2018年5月30日水曜日

5月30日のツーリング

前日の深夜、便意の強襲を受けて撃沈。
定刻出発はさすがに無理と判断し、1時間遅れでの出発となる。
天気予報は晴れのち雨。胆振地方はくもりで最高気温も上がらず。
南側から崩れていく、そんな予報。
こりゃあダメっぽい、そんな感じがするけど走り出した。



今日はr604を走る。
予定はただこれだけ。
そこまでの道とそのあとの道はその時に決めようと思っていた。
いつもどおり冷水峠を上る。

赤井川村 冷水峠 11時3分

いつもと同じじゃないかと思うけど、いつもより太陽の位置が高い。
もちろんそれは自分にしかわからない感覚だ。写真から感じ取れたらすごいと思う。
冷水峠は暑かった。
現在の装備じゃやってられないほど暑かった。
茹で上がるか蒸し焼きになる前に赤井川の道の駅で防風インナーとオーバーソックスを脱着。
メッシュジャケットでも大丈夫なほどの暑さだったが、自分は職場以外では暑いのが好きなので大丈夫。

体力的な問題から今日はいまいち乗れていないことを自覚する。
オートバイとの一体感があまり感じられない。
ちょっと困ってしまう。
じっくりやるべきなんだけど、先の天気が怪しく足りない体力が判断を鈍くさせる。
あとは暑さ。

のんびり行くことにした。
R393をのんびりと。
倶知安のセコマで休憩を入れて、その先のr604のために。


さすが昼時間ど真ん中のセコマは混んでいて、だからこそいつも早い時間に昼食を取っていて正解だったと思い知る。
何を食べたのか記憶にない。
今日はそれくらい難しかった。

セコマを出てR5で鈍足車の後塵を拝し、r604に突入した。


r604出口 12時52分

堪能した。
r604を堪能した。
そして、走ることの課題が浮き彫りになった。
連続コーナーでの切り返しがうまくいかない。
コーナー出口から次のコーナーまでのつなぎの部分の理解が足りていない。
S字コーナーの処理がヘタクソという直接的な表現のほうがいいだろう。
この先S字コーナーを見つける度に色々試したいと思う。

今日はこの先のニセコパノラマラインを楽しむ。
ちょっと前に雪崩の危険がなくなって通行止が解除されたばかりだ。






ニセコパノラマライン 13時ちょうど~13時22分

あとで知ったのだけど、去年の今日もニセコパノラマラインを訪れていた。
Googleフォトが教えてくれたのだけど、去年はもう雪がなくて神仙沼に行くことが出来た。
今年はまだ全然無理だ。何もかも雪の中。
まだ雪があるのに白樺の葉が生えていることに違和感を感じたのは正しかったようだ。
ちなみにニセコパノラマラインは昨年と同様に暑かった。
下に降りた蘭越では更に暑く、間違ってやってきた夏日を楽しむことが出来た。
熱中症になるんじゃないかというくらい暑かった。


r32、r914、r702とつないで豊浦へ。
途中から涼しくなり豊浦ではガスがかかっていて少し肌寒い。

豊浦セコマ 14時19分

雨が近い。
雨具は完備しているけど今日はもう頑張れそうもない。
洞爺湖は回らず豊浦からr97で、ショート1のルートで帰ることにした。
それに、期待していたのだ。再び暑くなることを…


真狩村の手前辺りから暑さは再び始まり、その事が嬉しいと共に体力的に厳しいものとなる。
多分r97をそのまま帰るのが正解だったのだけど、遠回りしてしまう。

真狩村 真狩河川公園 15時13分


南羊蹄広域農道からR276へ。
今日は見事に鈍足車につまかってしまう。
TWが戻ってきたら探索したい道路がいっぱいある。
CB1100では二の足を踏んでしまう。躊躇してしまう道を探索したい。
R276とr478の間もその一つ。
オートバイをもっと走らせれる道を、たくさんの選択肢を用意したい。



赤井川に戻ってきても暑かった。
出た時よりも暑くて、豊浦に行かず後志周遊にするべきだったかと思ってしまった。
アイスを貪って今日はおしまい。



293.8キロ

2018年5月27日日曜日

走れオザキ 16

昨日の晩、洗車用装備で走っても良い感触があった。
装備の違いでも感じることが出来たのならば、このライディングフォームは間違いではなさそう。
確信に至る。

今日はさらに良い感触があった。
走り出してすぐに気がついた。
ケツとリアタイヤがダイレクトリンクを通り越し、下半身とオートバイが一体化してるんじゃないかっていうレベル。
停止状態から発進して加速することが朝飯前に感じるレベル。

原因はこれ

SK-690 CEフレックスニーガード

最近はRSタイチのステルスニーパッドを使っていたのでめっきり出番が減っていたけど、久々に装着したら効果が絶大だった。
プロテクション性能の効果ではなく、ニーグリップの補正効果。

もうちょい骨盤がコンパクトだったらよかったのだけど、自分がCB1100でニーグリップをすると「八の字」状態になってしまう。
ニーガードを装着すると足りない隙間を埋める感じになり、さらに前後に滑りにくくなるためオートバイとの一体感が増す。
一速から二速に入れた時の衝撃で動じない。
腰の動きが車体によく伝わるようになる。


だから、じっくりと走ってみた。
自分は考えて走ると難しくなってしまうので、体がどんな動きをしているのかよく感じながら走ってみた。
今日は自分のカウンターアクションを探していたのだ。
GPレーサーが足をぶらんぶらんさせるアレ。
コーナーの手前で安定しているオートバイを不安定にさせて、コーナー突入のきっかけを作る動作。
以前の自分でも何かしらの動作はしていたはずなのだけど、今となってはまるで思い出せない。
そして今の自分のフォームの中からもめぼしいものが見つからない。
でも、やっているはずなのだ。そうでなければあれほどスムーズに曲がれるはずがない。


50キロくらいでゆっくりと走り、いつもどおりの走り方をしてみる。
コーナーからコーナーへ。
自分がどんな動作をしているか…は難しいので、力の動きを感じてみる。
どこに力が入っているのかを感じるのは難しくない。

コーナーの手前、一瞬曲がる方とは反対側に腰をずらしている。
これだ。

この動作が自分のカウンターアクション。
腰を外側にずらすと、ずらした方とは逆の膝も多分使っているらしい。
部屋の椅子の上で膝にボールを挟んで再現しているので多分合っているだろう。
ちっとも目立たないしそれで大丈夫なのと思われそうだが、効果は疑いようがない。
試しにカウンターアクションをしないで曲がろうとしたら難しくなった。


それにしても何と奥が深く面白いものか…
全てはケツの正しい位置から始まった。
TWが入院してCBとじっくり走ったのがよかったのかもしれない。
今は、どれだけ理解が進むのか楽しみで仕方ない。

スピードは重要じゃない。
旋回するのに必要なものが揃えば、車体は驚くほどスムーズに曲る。
そのことが、とても嬉しい。

赤井川村 冷水峠 18時18分

でも今日は寒すぎた。
気温が10度を切っていた。
驚くほど景色が澄んでいる。寒いので虫がいないのはよかったけど。


いつもどおりの道で村に降りて、いつもどおりの道で帰ってくる。
後ろに沈む夕日が、前には登る月が。

みんなが走り終えたあたり、家へ走り出す。
誰もが帰り着いた日曜日の空いている道路へ。

2018年5月25日金曜日

5月24日のツーリング

買い物を済ませて支笏湖へ。
R453でポロピナイへと向かう。


今の自分がどれくらい乗れているかを推し量るには、支笏湖へ行くのが一番。
コーナーがバンプ…というより波状路に近くてガッタガタになっている道を走ってみれば今の自分がよくわかる。

体力が足りないと途中で力尽きてギャップの衝撃で粉々にされそうになる。
運転技術が足りないと旋回の処理が追いつかなくなり逸脱したり転倒しそうになったりする。

今日はどちらも問題がなかった。
より理解が進んだ日だった。
上りではケツを少しタンク側に持っていくと良い。
そうすると踏ん張りが効いて破綻しないという発見があった。


昔TWでガレている林道に放り込まれて、20キロくらい走って脱出した時の事を思い出した。
あの時死にそうになってやっていたことと一緒じゃないか、と。

ツーリングルートを作るのも楽しいけど、ライディングを理解するのも楽しい。
ポロピナイは久々に訪れた気がする。
晴れていて暑く、風が涼しかった。



支笏湖 ポロピナイ 12時48分~

オートバイもちらほらと。
自分はあまり常連ではないので知り合いはいない。
一人で腰を下ろしゆっくりと湖面を見る。
今日は人が多い、平日にしては。
日曜日に訪れたら人の多さにびっくりしたことがあったけど。
それに比べたらとても少ないけど。


r141を走ろうと思っていたけど、予定を変えて美笛峠を越える。
ポロピナイまでの道で走りの方の予定を消化してしまったので、ゆっくりと走らせる方にしてみた。

支笏湖から洞爺湖へと。



洞爺湖 湖畔通り 洞爺湖八景 洞爺湖温泉 15時52分

また洞爺湖ですか、と言われそう。
じつは湖畔通りを歩いたのは初めてで、、、いや、砂利ボーイだったころに学校の行事で来た以来だったので初めてでもいいか。
おもに大陸から観光にきていると思われる方々で賑わっていた。
これぞ温泉街という盛況っぷりで何よりだと思った。


帰りのR230は虫が大発生。
かなり長時間バチバチという音がして、虫まみれの刑に処された。
前の車がウォッシャー使ってガラスに付いた虫を処理しようと試みたのだが、やっちまったなーになってしまっただろう。
ガラスに付いた虫の死体はワイパー使っても伸びるだけ…むしろ使うと悲惨なことになる。
自分のメットのシールドとどっちが悲惨なのかはわからないが…



これに遭遇する度にハンドガードを付けておいてよかったと心から思う。
グローブは丸洗い出来ないので泣くしか無い。ハンドガードを付けてから虫のせいで泣くことはなくなった。


帰りは赤井川の道の駅へ、夕日を眺めに。

赤井川村 道の駅 17時45分

充実した疲労感。最高です


2018年5月22日火曜日

走れオザキ 15

3日連続で仕事終わりに走り出す。

10年も昔だったなら話はわかるが、今それが出来るとは思わなかった。
病み衰えた身体を叩き治して、昨日と同じ道を走り出す。


今日は難しかった。
道は混んでいて、
車の流れが速かったり、
横を見ないで車線変更する車がいたり。

殺伐としていた。一番しっくりくる表現がこれだった。

こういう時は一度止まったほうがいいのだけど、どこにも止まる場所が見当たらないときもある。
それも町道へ入り道道へ入るまでのことで、そこから先はいつものように走る。
まだ、夕日というにはあまりにも眩しい太陽を背負う。

赤井川村 冷水峠 18時3分 16度

少し肌寒さを覚えた。
温度は昨日と同じはずなのに。
今日は雲が何処にも見当たらない、そんな一日だった。
今日もここには誰も来ない。
道路脇の草がきれいに刈り取られていた。ありがたい。


今日もここからゆっくりと盆地へと入っていく。
大きなコーナーをへばりつくように曲がるのが楽しみだ。


セコマで一服して、また走り出す。
帰りはトンネルを抜ける。ちょっとした違い。


帰りは写真を撮ろうと思っていた。
立ち止まる決意を固めていた。

r753に入ってすぐのところに、シリパ岬が見える場所がある。

r753 シリパ岬 18時44分

ここだけ木が途切れていて景色を楽しむことが出来る。
実際の景色はこの写真の5倍は美しい。

r753を海に向けて走っていく。
町道との交差点を過ぎた頃、今日も海岸線が薄桃色に染まっていた。
昨日撮らなかった写真を、今日は撮る。


r753と町道交差点 18時53分

シリパ岬へと沈んでいく夕日がとても美しい。
後にはこれまた綺麗な丘があったのだけど、今は高速道路の工事でなくなってしまった。

自分が知らない、憶えていない間に変わってしまった風景もあるし、今まさに変わっていく風景もある。
馴染んだものもあれば馴染まないものもある。
今日はオートバイを走らせるのが少し難しかった。
でも、オートバイに乗っていただけの時とは明確な違いがある。
と、思ってみたりした。

余市町フゴッペより シリパ岬 19時

せめてチェーンを超えて撮らないか?
そう言われそうな一枚だが、まあいいじゃあないか。


この先は走ることに集中。
えげつないUターンでひっそりと背後に忍び寄る、シルバーの個体を見破ってみた。
33-72
ありがとう、連番登録本当にありがとう。
一緒に車線を封鎖してくれたムーブにも感謝したい。
詳しくはこちらをどうぞ。

2018年5月21日月曜日

走れオザキ 14

昨日も今日も仕事終わりに走ってみた。

昨日は市街地を抜けて郊外へ、交通量の多い道を走る。

少しも楽しめなかった気がする。

とてもバイクに乗りたかったのに、がっかりな気分。


今日は昨日よりも暖かい。

日中の暑さが残っている。

走りたい。
しかし今日は予定があった。

その予定が自分の勘違いで、明後日になっているとわかった。

もう頭の中はオートバイを走らせることでいっぱいだ。


落ちる夕日を見ながら、日が落ちる前に辿り着く。


赤井川 冷水峠 18時01分

冷水峠をCB1100で駆け上った。

清掃が入ったらしい路面はすごく良いグリップが感じられる。

今まで感じたことのない良い感触でオートバイが旋回する。

展望所から先の下りはゆっくりと降りていく。

最後の大きなコーナーの感触を楽しむのだ。


盆地は日暮れが早い。


赤井川村とセコマ

帰りはひんやりする冷水トンネルを抜けて。


走らせる度に乗れるようになっている。

初めて自転車に乗れるようになった時の感触

初めて泳げるようになった時の感触

それらに近いものを感じる

あまりにも唐突に出来るようになり、上達している。


はなにあらし 好事魔多し


自分が少し浮かれているのを自覚している。

気を付けたい。
事故の一報を聞いた時にそう思った。


帰りは薄桃色の明かりを見て、見事な黄昏時に帰宅した。

その写真はない。

それは、走り出した自分の中だけに仕舞っておく。

2018年5月19日土曜日

TW225の修理計画 その37

前日の夜から開始されたスマートフォンの初期化作業。
泥沼にはまり込んで気がついたら夜が明けかけている始末。
翌日は休みで天気は雨。日勝峠では雪で夏タイヤで訪れた方々を阿鼻叫喚の地獄へご招待。
道南では大雨と強風警報が出ており、これはまたいくつか林道が地図から消え去るんじゃないですかね…といった具合の荒れ模様。
ともかくそういう理由から作業をしていたのだけど、いじくり回している最中に着信がある。
ショップから着信が来たのだ。


内容は…
エンジンを開けてみて金額の概算が出たのでお電話してみた。
ガスケット類の交換のほか、ピストンの交換まで含めると総額で5万7千円。
リアショック交換及びエンジンオイルの交換を含む。
ピストンを交換しない場合は5万円とのこと。
カーボンの堆積はあまり見られず、汚れはそれほどでもない、どころか綺麗。


予想が5万3千円だったのでニアピン賞が貰えるかもしれない。
リアショックの交換がなかったらピタリ賞がもらえたかもしれない、そんな金額。
オイルは抜かなくても作業は出来たような気もしたのだけど、どのみち戻ってきた段階で自分でオイル交換する予定だったので訊いたりはしなかった。
安ければそれはありがたいが、びっくりするほどふっかけられているわけじゃないので金額に疑問の余地はない。

ピストンは交換をお願いした。
ちょっと思うことがあって外したピストンは廃棄しないで回収する旨を伝え、これを了承。
リアショックと共に回収するのだ。

納期はまだ未定。
月末までには出来るんじゃないですかねぇ~とのお話であり、これも大丈夫だ。
夏至ツーまで時間がまだまだある。
6月はきっとTW三昧になるだろう。

5月14日のツーリング その2

豊浦の道の駅からR230で洞爺湖町(虻田町)方面へ走り出す。
洞爺湖町の市街地を走りR37を少し進んで、r578へと入る。
R230を進んでもこのr578へと入れるが、道の始めの部分から走ってみたかった。

r578を少し走るとセイコーマートが現れて驚いた。
国道から離れたこんな場所にどうしてと思ったが、調べてみるとセコマのさらに先の方には高校、病院、幼稚園、そして周囲には住宅が多くスーパーがない。
地元のためのセコマというわけだ。


r578はその先がR230と一部重複し、どちらも洞爺湖へとアクセスする道となっている。
R230はトンネルで、あのやや卑猥な感じのする島の付近に出る。
r578は前回のツーリングの時に訪れた洞爺湖八景の月浦展望台へと続く道になる。
有り体に言えば山の中を走っていて曲がりくねっている道となる。

終点は洞爺湖へと降りる方のR230の途中。
いつものルートの途中になるので右折か左折で迷ったりはしない。
ああ、地図を見て気がついた。湖畔を周遊する道の一部もr578だ。
こうしてみるとずいぶん長い道だということがわかる。


洞爺湖を時計回りで周遊する。
途中、さらに暑くなりジャケットの冬用インナーを外し、ゴアテックスのオーバーソックスも脱いだ。
脱がないと間違いなく熱中症になる、そこまで暑かった。
これだけ脱いでも放り込める積載がある。なかったらどうなっていたことか。

始めてみた洞爺湖八景巡り。
今日はその続きをやってみた。

洞爺湖八景 浮見堂 14時17分

洞爺湖八景 滝之上キャンプ場 14時59分

時間的余裕と眩しい日差し。
洞爺湖をずいぶんと楽しんだ。
もちろん一番はオートバイで走り流れる景色にあるのだけど、他に誰もいなければ佇んで景色が緩やかに変わるのを見ているのも良い。
そんな贅沢を存分に味わってみたいが、ここは観光地で回りは草木が生い茂っている。
無理な相談だ。

洞爺湖八景は残り4つ。

洞爺湖八景

洞爺湖温泉、中島、財田湖畔、仲洞爺キャンプ場。
無くなった滝之上キャンプ場の看板がまだ残っているので、他の場所も探してみようと思っている。
中島は…去年はゴンドラに乗ったのだし今年は船に乗るのもいいんじゃないか。


存分に洞爺湖を楽しんだ後、お土産を買い求めるために壮瞥の道の駅へ。
当たり障りのない物を一つ、自分用に一つを買って走り出す。
今日は時間に余裕がある。
そう思っていたが寄り道ばかりでかなり押してきた。
本当は壮瞥公園も、と考えていたのだが車が登っていくのを見てやめたのだ。
後日知ったがずいぶん混んでいたらしい。


R453からちょっとした思いつきで脇道へ入りr922へ入る。
いつもと同じ道を違う形で入る、このちょっとした発見が楽しい。

北湯沢を過ぎるとツーリングは後半に入る。
R276を後志へ向けて走っていると、オートバイの良い感触が伝わってきた。
どうやらまだまだシートの後にケツを乗せないとダメらしい。
段差になっている部分にケツを乗せると、シートがケツを包み込むような感じになる。
そのくらいの場所に座ると、とても乗れている状態になるようだ。

R276にも中央分離帯があり、そこでもアウト側に寄ってコーナーリングをしてみる。
r97よりずっと良い感じで曲がれる。
ケツの位置はこれでいいらしい。足の位置はまだ修正の余地がある。
ニーグリップはケツ位置が間違って無ければ意識しなくとも決まっている。
旋回の方法もよく曲がれているので今はこれでいい。
減速、ブレーキングが問題だらけだ。
CB1100はリアブレーキの効きが弱く、フロントの効きが強い。
うまく減速しないと効きすぎてノーズダイブで上半身がガチガチか、減速しきれずコーナー中で余裕がなくなる感じになる。

強いブレーキはいらない。
コーナー手前では脱力状態で望む必要がある。
GPレーサー並に足をブランブランさせるほどの脱力…とまではいかないが、上半身からは力を抜き去りたい。
リアブレーキを最大に活かしつつフロントブレーキはレバーを握る量を探る。
これが今後の課題になりそう。
ちなみにTWはハードブレーキで減速して、コーナーに飛び込んでいくタイプ。(これの影響かもしれない)



何が良くて何がダメか明確になり、予想していた通り喜茂別から気温は下がり続ける。
震えながら京極のセコマに突入し、ホットコーヒーをすすりながら気温を見てみる。

16時33分 豊浦町19.5度 京極町14.1度

再び冬用のインナーを装着し、まだ暖かいハクキンカイロを懐に忍ばせる。
寒かったり暑かったり忙しい。

給油の都合で一度倶知安へ。
そこからR393に入るのも…と考え直しR5を走った。


仁木町 R5 17時31分

稲穂峠は白かった。
雲の真っ只中を走ることになった。
空に雲はない、しかし山に雲が広がっている。

出発した時と同じだ。
カルデラの外輪山に雲が引っかかっている。
来た時と同じ雲かはわからないが、結果は同じだ。


このあともう一度真っ白になって、今日はお終い。


軽トラックのタイヤ交換

この時にダメになった夏タイヤ。
全国的にはどう言うのかわからないが、北海道では冬場はスタッドレスタイヤを冬タイヤと呼ぶことからノーマルタイヤは必然的に夏タイヤと呼ばれるようになっている。
スタッドレスじゃない違法スパイクタイヤも冬タイヤ。
夏タイヤにチェーン巻けば走れると思っている人は、説明がめんどうなので「無理だ」とだけ覚えておけば良い。それで幸せになれる。少なくとも不幸なことにはならないので。


購入時からすでにひび割れて死にそうになっていた軽トラの夏タイヤ。
それを今まで交換しなかったのは、夏場ほぼ乗らないのに買うのが馬鹿らしかったためだ。
年間走行距離が1000キロ以下なので。
スタッドレスタイヤのまま冬まで放置でも一向にかまわない気がしたし、車検は冬場なので問題もなかったが交換した。
やはり夏場は夏タイヤで走りたい。


タイヤはオートバックスで売っている一番安いやつでお値段が4本1万円くらいのやつ。
ちなみにCB1100のフロントタイヤ、ダンロップのロードスマートⅢ 110/80-18はお値段がだいたい1万6千円くらいなので、大量生産による価格低下の威力が大変良く理解できるかと思う。

今回は猛烈に雨が降っていたのでホイールの脱着も頼んだ。
今始めて気がついたが、ホイールの脱着を店に依頼したのはこれが初めてだと思う。

タイヤ本体代金におすすめサービス込で2万2千円くらいになります。

という店員のセリフに違和感を覚えたが、めんどうになってうなずいてしまった。
これがやってしまった原因。ちょっと高すぎじゃないか、と思ったもののまあいいかと思ってしまったのだ。

レシートを見て愕然とした。
そこにはまるで必要としていないおすすめがたくさん記載されていたからだ。

窒素ガスの充填
ホイールバランス
お高いバルブ交換

タイヤ脱着料、組み換え料、廃棄料だけで済んだものがうなずいてしまったばかりに…
昨日からスマホの初期化作業に着手して、日をまたいで延々やっていてめんどうになっていたばかりにやってしまったorz

バルブはまだ許せるとして、軽トラのサビサビの鉄チンホイールのバランスなんて取るだけ無駄だし、窒素ガスなんて入れる必要性はレース走行する以外必要がない。


自分自身の責任なのでこれは仕方ない。
はるか昔にGSで薄めたウォッシャー液を入れてとんでもない金額を請求されたのと同じ気分になったけど、仕方ない。
しかし自動車関連の業界は厳しいとは聞いていたけど、おすすめサービスの内容はこちらが訊かないかぎり内容も金額も提示されない。
保険屋が昔販売で使っていたのと同じ商品提供のやりかたなんだけど、自分のように訊かなかったのが悪いって思えない客がクレーム入れたりしないのだろうか?
と、待合で未だ初期化の影響を引きずっているスマホを弄り回しながら思ってみたのだった。

またしばらく懐の寂しい状況が続きそう。

2018年5月17日木曜日

5月14日のツーリング その1

天気予報に翻弄され、気温にも翻弄されたそんな一日。

昼からは晴れるらしい。
外に出た自分が見たのは真っ白な風景。
信号の視認さえ困難な霧の中、走り出した。


気温も低かった。
上下に雨具、ジャケットには冬用のインナーを付けたまま。
懐にはハクキンカイロも忍ばせている。
ヘルメットのシールドに付いた水滴を払い、赤井川へ向かう。


冷水峠に向かう途中、r36の途中から霧は一気に姿を消した。
展望所でその理由を理解する。

赤井川 冷水峠 9時58分

外輪山が雲を阻んでいる。
霧だと思っていたのは雲だった。
カルデラは見渡す限り雲に囲まれている。
晴れているのは盆地の上だけらしい。

予定通り南下することにした。
どの方向も雲なら予定通りでいい。

やはり晴れている時に走るほうが自分は好きだということを再認識する。
ゆっくりと赤井川村を抜け、R393を走る。
今日は前回の走りのような良い感触がそこまで無い。
やや乗れているがちょっと何かが違う。そんな感じ。


R393のサミット、樺立トンネルを抜けるといきなり真っ白になる。

R393 樺立トンネル 倶知安側入口

こういうのはたまにある。
何でいきなり晴れている/曇っているんだっていう驚き。
わかっていても驚いてしまう。

濃霧で真っ白…というほどではなく、走行するのに支障はない。
乗れていない原因を探りながら走り続けるが、よくわからない。
倶知安のセコマで早めに昼食を取り、また走り出す。


r66のニセコパノラマラインは雪崩の恐れがあるので通行止。
その解除がまだなされていない。
いつも同じ道を走っても楽しめるが、ちょっとした違いがあっても良いと思っている。
今日は倶知安からR276で東進して、尻別川の渡河点を探索してみることにした。

R276からr478への渡河点=橋はR5の東側で4箇所ある。
一番使うのは直進するとそのままR393に入る一番西の渡河点。
今回探索するのは一番東の渡河点。養鶏場の付近から入る町道になる。

尻別川 渡河点 11時51分

胆振線北岡駅跡があるらしいが…そこまで探索はしない。
CB1100で探索すると小回りがきかないので見送ることにした。

R276からr478、京極でr97にスイッチしてそのまま南下する。
r97で南下するという記憶があまりない。ちょっと新鮮な気分と不思議な気分になる。

雲が急速にその姿を消して羊蹄山が姿を表した。

r97 羊蹄山 12時5分

やはり晴れている方が良い。
蒸発しそうなほど直射日光を浴びせられるのが良い。
お陰でジャケットは色あせてゴム部品は劣化するわけだが、そこは仕方ない。

このままr97を走る!
豊浦まで一気に走る。


r97の豊浦町付近、高速道路が見える辺りで中央分離帯があるコーナーが現れる。
最近は対向車がセンターラインを超えて平然と走る車が多くなったのでやらないが、中央分離帯があればその心配はない。
左コーナーで思い切りアウト側に寄せてコーナーに入る。
この段階でも前回のような感触はまだ見つけられていないが、今までよりはずっとマシなコーナーリングだ。

車体は腰というかケツをずらして、上体を伏せてコーナーの先に鼻を向けるとくるっと旋回する。
今までよりもずっと深くバンクするけど、スピードは出ていない。
そして安定している。曲がれないという不安がどこにもない。

路面に太い枝が落ちていて、踏んづけたらハイサイド…という展開にもならない。



豊浦の道の駅で暑くなりすぎて雨具を脱ぐ。
直射日光で蒸し殺されそう。20度を超えている。

ひたすら走ってきたので時間に余裕がある。
この先のルートを、いつもとはちょっと違うルートを考えよう。

2018年5月13日日曜日

TW225の修理計画 その36

入院の後日。
交換してもらう予定だったリアサスペンションを自転車に搭載してショップへ。

メカニックの方にブツを引き渡した後に工場へ招かれて言われた衝撃の一言。


ステムベアリング死んでます


エンジンは降ろさなくても作業は可能だったはずだけど、整備台に見事に鎮座しているTWのエンジン。
それは置いといて、エンジンを下ろしたらバイクはとても軽くて持ち上げることすら可能。
その状態だとハンドルを左右に回せば簡単にステムの状態がわかる。
別にエンジン外さなくても前輪外してハンドル切ればわかったりもするけど。

乗っていて違和感はなかったですかと訊ねられ、まるで感じませんと答えたがさて…
とりあえずステムまで干渉する整備はやっていないのでダメになっているのはほぼ間違いない。
ステムに関してはCBのほうがよほど違和感があると思われたが、どちらにしても予算がない。
自分がオーバーホールという沼に沈み込んでいる感覚が自覚できる。

ステムベアリングのグリスアップに関しては自分で出来ない事はない。
ヘッドライト内の配線を外すのが猛烈に面倒だけど、CB1100みたいに発狂するレベルじゃないのでまだ大丈夫。

というわけでステムベアリングとレースの打ち換えは工具を揃えて自分でやることに。
シーズンが終了したあとのメンテナンス祭りにやろうと思いました。
必要な工具はステムベアリングレースリムーバー、ベアリングレースハンマー。
フックレンチは持っているので大丈夫。
あとはベアリングとレースのお値段が…
ボールベアベアリングじゃなくてテーパーローラーベアリングに変更するとこれだけでお値段が6000円になるので。

某外車のバイクはこのステムベアリングが特殊で、本国からの輸入しか入手の手段がなくて入荷が7ヶ月かかってバイクシーズンが終了したって話もあったので、国産車はそのてんはずいぶん有利だなと痛感致しました。

エンジンの方は降ろされてその後まだ電話が来ていないので多分大丈夫かまだバラしてないか。
バルブシールがダメだー!とかはご遠慮願いたいので電話が来たら「出来ました」っていうのが望ましいです。

2018年5月9日水曜日

5月9日のツーリング

季節が逆戻りした北海道。
雪が降ったところもあったらしい。

多くの人が日常へと帰っていく中、走り出した。


春紅葉を楽しみながら赤井川をこえ倶知安へ。

今日はバイクからすごく良い感触を感じる。
ケツとリアタイヤがダイレクトリンクしているかのような感触。
旋回することに不安を覚えない。
車体をコンパクトに感じ、動きがとてもスムーズだ。
所謂乗れている状態。

ニセコパノラマラインを楽しんだ。


ニセコパノラマライン 12時25分

スピードは出さない。
この道は最初に走った時からスピードは出さなかった。
ここはゆっくりと味わうように走るのが良いと思っている。
今日は誰も走っていない。
だからいつもよりさらに味わってみた。
タイヤが地面にへばりつく感触を。

止まって写真を撮っていると何の音もしない。
すごい静寂だ。
自分の非日常がここに在る。



オートバイを走らせるのがとても楽しい。
乗れているとならばなおさらだ。
どうして乗れているのかを確認しながら走り続ける。

もう少しだけ暖かく、晴れていればとても良かったのに。
そう思っていたけど…


洞爺湖八景より 2箇所

洞爺湖では日が差していてとても良い景色を見ることが出来た。
写真の女性は大陸から観光にきていたと思われる方で、笑顔が素晴らしい。
谢谢你的微笑!

ニセコパノラマラインを走る。
今日の目的はそれだけで、他は何も考えていなかった。
洞爺湖まで来たのも八景を見たのもちょっとした思いつきで意味があったわけじゃない。

バイクから良い感触がある。
そのことがとても嬉しかった。
だから洞爺湖から停まらずに走り続けて帰ってきた。
肩の痛みは首へと移り、やがて背中を覆い頭痛へと変わっていった。
大型バイクを、250キロを超える重たいオートバイを走らせ続けることが困難な事だと感じるようになってきた。

それを乗り越えたかった。
良い感触を得られる原因を追求し、次の走りに繋げたかった。
速く走っても遅く走っても、平地でも下りでも良い感触を得られるその原因は恐らくこれなんじゃないか?(上りはうまくいかなかった)
冬の間に読んだり考えたりした事が形になりそう。


わくわくする。
オートバイがスムーズに走ることに感動している。
居ても立ってもいられない…と書くと恥ずかしいけれど。


疲れて帰ってきたはずなのに、走っている最中の事を思い出すだけでまたオートバイを走らせたくなる。
今日はそんな一日でした。



2018年5月8日火曜日

TW225の修理計画 その35

TW225、本日入院となりました。
GW開けで閑古鳥の鳴いているショップ。
いや、閑古鳥が鳴いているのは客商売やってるとこはどこもそうなのだけど。
忙しいのは歯医者と運輸支局くらいなもんでしょう。


さて
一応事前にお話していましたが、やはり、結局は開けてみてから。
修理の方向としては使える既存部品はそのままの方向で、ということになっております。
つまり、ピストンなども問題がなければそのままで。
傷が入りまくっていたり汚れが堆積しまくっていたり欠けたりしていなければそのままということで。
正直メカニックのほうでもめんどくさいでしょう。やるとなれば。
ガスケットを剥がして面取りという時点でもうめんどくさい。
やることは少ないほうがそりゃあいいってもんです。
エンジンからオイル漏れるたびに持ち込んでれば特に。

入院期間は不明。
来月の末までに出来上がればいいって伝えているので日数的には50日以上の余裕があります。もちろんそんな日数があれば全ての部品をばらして組み上げる事すら可能だろうけど。

パーツボックスの中から出てきたエキパイガスケットとリアショック交換時に交換してもらうパーツの発注。そしてサービスマニュアルを渡して今日は終了。
後日、というか明日リアショックを持っていけばこちらの作業は完了。

昨夜、洗車のために動かしたTWはとてもいい感触だったのでやはり残念。
夏至ツーに存分に乗りたいと思われます。

2018年5月3日木曜日

走れオザキ 13

今日は朝は雨。

そのあと曇り空が続いたまま。

帰り道、空気はとても暖かい。

今にも雨が落ちてきそうな空だけど、路面は乾いている。

走ろう。

これは多分ソメイヨシノ

曇った空の中で一際白く咲いていた桜の木。

もう少しマシな写真は撮れないものかと思うが、この時ポツポツと雨が降ってきていたのだ。

国道は交通量は多くなかったのに鈍速車に巻き込まれたかトンネル入口で寸詰まり。

今日はGW。道路工事もやっていないので広域農道へ入る。

余市、栄町から海を見る。

余市町 栄町 18時17分

やっぱりダメだなぁと呟いてしまう。

新しいトンネルが出来て海岸線を通らなくなった国道5号線が好きになれない。

自分にとってあの海岸線のあの夕日はとても大事なものだったのだと。

2017年9月4日

どうすべきか、それは走りながら考えてみよう。

走り出した先にある答え。

見つかるだろうか?