアテックスマテリアルは伸縮しない素材なので、靴やグローブなどの屈曲させまくる物に適合させるのは難しい。
素材に穴を開けるわけにもいかないのでこれまた難しく、耐久性の観点からみてもコストパフォーマンスについて疑問が生じていたわけですが、モンベルタイオガブーツワイドは素晴らしい性能を発揮することが証明されました。

しかし自分はブーツの防水について断念しました。
その理由はパンツの裾部分の問題をどうにもできなかったからです。
ライディングパンツやレザーパンツであれば裾の問題もどうにかできたのかもしれませんが、自分のパンツはジーパン。基本的にジーパン。
ジーパンの裾から始まる浸水はやがて靴下、そして靴の中に至り、最終的に悲惨な結果が待ち受けてます。
バイク用レインパンツはそうならないための工夫もされているわけですが、完璧ではないので諦めました。

結果、靴の外側を完全防水にするか、内側を完全防水にするかの2択になり、どちらも試してみることになった次第。
外側防水はブーツカバーを使用。
効果は完璧で国道が冠水するような土砂降りの雨でも靴の中に水が入ることはなかった。
耐久性能は使い方次第。
自分のように月に何度かのツーリングに使うだけなら数年経っても使えるけど、通勤で毎日となるとちょっとわからない。
ブーツカバーの問題は携行性が絶望的に悪い事。
荷物は少なくを心情の人間には、その携行性の悪さは致命的。
さらに装着に関してもすぐにというわけにもいかず、急な雨ですぐに装着というのも難しかった。

そこで、靴の内側の防水にする方向で話を進めてみた。
具体的にはゴアテックスの靴下でパンツの裾まで突っ込んでしまえ、と。

RR5816 ゴアテックス®ストレッチオーバーソックス

以前はRSタイチでも同じような商品があったのだけど、今はラフロしかない。
商品名にストレッチが入っているが、前述した通りゴアテックス素材は伸縮しない。
ストレッチするのは…はきぐちというのか、足を最初に入れる部分だけで靴下全体が伸び縮みするわけではないので注意が必要。
サイズは大きめを選んでおいたほうが無難。小さいと履けないが大きい場合はこの商品の場合あまり問題にならない。
自分は足のサイズ26.5~27で甲高幅広。LLサイズで問題を感じなかった。
足にジャストフィットする靴の場合は使用に無理が生じるかもしれない。
その時はもう一つ大きいサイズの靴を購入するか、靴紐で調整するか。
自分の靴は寅壱の安全長マジック(通算4足目)なので、靴の中は相当なゆとりがあって問題はなかった。

防水性能は完璧だった。
靴の中が水浸しになってもこのソックスの内側が濡れることはなかった。
蒸れは若干。
防寒ソックスとしても使用できると思ったほどなので、透湿性能もかなり高い。
耐久性能は自分とほぼ同じ使い方をしている人の話では3年ほど。

携行性が高いのが何より嬉しい。
レインスーツとソックスとグローブを一つのカバンに放り込んで、タンデムシートにくくりつけておけば、雨が降っても安心。
ブーツカバーの時はレインスーツとブーツカバーで分けねばならず、携行性に大いに問題があったので、その点を改良できただけでもこの商品には価格以上の価値がある、と自分は思う。


なんだかラフロ製品のステマみたいになってしまったが、別にコミネマンでもタイチマンでも自分はいいと思う。
コミネのAK-085には真冬のカブの走行で大活躍したし、通勤途中に見かけるコミネドーム(AK-103)は今年も立派に建っている。
今日の強風でも吹き飛んだりしない。風速12メートルでも大丈夫。

また、秀逸なインプレッションを書き、引用させていただいた樹生さんにお礼を申し上げます。

2017年11月9日木曜日

2017年シーズンまとめ その4

もうシーズンオフだというのにジャケットを購入してしまった。
ジャケットは2年か3年ほど前から更新しようと思い、予算を計上しては他の物に流用され続けていたので、まあいいじゃないかとは思う。

今まで着ていたジャケットはラフアンドロードのRR7232ライディングジャケット
すでに廃盤で継続モデルはお値段が6千円ほどアップしたので購入は見送った。
インナージャケットとプロテクターの都合から同メーカーの物の購入が望ましく、ライディングジャケットではポケットの数が足りないのでツーリングジャケットが欲しい。
目当てのRR7210デュアルテックストレイルツーリングジャケットを買おうと思い予算を計上して流用。。。

そして今回、たまたまラフロのウェブショップを見てみたら、型落ちのウィンタースーツが処分特価で販売中。
 RR6515エキスパートウインタースーツ
ウインタースーツだけどインナーは脱着式でアウターは夏以外で装着できるでしょう、多分。 という代物。
暑いのと寒いのが混じっている時期に着るとどうなるかは来シーズンお伝えすることになるだろう。
防水仕様で透湿素材じゃないし、開閉式のベンチレーションが無いので茹で上がることになりかねないけど、そこらへんも来シーズンにお伝えしたい。


そして今シーズンに追加・変更された用品について。
グローブ:JRP WTN


1シーズンで甲側はかなり退色し、裏側は汚れました。
元はきれいなブラウンでした。
使い心地は前グローブとまったく同じで、このグローブがダメになったら同じ物を購入する予定。
レディメイドでありながらオーダーメイド。
ウィンターグローブはRR8627プロテクションツアラーウインターグローブを使用。
ラフロ製品ばかりですが、こいつもアウトレット品を半額販売の時に購入。
すでに廃盤で後継モデルがありますが、こちらも随分値上がりしてます。
ウィンターグローブについては操作性と防寒性の妥協点次第になるので、お勧めというものが基本的にありません。
グリップヒーターにハンドルカバーが可能なら、それがお勧めだと思われます。


ニーガード:RSタイチ ステルス CE ニーガード〔ハードタイプ〕

初期使用時はプロテクターの先端部分が脛に突き刺さる感じでしたが、使用しているうちに先端部が広がったようで、後半は装着に問題を感じることはなし。
よほどタイトな作りのパンツでなければ装着可能。
素材が滑りやすいのでパンツの動きに巻き込まれて上下に動くようなことは自分にはなし。
下部分の固定用ベルクロが曲者で、強めに巻くと膝の動きに追従して位置がずれてしまう。
なので弱めに巻いておくのがコツ。もちろん自分は…という前置きが付く。
膝が守られている安心感は強いが、暑い時の使用は熱中症の危険があることが判明した。
これはほとんどのプロテクターに言えることだが、このインナータイプの膝プロテクターはパンツを脱がないと外すことができない。
暑いからといってすぐに外すことが出来ない点は注意が必要だ。
メッシュパンツがあれば全てOKという話もあるが、北海道で上下メッシュで走る日などほとんどないというのが自分の環境なので、そこはご理解願いたい。
多分来年も装着するだろう。暑くなってやってられなくなる以外の日は。
※歩き回ってもずれたりはしませんでした。ただ、歩き難くはなります。


そして今年一番の活躍を見せたのはダイソーで買った携行用ウェットティッシュ
画像はない。
ダイソー ディズニー ウェットティッシュ で検索したらそれっぽいのが出てくるのでそちらを御覧いただきたい。
実店舗が近場にあるなら何かのついでに探してみるのもいいだろう。
ディズニーである必要性はまったくなかったのだが、購入した帯広のダイソーでは携行用のウェットティッシュがそれしかなかった、という話。
ウェットティッシュを何に使うんだ? と言われると 乾拭きでは取れない汚れをどうにかしたい時に使う と答えるだろう。
持っていなくても特別困ることはないが、持っているとすごく便利。
それがウェットティッシュ。
べっとりした汚れから高速衝突で爆発したかのような状態の虫の死骸まで対処可能。
指先の汚れを取るのが多分一番多かったと思うが、ともかく持っていると自分のツーリングを大変豊かなものにしてくれたのは間違いない。
携行必需品として、これから先のツーリングでも活躍するだろう。
高価なものではないので、ちょっと気になった人はお試しあれ。



この他…
車載工具を使うことが何度かありました。
車載工具は通常袋に収納されていて外側からどうなっているのか簡単に確認できません。
いざ使おうとした時に袋の中の工具が錆びてダメになっていたり、汚れが入り込んでぐちゃぐちゃになっている、という場合もあります。
年に一度くらいは袋から全て出し、異常がないか確認し、磨いて仕舞うことをおすすめしたいと思います。
以前TWのツールボックスの水抜き穴が塞がって、車載工具がサビだらけになった経験者のお話です。

2017年11月8日水曜日

2017年シーズンまとめ その3

ルートの話をもう少し。

自分にしっくりくるか、
感覚的なものの方がずっと大事なような気がします。
なぜか好きな道、なぜか合わない道って、人ごとにあるように思います。

頂いたコメントから抜粋させて頂きました。樹生さん、ありがとうございます。


どうやら自分は平野部を走行するのが向いていないらしい。
R275だけの話ではなく、R12とR275の間の平野部。石狩平野と呼称される部分。
相当前の話になるけど、十勝平野の道道探索をやった時もあまり向いていないと感じたことから、ほぼ確定の事実といえる。


ある程度アップダウンのある山の中の道を走るのが楽しい。
信号がなく、渋滞しておらず、交通量が少なく、路面状況が良い。海沿いは海が好きじゃないのでちょっと遠慮したい。
アスファルトを再舗装しても縦溝舗装(グルービング工法)されている場合は、路面状況は最低だと叫んでもかまわない。

グーグルマップを航空写真モードにしてメインルートを見てみる。
山の中を走っていない道というのは、白老⇔苫小牧のR36と……くらいしかない。
定山渓から支笏湖へ向かう時にR230を走るので、その区間も違うかと思ったが地図で見ると両サイドが思いっきり山だった。
湖岸の道は正確には山の中ではないが、洞爺湖も支笏湖も山に囲まれている。


ルートの選定・構築は実走してから決めていたが、これと言った基準があったわけではなかった。
今回のまとめでは基準がかなり明確になったのが嬉しい。

平野部は遠慮したい。
しかしあまり心配する必要はない。
北海道に平野部はほぼないから。
石狩平野、十勝平野くらいしかなく、道東はまず訪れることはないし、旭川や富良野のちょっとした平野部もそうだ。

もう一つ。
極力ピストンルートにならない事も基準のひとつになる。
今来た道をそのまま戻らないようなルートを構築するようにしている。
例えどれほど短いツーリングでも。走れオザキでも行きと帰りは違う道を走ることもあった。
来た道を戻るのが悪いというわけではない。自分のルートでも来た道を戻るルートはたくさんある。
それに、逆側から走らないとわからないことがたくさんあるのも知っている。

しかし、やはり周遊して、回って帰ってきたいのだ。
遠回り症候群でも言うのだろうか?
時間が、日没まで時間があれば迂回路を走り続け遠回りをしたい。

来た道を戻る。
潔く奥深く、そして自分には勇気のいる走りになるだろう。
いつか自分も、楽しめる日が来るかもしれない。

2017年11月5日日曜日

2017年シーズンまとめ その2

北上ルートは自分には向いていない…という話。
R12もR231もR275も、ついでに道央自動車道も、札幌圏から北上するルートはどれも自分には合わなかったという話。

r28だけしかルートがなかったので、増やしてみようじゃないか?

そうして始まった北方方面のルート探索は、尽く自分には合いませんでした という結果になった。
しかし気落ちしたとか残念に思ったということはない。
むしろすっきりしてしまった。
これ以上北に向かうルートを探索する事はない。断じてしまった。


モトグッチと銀塩カメラと
こちらではとても素晴らしくR275とR231のことを伝えているのだけれど、自分には向いていませんでした、ごめんなさいという次第。
R231は浜益から増毛までの湿潤トンネル区間が、R275は昔営業をしていたころから苦手だった。
北上し続けるルートというのは、北海道ツーリングをある意味象徴する道路でもあるというのに、それが苦手というのは何とも…

しかしこのお陰で南方方面のルート探索はずいぶん進んだ。
既存のルートをいくつか組み合わせて新しいルートを構築できたし、洞爺湖を展望するいくつものポイントを訪れることも出来た。

R393、羊蹄山、洞爺湖、R453(北湯沢)、R276(r695)。
このあたりはずいぶん走った。

地図を眺める。
羊蹄山を中心にぐるっと大きな円が描けた。



南は室蘭 西は黒松内 北は小樽 東は…千歳
この円の中を、たまに飛び出すこともあるけれど、もう何年も走り続けている。
まだ走り尽くしていない。まだ飽きていない。
どれだけ走っても新しい発見があり、まだまだ先がありそうだ。

メインルートの完成。
毎年その夢を見る。
嗚呼、来年は完成するんじゃないか
考えただけでわくわくする。

今年は完成しなかった。だからまた来年。
また来年、夢を見る。

2017年11月3日金曜日

2017年シーズンまとめ その1

書くことが溜まりきってしまう前に書き出すことにしました。
そうしないといつまでも書かない事になってしまう前例がありましたので。



2017年は総評として 前半はとてもダメだったが 後半はとてもよかった というものになりました。
前半=4月~6月 後半7月~10月

前半がとてもダメだった最大の理由は、6月の降水量が観測史上最高(192ミリ)を記録したからです。
ともかく雨、天候不順。
気温も上がらず、そういえば北海道では6月で氷点下の気温を記録した場所があったほどでした。
4月も5月も天気に恵まれず、体調や諸事情の影響もあり、これまでのバイクシーズンで最低の3ヶ月間だと思われます。

が、しかし
7月の夏至ツー後に天候は回復し、以後充実したツーリング・バイクライフを堪能することができました。
特に今年は9月の天候が素晴らしく、6月に味わえなかった暑さを十分に堪能した形になりました。


走行距離は合計で8743キロ。
CB1100が4672キロ。
TW225が4071キロでした。

史上最低を記録した前年の走行距離8291キロは上回りましたが、8000キロ台での終了は不本意。
前半の天気が…と悔やむ距離になり、また、そうでありながらここまで乗ったのはよかったのではないかという納得感もあります。