2018年3月26日月曜日

3月25日 試走ツーリング その2

今日のツーリングルートは記録なし。
何しろログ取り用のアプリを起動し忘れたので記録なし。
それだと自分が困るので途中から起動してみた。
今年もログ取りはマッピング - GPSログまとめて全部記録にて行われる。
ZenFone3(ZE520KL)ではどうやってもアプリの単独起動でログ取り出来ない不具合が解消できないので、何か他のGPSロガーアプリでバックグランドでログを取るアプリを同時起動させておく必要がある。
それすらも忘れていて今回はこのような悲惨なログとなってしまった。



 倶知安から羊蹄山の東側、R276を走りr695に寄り道してR453へ。
京極、喜茂別、大滝、北湯沢と書いたら何となくわかるだろうか。
そして壮瞥町へ到着。

壮瞥町 13時2分

融雪剤で白くなっていて穴だらけの国道をひたすらに走ってきた。
途中何度か止まって写真を…と思うのだが止めてしまう。

壮瞥のホクレンセルフで今年初の給油を済ませ、壮瞥のセコマで休憩を取る。
暖かいお茶と軽食を口にして頭の中を空にしてバイクの横に椅子に座っている。
何か声がする気がする。遠いとこから声が聞こえる。
どうやら自分に話し掛けている男性がいる事にようやく気がついた。
トリップしていた。もちろん薬はやっていない。

気持ちよく寝ていた時に無理矢理起こされた感じに近い不快感を覚えてしまう。
気分ではなかったので早々に退散願った。
やはりコンビニの前に駐車するのは止めようと思うのだが、監視カメラのない場所に止めていてコンビニから出てきたら当て逃げされていたという話も絶えないのでどうしたものかと。



気を取り直して洞爺湖へ向かう。
胆振の山は少しだけ雪が残っている。
畑はもう始まっているところもある。
後志とはえらい違いだ。

4月の洞爺湖は水位が低い。確か…支笏湖は間違いなく低い。
そして湖畔の草が枯れていて容易に湖畔にアクセスできるようになっている。
普段は駐車するスペースが皆無なのだが、今は枯れていて草の上に停めることが出来る。
TWのスタンドは土でもめり込みにくい作りなので駐車して湖畔に降り立ってみた。

洞爺湖 13時48分

波打ち際は汚い。
ゴミも多かった。
どこからか流れ着いたのか、道路から投げられたのかはわからない。
そういえばどこのセコマも店の外にゴミ箱を置かなくなった。


普段はイタドリを始めとする雑草だらけの斜面も今はまだ茶色。


わずかな緑のものはイタドリの新芽らしく、もうかなり伸びていた。
古いイタドリをバキバキ言わせながらバイクに戻り走り出す。

いつもは時計回りの洞爺湖畔を逆に回る。
逆周りは難しいと思っていたが今日はそれをあまり感じない。
バイクからよい手応えが感じられる。
車体が全体的にコンパクトに感じられてハンドリングが軽い気がする。
反応が鋭い。
苦手の左コーナーのアプローチを模索しつつ、洞爺湖北岸のr66でR230へと入った。
今日は周遊しないで帰る。
道道の状態がよくわからないので確実な道を走って帰る予定。

R230でルスツまで走りそこからR276へ入る。
走ってきた道を戻ることになるが今日はそれでもかまわない。
どれくらいの状態なのかを確認できればいいのだ。
ともかく道路が穴だらけなのは理解できた。
交通量の多い国道はほぼ穴だらけになっているということが。

補修工事がすでに済んでいる箇所も少数あったが、ほとんどはこれからになるだろう。
前面舗装か埋めるだけのパッチ舗装か。
それは予算次第。
多分穴埋め工法で綺麗だった舗装路は見るも無残な舗装になりそうな予感。
車ならそこまでじゃないが、バイクにはきついものがある。

今年のツーリングがどうなるか、それは舗装工事次第になるかもしれない。

2018年3月25日日曜日

3月25日 試走ツーリング その1

目覚ましが鳴り響く前に起き上がることに成功。
それでも起き上がるまで20分近く必要とした。

いつもより時間がかかるのは覚悟していたが、新しい装備に手間取ってしまう。
それでも定刻に出発。
シーズンは開始された…とは言い難い。
それはもう少しあとに言うことにしている。
beginning! そう叫ぶのはもうちょいあとで。



ルートの選択が難しかった。
支笏湖は無理だ。
まだ凍っているという話だったのでやめておいた。
南区のアストロで買い物をして支笏湖へ、というルートにしたかったがそれは無理。
基本的に峠はまだどこもかしこも凍っているので、交通量が多くて日当たりが良くて雪の降らない方へ走るのがいい。
胆振地方とか。

しかし洞爺湖へ行くには峠を越える必要がある。
札幌からR36をひたすらに走り続けるという選択もあるが、それはご遠慮願いたい。

問題は倶知安までどうやって行くか。
R5かR393か。
どちらも同程度のヤバさを感じる。
ならば通った回数の多い方を走ろう。
今日はR393で逝こう。


その前に予定が一つ。
この春から開通したR5の忍路トンネルの調査。
桃内から忍路まで、とうとう開通した新しいトンネル。
3月17日より開通とのこと。

忍路トンネル 桃内側入口

全長は約1.7キロで結構な距離がある。
今流行りの作りで中身は新送毛トンネルなどと一緒。
投光はLEDだと思われるが、種類の違うものが出入口に、中程は同一のものが配されている。
基本的にカーブで構成されていて忍路側は勾配が結構きつい。
このため小樽から余市に向かう際は勾配部分で減速する車両による渋滞が予想される。
入り組んだ構造と勾配のためトンネル内に換気扇が2基配されていた。
箇所は忍路側、今日は2基とも動いていなかった。
交通量は多いので基本的に動くことはなさそうだが、トンネル内で渋滞が発生した場合などは動くだろう。

海岸線を走行して落ちる夕日を眺めることはもう二度と無い。


旧R5

旧国道は封鎖されるとの話だったので、他の海岸線の旧国道同様廃道化されるだろう。
忍路地区へのアクセスも変更されているので訪れる諸兄は注意されたし。



余市からr753からr36へ。
道路脇にはもちろん雪。
赤井川に近づくほど雪は増えていく。

冷水峠への道は除雪が入っていた。
展望台までいけるか?
行けるところまで行ってみて、ダメだったら即座に引き返す、そのつもりで走ってみると…

冷水峠 絶賛路面凍結 10時10分

途中から路面が全部凍っていた。
日当たりの悪い部分はまだまだとけるまで時間がかかりそうだ。

そろそろと戻って赤井川へ。
道路と屋根の上しか雪が解けていない赤井川。
毎年おなじみの光景だ。
セコマか道の駅か。
トイレが主な用事だったので道の駅へ。

赤井川道の駅 10時30分

日曜日だが車通りは少なく道の駅もそれほど混んではいない。
オートバイは自分しかいなかった。
この時期に走ると声掛け事案が多いのでうんざりしてしまう。
なので人は少ないほどいい。

電光掲示板に踊る国道393号線 路面凍結の文字は一応気にして走り出す。
走り出して路面凍結よりも路面にあいている穴のほうがやっかいな事に気づく。
そこらじゅう穴だらけでとんでもないことになっている。
冬なのに暖かい日があった、それが原因。
しかしこれは多すぎる。今年は多いと聞いていたがびっくりだ。
油断すると穴にハマってパンクすることもあるし、穴を避けるために車線逸脱で走る対向車も恐ろしい。

低い気温(約8度)、乾いた空気、春なのに霞まない澄んだ空。
エンジンがよく回る。
道路に穴さえあいて無ければ最高だった。

倶知安町 羊蹄山 11時3分

R230 羊蹄山 14時10分

倶知安までの走行で車体に異常がない事は理解できた。
タイヤ交換は失敗しておらず、変更したブレーキパッドはよく効いて鳴かない。
新しいタイヤは素晴らしい乗り心地。


TRAILWING 203/204

TWのロード向けタイヤ。
225化されて採用されたブリヂストンのバイアスタイヤで、購入時にはこれが装着されていた。
ライフはおよそ1万キロ。
偏摩耗せずドライ、ウェットのグリップも申し分なくロードノイズも少なくて乗り心地もいい。
ガレている林道とか川を渡ったりしないならこのタイヤで十分だ。
ちょっとした林道の探索で、あとはほとんど舗装路しか走らない人間はこれで十分。
サイド部分もそれほど硬くないので手組で交換も可能。
舗装路向けトレイルタイヤとか意味がわからないが、良いタイヤなのは間違いない。
事実、雪解け水が流れ込みまくっている今日のツーリングで困ったことは一度もなかった。
凍結していたらさすがに無理だと思ったが、凍って無ければ何の問題もない。

ブレーキパッドもそうだ。
水がかかると効かなくなることもないし、面取りもやってパッドグリスも塗ったのに鳴きまくったりしない。
デイトナのハイパーパッドはTW225には問題ないようだ。

車体には問題がなかったが人間には問題が出た。
ジャケットを新調したがこれがダメだった。
丈の長いポケットがいっぱい付いているジャケットを買ったのだけど、いまいち使いにくい。
インナーとオーバーパンツとプロテクターが付いていてお買い得な品だったのだけど使いにくい。
最大の問題は袖。
袖から冷気が入ってくる。
袖の作りがイマイチ。
あとは防水仕様なのに完全防風じゃなくて前面全体から冷気が侵入してくるってこと。
途中あまりにも寒くなったので雨具を羽織ろうとしたら無理だった…
ジャケット自体の作りも今までの物より大きくなっているから。
これじゃ雨が降ったら大変だ。
防水仕様のジャケットはゴアテックス以外信用できないので、このジャケットは残念ながら普段着になりそう。
ジャケットは元の色がガンメタだって言うことがわからないほど変色した、元のジャケットに戻りそう。
だってそのジャケットに雨具のほうが暖かいから。
完全防風で暖かいから。


冷える!ひたひたと冷えるよ!って思いながら倶知安から羊蹄山の東山麓を南下して洞爺湖へ向かった話は次回へ。
ルートロガーのアプリを起動し忘れてやっちまったと思ったのも次回へ。

2018年3月24日土曜日

TW225の修理計画 その32

ある意味サービスマニュアルよりも頼りになる。
そんな本がある。
TWの整備には大変頼りになる本。


TWに関する一般的な整備内容が写真付きで載っている本。
よほどつっこんだ整備でもしなければ、日常的にバイクを走らせるならこれ一冊で大丈夫。
そんな本。
車検のないTWでこれだけはやっておけ、そんな内容が網羅されている。

パラパラとページをめくりながら今までやった作業、やっていないけど大丈夫な作業を確認していく。
ブレーキホースの取り回しにちょっと問題があることがわかったけど今はどうしようもない。
アクセルワイヤーとクラッチワイヤーは来年あたり交換かと思いながらページをめくっていく。
そしてピタリと止まる。
忘れていた、その整備を忘れていた。




フォークシールクリップ

画像はすでにクリップを外してウェットな耳垢状態になっていたシリコングリスを綿棒で除去したあとのもの。
フォークブーツをめくりあげてJesus!とか叫んだ後の状態。

シールクリップは鉄製なので錆びる。
錆防止の塗装はされているがこの部分はフォークブーツの空気穴から水が入り抜けなくなるのでどうしても錆びる。
一度サビサビになってMyGod!と叫んでいる箇所。
錆びると錆が広がってフロントフォークのインナーチューブにまで侵食してとても面倒なことになるので、まめに整備するかグリスまみれにするかしかない。
ベアリングのボール部分みたいに、高速回転するわけでもないのにグリスまみれに。
ただし使うのはシリコングリス。
この部分はゴム部品と接触しているのでシリコングリスの使用がベスト。というかそれ以外に使えそうなグリスの持ち合わせがない。

綿棒で清掃してCCIのラバーグリスを少量かけてからグリスまみれになっているクリップをはめる。
はめた後に新しい綿棒にシリコングリスをたっぷり付けてぐりぐり塗りたくる。
錆びるよりはずっとマシだと言い聞かせて。
多分錆が飛び散るよりはずっといい。
すでに一度錆が出てアウターチューブにその残骸が残っているのが写真に写っているくらいなので、グリスまみれで錆びないほうがきっといい。


この作業の後増し締め作業をおこなったら、フロント回りのボルトナットがかなり緩んでいてびっくりした。
無理やり後付しているメーターバイザーは言うに及ばす、ハンドルバークランプ、フォーククランプも緩んでいた。
単気筒のバイクだもの。
確かにそうなんだけど、走行中にポロッといかれると困るどころの話じゃ済まない箇所ばかり。
ステムナットも心配だけどハンドル外すのもフロントを固定する物もないのでここは後回し。

フロントブレーキのキャリパーサポートのボルトを新品に交換してTWのシーズン前のメンテは終了。


あとは走り出して問題がないかどうか…
リムが曲がっていないか、ブレーキが効くか。
走り出した途端に大丈夫じゃないってことにだけはならないように。

2018年3月21日水曜日

TW225の修理計画 その31

本日保険屋さんより電話有り。
バイクの任意保険、その内容の条件を変更する確認の電話。
対人・対物保障を無制限にしちゃおうぜって確認の電話。
詳細は大きな声で言っちゃダメらしいので止めておくが、今年はTWの条件変更を4月1日からではなく今すぐにやっていただいてかまわないと申し上げておいた。
今年はシーズン前にテスト走行して確認しなければならないことが山積みで、どうも3月の後半は最高気温、天気ともによろしいらしいのですぐに動けるようにしておいた。


そうした次第で今日の作業を進めてみた。
本日はオイル交換。
その前にまずはバッテリーの取り付けを行った。

バッテリーは去年購入したタフスターリチウムイオンバッテリー。
液漏れとは無縁のリチウムイオンバッテリー。
充電器はないので取り外して保管している最中に充電はしていない。
鉛バッテリー用の充電器は繋いではいけない。
電圧は本体に付いているインジケーターでまずは確認。

購入2年目 冬季保管あけ

満タン状態であることを表示している。
容量は満タン。
念の為テスターでも計測してみる。

いいじゃないか

素晴らしい数字を叩き出している。хорошо!
保管前とほとんどかわらない電圧だ。
セルは力強く回りそうな数字。
ガレージ内の気温は一桁だけど、セルはきっと回るだろう。
そんな数字。

スポンジとスペーサーと結束バンドでちょうどいい位置でセットされるようになっているので、去年のように取り付けに苦労はない。
さっと繋いでシートのボルトを止めてキーON。
見慣れたランプがちゃんと点灯することを確認。
キーOFFにしてキックをゆるーく何回か踏んでヘッド部分までオイルがいくようにしたあと、セルを回す。

キョル…キョルル…キョルキョル…

ガソリンコックをOFFにしたままでした。
気を取り直してセルを回すとあっさりとTWは始動。
何事もなく始動。
引いているチョークを戻したらストールしてしまったが、もうちょっとエンジンを暖めるとアイドリングも安定した。
まずは一安心。

少し暖気してオイル交換の準備をする。
フィラーキャップを外してドレンボルトを外してオイルを抜き、ある程度抜けたらフィルターの交換をする。
オイルを抜いている間に入れるオイルの準備をする。

オイル交換中

抜いたオイルは汚い。
予想に反して結構汚い。
カストロールの20W-40を入れてちょっとしか走ってないはずだ。
調べると983キロしか走っていない。
黒くて排ガス臭い…理由はわからない。
しかしフィルターは綺麗だった。
いつもはあるスラッヂがない。

フィルターとパッキンは全て純正品を使用。
オイルは在庫を抱えているUTCの10W-40。
この在庫がなくなったらうちのバイクはカストロールの10W-50になる予定。


交換後、エンジン始動で最初の始動よりも調子がいい。
理由を考えたらオイルの粘土だと理解した。
20W-40のオイルは結構硬い。
冬場はやはり10Wのグレードのほうがいいらしい。

フィルター交換時規定量の1.1リットルを入れたが、オイルレベルはアッパーギリギリという感じ。
やはりオイルは若干少なめがベスト。
そう確信して今日の作業は終了。

2018年3月20日火曜日

春分は真冬日

春分の日の今日、北海道は真冬日に逆戻りしたところが多かった。

春分とその翌日の気温

20日の夜から朝にかけて最低気温はマイナス6度をマークするという。
なかなかの寒さ。
すでにしまい込んだ電気毛布を出すべきか迷うような気温だ。
この気温ではさすがにガレ活は出来ない。
作業が沢山残っているのならちょっと困るが、作業自体はそんなに残ってはいない。
ただ、やった作業のテストが何も終わっていないのが不安だ。
ちゃんと走るのかどうか、そこが問題だ。
なんともモヤッとした気分。

ところで北海道の春は本州の春と違って汚いイメージしか無い。
色的には白と黒と茶色。
一文字で表すなら『泥』だ。
新緑と桜の春は後志では5月くらいになるだろう。
その5月でも雪が降ってしまうのが北海道。

春はもうすぐ。
そう自分に言い聞かせ、指折り数えて時を待つ。

2018年3月19日月曜日

CB1100のリアホイールベアリング交換+

週明けのひととき、皆様いかがお過ごしですか?
自分は寝過ごすとこでした。
バイク屋に預けているTWのリアホイールを引き取って組み上げて、場所を移動させてCB1100のリアホイールを外す作業があるというのに。
昼近くまで起き上がれない。目が覚めても起き上がれない。
疲労か加齢か、どちらもか。


引き取ってきたTWのリアホイールを写真も撮らずに組み上げてしまいネタが見事に一つ消失。
ダストシールのリップにシリコングリスを塗布してアクスルシャフトを貫通させる。
大丈夫だ、問題ない。
と言っても時間はそれなりに食っている。
午前から午後へ。
平日の午後のもっとも時間が停滞するころに、バイク屋にCB1100のリアホイールを持ち込む。
忘れていたハブ内のディスタンスカラーを追加でメカニックの方に渡して買い出しを済ませて小一時間ほどで完成の知らせが届く。

お礼を申し上げて代金を支払い帰ってきて組み上げ開始。
今回交換した部品は

パーツリストより

8番、9番、21番、22番×2個、23番、24番、25番になる。
ベアリングは21番、22番、23番の4個。
24番と25番がオイルシール(ダストシール)になる。
8番のカラーはベアリング内の部品で写真はない。
9番はディスタンスカラー。

スプロケハブ裏側
中央のベアリングのど真ん中にあるのがディスタンスカラー。
どうやって刺さっているのかは謎だ。
軽く引っ張っても抜けないので圧入されている可能性がある。
自分で交換できそうではないので頼んでよかった。

交換されたベアリングダストシール。




ダストシール内に注目

ブレーキディスク側のダストシールの内側をよく見てみるとグリスが封入されているのがわかる。
逆側には入っていなかった。
どのみちカラーを入れる際にリップにはシリコングリスを塗布するのだが、これもまた自分が知らない整備の世界ということになる。

取り外された古いベアリングは特に損傷はなく、走行距離に比例するような形で摩耗していたらしい。
つまり通常の状態だということになる。
アクスルシャフトがひん曲がるような事態があったので心配していたが大丈夫だったらしい。

撮影と確認が終わり組み上げていく。
チェーンラインが一発で出てこれは素晴らしいと思ったのもつかの間、ブレーキキャリパーが溝から落ちている状態で組み上げてしまいやり直しとなる。
もう規定トルクでナットを締め上げたというのに。
右手でホイールを持ち上げながら左手でアクスルシャフトをあーでもないこーでもないと言いながらずっぽりさせたというのに!

そう、ずっぽりと。
打突系工具の類を使用することなく手だけでずっぽりと入る。
これが普通。
хорошо!
ようやく、ようやくすっきりした。
アクスルシャフトが貫通している部品を交換すること…何箇所だったか忘れたがようやくすっきりした。
シャフト本体からカラー、ベアリングにいたるまで。
交換しなかったのはチェーンアジャスターとスイングアームとワッシャ1枚だけ。
長かったし金もかかったがようやくすっきりした。
気分爽快!



しかし追い打ちをかけるかのようにリアブレーキのニップル回りからにじみ出ていると言うにはあまりにも広いシミがorz
それはまた次の機会に。

TW225の修理計画 その30のつづき

ブレーキフルードは年に2回の交換が望ましい。
最低でも1年に1回の交換が望ましい。
自動車の場合は一人で交換するのがちょっと面倒なのでショップに依頼したほうがいいだろう。

オートバイはレバーを握ってフルードを補充してナットを締める行動を一歩も動かずに出来るので自分でやることにしている。
定番かつオーソドックスでクラシックな方法で。

いつものスタイル

液体系を扱う作業では必ずウェスを用意して使いたい時にすぐに手に取れる状態にしておくことが肝心。
動かずすぐに手に取れる状態を用意しておく。
汚れても構わないツナギのポケットに突っ込んでおいてもいいし、画像のようにフロントフェンダーの上に置いておくのもいい。
ブレーキフルードは塗装をダメにするのでフルードを拭くウェスは別途用意している。

シリコンチューブにワンウェイバルブ、ドレンに引っ掛けている8ミリのメガネレンチはフルード交換のためだけに購入したものだ。
オープンレンチ、所謂スパナだと引っ掛けたままにしておけないのでメガネのほうがいい。
ワンウェイバルブは中で詰まっていることがあり、一度フルードが暴発する事態があったので使う前にちゃんと貫通してるか確認したほうがいいだろう。
今回はプラグ交換で使った圧縮空気で確認。

ドレンを締める時はレバーを握りながらっていうのと、リザーバータンク内のフルードを空にしないっていうのを心がけていれば特に心配する必要はない。
無事に作業は終了。

リザーバータンクのキャップの裏側が例によってひどいことになっていたり

フルードにヤラれて塗装がハゲる

ダイヤフラムが変形して戻らなかったりしていた。
キャップもダイヤフラムもキャップを固定するビスも一度新品に替えているはずなんだけど消耗が激しい。
キャップ裏の塗装は空気穴のような溝があり塗装が剥がれるとその溝が埋まってしまうので注意が必要だったりする。
社外品があった気がするのでもう交換してしまったほうがよさそうだ。
塗装じゃないやつに交換してしまおう。
ダイヤフラムは風呂場に持っていって中性洗剤で水洗い後、完全乾燥させてから組み付ける。
TWのリザーバータンク内にはキャップとダイヤフラムの中間に入る部品が存在しないのでフルードの滲みが割りと大きい。
マッキーで塗るかタッチペンで塗るか、どちらにしてもにじみ出たフルードでまた塗装は剥がれるので諦めが肝心とも言える。

ともかくまずは交換。
ブレーキフルードは年に1回は交換。
ピストンが固着したりブレーキラインに錆が発生してダメにしたくなければ年に1回の交換をオススメする。
フルードは開封したての新品を。
自分のようにいつ開けたかちょっとわからないのはできれば止めたほうがいいだろう。

TW225の修理計画 その30

リアショックの交換をバイク屋に丸投げする決意をした。
夏のボーナスの使いみちはこれ一択。
リアショック本体はあるのでリアとアッパーのシャフトもついでに交換してしまおうと目論んでいる。
さらに、そこまでやるのならスイングアームも外してもらってチェーンスライダーを交換してもらおうかとも考えている。
スイングアームを外すにはリアショックを外さなくてはならないから、まとめてやってしまおうじゃないかという算段。
スイングアームを外すのならその周辺の部品もついでに交換してしまおうじゃないか。
という話にもなる。
スイングアームのピボットを貫通しているシャフトとかベアリングとか…

バイク用のフロントスタンドを使ってステップ部分にウマをかけると多分スイングアームまで干渉できるリフト状態が可能になる。
スタンドはレンタルが可能なので(油圧じゃない)パンタジャッキをもう一個購入すると多分スイングアームを外せるかもしれない。
でもやらないだろう。
倒れたら悲惨を通り越してどうにもならない状況になりかねないから。
体中が筋肉痛程度がマシっていう状況はご遠慮願いたい。


今日は恒例のメンテ内容。
プラグ交換とブレーキフルードの交換。
特に説明はしなくても大丈夫だろうけど、間違うと一瞬にしてエンジンがオシャカになったり、人身事故等の大惨事になりかねない、そんなメンテ。

TW225のプラグはNGKのDR8EA
純正もこれが使われている。
互換品はデンソーのX24ESR-U
ちょっとこちらは見た事も聞いた事もない。
アマゾンでも売り切れでウェビックでは取扱自体存在しない。
イリジウムの互換品では圧倒的にデンソーのIX24が幅を利かせているというのに。

TW225にイリジウムプラグを装着しても特に体感できる効果はなかった。
その昔使ってみたけど効果を確認することはできなかった。
カブのプラグをイリジウムにしたら若干アイドリングが安定したかな?という程度の効果はあったものの、それ以上の効果はなかったと思う。
イリジウムSUGEEEEE!というような効果はない。
お値段がノーマルの3倍以上もするので、イリジウムTAKEEEEE!という効果はある。
コストパフォーマンスをある程度考えている諸兄であれば、イリジウムという選択はないだろう。
ノーマルプラグを毎年交換するほうがいいんじゃないかと。
そういう考えに至ってもおかしくない。

なので今年も交換しました、という話。

DR8EA

新旧がどちらかは説明しなくても大丈夫。
見た瞬間に誰にでも間違えようがないくらい焼けている。
問題の有りそうな焼け方でもないし、先端部分の消耗はほとんどない。
約4000キロほどの走行ではこんなもんだろう。
むしろ新品のほうが作りが微妙に甘い気がして心配になった。
極稀に不良品が混じっている、そういう話も耳にしたことがあるし、中身と箱が違いましたという話もあるので念の為出したら確認したほうがいい。
DR8EA、間違いない。
ネジ部分にかじり防止のスレコンを忘れずに塗って指で回せる限界まで回す。
慎重に。
プラグホールのネジ山をダメにしたら冗談抜きで腰上交換になりかねない。
リペアは可能らしいが、それにしたって面倒なことになりかねない。
プラグレンチで締めるのはほんの僅かでいい。
新品時で2分の1回転。再利用の場合4分の1回転らしい。
自分は新品で4分の1回転だろうか。多分そんなもん。

忘れていたけどプラグを抜く前に盛大にエアーでホコリと砂を飛ばしました。
つづきます。

2018年3月17日土曜日

整理整頓に費やす

そこら中に使用した工具を置き去りにしたままガレージを去ること数日。
もはや足の踏み場がなくなってきたので一度整理することにした。
いつもは作業が完了するまで整理することはないのだが、このままではバイク屋から戻ってくるリアタイヤを取り付けるスペースがなさそうなので。


使い終わった工具はウェスで汚れを落として収納するようにしている。
基本的には。
汚れたままで何の問題もないリムプロテクターとかはそのままだけど、金属系の工具類は拭いてから仕舞う。
汚いまま工具箱に戻すと後々大変めんどうなことになるのは言うまでもないが、拭くという作業によって工具に異常がないか確認できる。
見て、触って異常がないか。

異常に気付かずひどく面倒になった事がある人間は、きっと同じように工具を拭く習慣があるだろう。
プロはどうかは知らないが。
趣味と習慣と気分の問題でもあるので、他人に強要することではない。
しかしタイヤレバーだけは使い終わったら必ず拭いて異常がないか確認したほうがいい。
レバーの先端が欠けていて、チューブをズタズタにしてしまう前に確認したほうがいい。

欠けていた場合は紙やすりでそっと慣らしてやれば元通りになる。
チューブレスタイヤしかやらないって人にはどうでもいいかもしれないが、得体の知れないともかく安さを追求したペラペラのチューブを使う人には大きな問題だ。


今日は筋肉痛。
昨日のアレで筋肉痛。
朝は無事だったけど昼過ぎからやってきた。
ケツまで痛いのはどうしたことだろう?
ちょっと前に飛び出した頚椎の椎間板も引っ込まないうちに、体中が痛い。
プラグ交換する予定が、部屋にコンプレッサーを置き忘れてしまいできなかった。
圧縮空気が必要なのにコンプレッサーを忘れてきたのだ。
車の夏タイヤがあるので圧縮空気自体はあるのだが、それはどうしても困った時だけ使うものだ。

だから今日は整理整頓になったというのが本当の話。
どちらにしろ足の踏み場がなかったので、やっていただろうけど。
そんなお話。

2018年3月16日金曜日

TW225の修理計画 その29

失敗した。
疑問の余地が無いほど失敗した。
TW225のリアショック交換。
失敗したと言うより出来ませんでしたが正解。

理由は2つ。
一つはリア周りのリフト方法。
リアサスを外すには車体を吊ってスイングアームをフリー状態にする必要がある。
別に吊らなくてもいいが、ともかくスイングアームを自由に。
その方法が自分にはない。
自分のガレージ内にある物ではリフトアップ不能。

この時点でどうしようもない。
ちょっとどこまで出来るか作業を進めるべきではなかった。
ロアマウントのシャフトを抜いてしまったのがダメだった。
ああ、シャフトの代わりにぶっ刺したストレートのロング貫通ドライバーは見事にへし曲がった。
そりゃあ軽いと言っても100キロ以上あるバイクだ。
その重量をドライバー程度の金属棒で何とかなるほうがおかしい。
クロムバナジウムでも無理な相談だ。

スイングアームとリアショックに空いている穴にシャフトを元通り通さねばならない。
が、それをするには車体を持ち上げなければならない。
人力で。
自分ののみが発揮できるパワーで。
右肩にリアフレームを乗せて渾身の力で立ち上がりながら、左手でシャフトをどうにか貫通させる。
右肩に食い込む重量。バイク1台分の重量。
重い、というか痛い。
失敗1、失敗2…だんだん持ち上げていられる時間が短くなってきている。
持久力も耐久力も限界に近い。
左肩は回旋腱板が断裂しているので、できればこの先の人生を有意義にするためにも右肩は正常でありたい。

渾身のパワーを捻り出してトライ!

貫通うううううううううううう…と同時にへたりこんだ。
とりあえずへし曲がったドライバーを放り投げて、I hate you…Oh shit!と言ってみた。
これはバイク屋に頼むべき整備だった。
リフトは買えるけど置く場所がないよ。
月曜日にバイク屋に行った時に相談しよう。


もう一つはもっと単純な理由。

どいてくれ…

メインハーネスどうにかしないとアッパーマウントのシャフトが抜けんのです。
ちなみにマニュアルにはリアタイヤ外してシート外してボルト外してシャフトが抜けるって書いてるけど、もちろん現実はそうじゃない。
現実はそんな単純じゃないって話。

これで今日の3時間を見事に使い切った。
右肩はすごい内出血だ!
明日は筋肉痛であちこち痛いだろうなぁ…

2018年3月15日木曜日

TW225の修理計画 その28

寝てた。
そして寝違えた。
そんな予定を台無しにした休日の夜。

今年の乗り出し前メンテ(春のメンテナンスキャンペーン)はTW225から開始。
理由は多分ガレージの真ん中にあったのがTWだったからとか、大規模メンテ(場所をとる)があったりだったとか理由は様々。

呑気にしてたら部品の到着が遅くなり、ちょっと慌てふためいているけどシーズンには間に合いそう。
CB1100はその限りではなさそうだけど、とりあえずTWが完成すれば走り出すことは可能なので頑張りたい。

寝違えて休日のひとときを台無しにしているけど。



今年の春メンテの内容は次の通りを予定。

  • フロントタイヤ交換(TW31→TW203)
  • フロントブレーキピストン清掃
  • フロントブレーキパッド交換(NTB→デイトナハイパーパッド)鳴きがひどいため
  • リアタイヤ交換(TW34→TW204)
  • リアブレーキシュー清掃
  • リアサスペンション交換
  • ブレーキフルード交換
  • プラグ交換
  • リアホイールベアリング交換(外注)
  • 各部増し締め
すでにタイヤは前後交換済み。

リアタイヤ

フロントタイヤ

カブに乗っていた時は年に2回必ずタイヤ交換をしていたのだけど、それがなくなるとタイヤ交換の経験と知識が急速に失われてひどく時間と手間がかかってしまった。
確認作業の徹底と入念な事前準備こそが成功の鍵。
そして作業をしているとそうだったなと思い出して急速に作業が進むことが嬉しい。

毎年100本とかタイヤを交換している専門業者や、ゲレンデシュポルトで林道アタックしている最中にホイールを割って現地で応急処置ができるほどのスキルは持ち合わせていないので、素人は恥も外聞も捨てて道具に頼って問題ない。

落ちないビード、抜けない・入らないタイヤ、冷え切ったガレージで大汗をかく。
それならまだいいが、やりすぎて頚椎の椎間板が飛び出したりリムがひん曲がったりしたことすらある。
今回は…まだわからない。

タイヤ交換に関しては、手組みの場合誰にでも言える助言をひとつだけ持ち合わせている。

ビードクリーム(ワックス)を塗りたくれ。

ヌタヌタのドロドロになるくらい塗って、そこからもうひと塗りするくらいがいい。
スポンジから染み出して溢れんばかりに塗りたくるくらいでちょうどいいのだ。
入らなかったり抜けなかったりしたらとりあえず塗ってみる。
まずは塗ってみよう、それでいい。

なお、新品のスポンジはクリームが染み込むまでやや時間がかかるのでご注意を。

ビードワックス用スポンジ

こいつはいい。
ホイールとタイヤの間に挟んで狂ったようにワックスを塗布できる。
さすが専用品。
スポンジ上部のプラ部分もちゃんと意味があって、ホイールを傷つけることなくぐるぐる回して塗布するために付いている。
ああ、すごい勢いでワックスが減っていく…柄を持って回転させるとすごくワックスが付くからだ。

そうした次第で、今回のタイヤ交換もビードワックスまみれになりながら終了。
なんせ膝から胸からふとももまで使ってやりましたので。


はまらなくてぬけないタイヤに言ってやった一言。

I hate you !

TW225の修理計画 その27

お前はもう死んでいる。
北斗神拳の継承者ならそう言い放つだろう。

お前はもう死んでいる。
ホイールベアリングが回らなかった場合もこのセリフで大丈夫だ。

180/80-14のTW225のリアタイヤを、どうにかこうにか組み上げて、ベアリングの穴に指を突っ込んで回そうとしたら回らなかった。
ベアリングにそっと言ってやればいいのだ、お前はもう死んでいる、と。



時はすでに仕事前。
あともう一つ予定している作業を終えたらちょうどいい時間。
リアショックを外すにはちょうどいい時間だった。
しかし、回らないベアリングがこの時間を無情にも奪っていく。

リアホイールのベアリング交換はCB1100で予定していた。
今年は交換するつもりで、明日の休みにはバイク屋に行って部品を注文しようと。
だが待っていられなくなった。
ともかくTWの整備を終わらせないと次に進まないからだ。
ガレージ真ん中を占拠しているこいつを、まずは仕上げないと次に進めないのだ。

走行するわけではないので回らないベアリングのままタイヤを装着しても問題はないが、またタイヤを脱着するのはちょっと遠慮したい。
どのみちタイヤを外さなければならない作業もあるので、できれば一気にやってしまいたい。

というわけで、部屋に戻って用意していたCB1100のパーツリストと急遽用意したTWのパーツリストを引っ掴んで、バイク屋に行ってきたという次第。
ベアリングとカラーとシール諸々で1万円+というところ。
ベアリング交換はバイク屋で。

通常ホイールベアリングは車体ごと持ち込んでの交換だけど、自分はホイールのみの持ち込みなので工賃はずいぶん安くなりました。

整備作業の話はまた今度。

2018年3月4日日曜日

2017年シーズンまとめ その11

危なかった。
シーズンをまとめきらないままに次のシーズンに突入してしまうところだった。
もう3月。
発注した商品が届き次第ガレ活も開始したいと思っております。


さて、シーズンまとめの最後は夏至ツーの話。
夏至ツーとは…まあ、日が長い時期に3日ほど休みを取ってロングの宿泊ツーリングのことです。
毎年夏至かその近辺にやっていたので夏至ツーという呼称になりましたと。

その夏至ツーは昨年からシーニックバイウェイ北海道を参考にしてルートを構築するようになり、2017年は釧路を除く阿寒・摩周のシーニックルート、シーニックポイントを回るような感じになりました。

正直観光向けのルートです。
普段の自分は観光とは無縁のルートと走りをしているので、なおさらそう思った次第ですが、年に1回なのでそれもまたいいんじゃないかと。
行ったことのない場所に走ったことのない道。
知らない風景を見ながら朝からオートバイを走らせる非日常。
素晴らしい。

ルートはちょっとした指標さえあればそこからサクサク作れるので、シーニックバイウェイのようなものは大変助けになりました。

そして今年は函館に行こうかと。
函館大沼・噴火湾ルートを走ろうかと。
実際は函館市の東、道道41号をメインとした道路探索を仕出かそうと画策している次第です。
何しろ函館に行くには北海道でもっとも詰まるR5の難所を走らなければならず、猛烈渋滞を覚悟しなければならないので。
函館市内の観光とかはまったくありません。未探索だった道南道道探索と恵山を拝んで終わる、そんな夏至ツーを予定しております。


まだ気が早いと思うかもしれませんが、毎年なんだかんだであっという間にその日を迎えるので、今から少しでも考えておいて損はしないかと。
ふきのとうも見てしまったので、春はもうすぐそこのはず。

2018年シーズンが待ち遠しいです。