2018年6月29日金曜日

2018年夏至ツー ルート

蒸し暑くジメジメして時折雨が降る。
典型的な梅雨空が北海道を覆っている。
原因は天気図でも見ていただければご理解いただけると思うが、梅雨前線が北海道まで北上しているからだ。


ちなみにこの梅雨前線は2日月曜日の段階でも北海道に在り続けるため、今日とほぼ同じような状況が見込まれる。
ジメジメして蒸し暑く時折雨が降る、そんな絶望的な天気。

TW225は修理から帰ってきてマフラーから白煙が出るようになったので、夏至ツーから戻ったら多分また入院することになる。
オイル上がりの症状が出ているのでまた入院。きっとまたシリンダーまでバラすことになりそう。
そんな症状なので今年の夏至ツーもCB1100で行かなければならない。
この時のためにTWを修理に出したというのに、嗚呼。



とりあえずルートを決めなければ走り出せないので、ざっくりとルートを構築してみた。
どのみち天気次第で変更を余儀なくされるし、今回は絶望的なので正直何も期待できない。
それでも走り出すのはもうホテルを予約していてキャンセル料金を支払わなければならないとか、シフトの変更が不可能で走らなければ部屋で腐るしかないからだ。

いや、ルートの話だった。
ルートは去年と同じくシーニックバイウェイ北海道を参考にした。
今年は函館方面を走るルート
函館山以外のシーニックポイントとシーニックロードを走るのが目的のルートを構築した。
恵山、駒ケ岳、大沼などはじつは行ったことがないので少し楽しみ。
函館方面のR5は北海道で最高に走りたくない渋滞路線のひとつなので、そのへんも再確認できるかもしれない。
まあ、走り出してみようじゃないか…と。
自分はまだ雨の日は消化試合、とても楽しむことはできない。
YAMAHAのこれはとてもよく今の自分を表しているような気がした。

できれば前線が砕け散って青空が広がればいいなぁと。

2018年夏至ツー 正しい絶望を与えられた気分

なぜだ…
なぜ私のものにならぬ 晴れよ!!




私は……完全なツーリングにしたかった!
渡島を完全に理解したかった!
半島の道全てを知りたかった!
なのになぜおまえは邪魔をする おまえは何者だ!!


私はおまえ達が”天気”と呼ぶ存在
あるいは”晴れ” あるいは”雨” あるいは”くもり” あるいは”雪” あるいは”霧”

そして 私は”梅雨だ”

「思い上がらぬよう正しい絶望を与えるのが天気という存在」___とおまえは言ったな

だからおまえの言う通り おまえにも絶望を与えるのだよ

函館市の天気予報 夏至ツーは2日~4日の予定orz

天気予報を見続けて鋼の錬金術師108話を思い出したのでちょっとやってみました。
気が滅入ります。

2018年6月23日土曜日

6月23日のツーリング CB1100タイヤテスト

今日はCB1100のフロントタイヤのテスト走行。
本当は早番終わりにちょっとだけ乗る予定だったのだけど、天気や時間の都合で無理だったためツーリングでテストすることに。

ミシュラン・パイロットロード3からダンロップ・ロードスマートⅢへと変更されたフロントタイヤ。
パイロットロード3の感触はよく覚えている。
特に今年はオートバイを今までよりずっと走らせれるようになったのでよく覚えている。

期待に胸を踊らせて新しいタイヤで走り出す。
ロードスマートⅢ…まずは普通に走り出す。大丈夫、おかしいところはなさそうだ。
何しろほぼ自分で組んでいるので異常が出てもおかしくない。


走り出してすぐに気が付いたのは、よく転がるタイヤだということ。
そしてタイヤの接地感が薄い、今までよりもグリップが少ないという事に気が付いた。

ちょっと驚いた。
こんな明確に違いがわかるということに。
ぜんぜん違うね、というくらいに違いがわかる。
あれだけ硬さに違いがあれば、これくらいの違いが出て当然かも知れないが…

コンパウンドの差ではなく構造的な、ビードとコードの違いがこの変化を生み出している…と思う。
グリップが少ないと言っても足りていないわけではなく、コーナーリングではむしろ軽快感として受け入れられる。
連続コーナーなどの切り返しではロードスマートのほうがかなりやりやすかった。

問題もあった。
ショック吸収性能と微振動。特に後者は今まで感じなかった60キロ程度の速度でも出るようになりちょっと困ってしまう。
速度を上げて高速道路のような長い距離を走ると手が痛くなってしまう。
これはパイロットロードでも発生していた症状だが、低速走行では感じられなかった。


結局どっちが良いのかというと、、好みの問題になるだろうと。
好みと、走らせ方によって良いと悪いが出てしまうだろうと。
自分はどうやらパイロットロードのほうが向いているというのがわかった。
柔らかく、フロントのグリップが多いほうがよく走らせることが出来るらしい。

いつものツーリングルートをいつものように走らせた結果だったので、とても納得のいく答えだった。
タイヤの違いを明確に感じられたのが驚きであり嬉しくもあった。
まずまず走らせることができたし、行ってみたかったところにもいくことが出来た。



洞爺湖町 花和神社 13時55分

洞爺湖畔 14時21分


そうべつ滝 15時30分

羊蹄大橋 17時35分


夏至付近の頃は日が長く、走り回って帰る頃になっても明るくてつい寄り道をしてしまう。
前日は長時間労働で、体の具合もよろしくなかった。
天気もご覧の通り薄曇り。
気温はちょうどよかったけど、何もかも難しい感じでありながらそれも楽しんでいる自分がいた。
今日は土曜日。多くのライダーが走り出していた。
色々なオートバイを色々なライダーが走らせていた。

自分はほとんどが平日の休み。いつも一人走り回る。

だから多くのライダーが走っているのはとてもめずらしいと感じてしまう。
それは土日のいつもの光景かもしれないが、見慣れない自分には新鮮に写ったのだという話。
ツーリングルートが重なったのか何度も遭遇したオートバイもあれば、イエローラインのブラインドコーナーで抜きにかかられあわや対向車に接触かという出来事も。
側車付き(所謂サイドカー)バイクを何台も見たりとか、実走している最新モデルを見たりとか。

年と共に何もかもが関心の埒外にいってしまうようになったけど、オートバイを走らせている時の事はそうではない。
今日は何もかもを少しずつ楽しんだ感じ。怒ったり笑ったり驚いたりとかはなく、色々眺めて楽しんだ感じ。

難しい時は楽しめない事が多いけど、今日はずいぶん楽しんだ気がする。そんな一日でした。

356.9キロ走行


2018年6月20日水曜日

TW225の修理計画 その40

本日ショップにてカムチェーンテンショナーのガスケットを交換。
交換前からオイル漏れの症状はおさまっていたので、これにて作業完了となる。
しかしエンジン始動時の白煙がまだわりと多めで、この症状は経過観察が続くこととなった。
多分エンジンコンディショナーが混ざった影響なんじゃなかろうか、とのお話。
言われるとそんな感じの匂いもするので、そうなのかもしれない。
むしろそうであってほしい。燃焼室にオイル流れ込んでるってのは勘弁してほしいからだ。
戻ってきてすでに500キロ以上走行しているのでオイル交換を予定している。
この交換でまだ白煙が出るようであれば…7月に予定を立てたステムベアリングレースの交換の時にちょっとまた相談することになりそう。
今年は持ちこたえると言っていたけど、自分でやろうと思っていたけどちょっと待てそうにもないので。
林道の低速走行でハンドル切れないのはちょっと問題がありすぎました。
溝にも落ちたので交換しようじゃないかと。

とりあえず泥だらけになっている車体にガラスクリーナー(リンレイ・ノンシリコン)をぶっかけて拭き上げていたら見つけてしまったのだ。

フォークブーツご開帳

ステムを外すには当然フォークも外すので、ショップでついでに部品注文して交換してしまおうと目論んでおります。
この他にウインカースイッチの動きが怪しかったのでばらしてみたら、古いグリスが黒くなってて悪さをしていたようです。
綿棒で拭き取って新しいグリスを入れたら元に戻りました。

10年も同じバイクを所有した経験がなかったのですが、来る時は一気にくるなぁと思いました。

2018年6月19日火曜日

6月19日のツーリング

胆振は暑くならないという予報が出たので北へ。
暑さを楽しみたいのなら上川地方はうってつけ。
r28で北上し、未舗装路と道路探索を楽しんでいたら道路脇に落ちる。



落ちる 割れる えぐれる

水たまりを避けた先は道がなくて傾斜でしたという状況。
ただ掘っただけの排水溝で、フロントがはまって左に傾いてバイザーの下部分が地面に接触してパッキリ割れただけ。
よかった。
ものすごい傾斜だったらそのまま奈落の底まで逝っていた。水たまりは避けるが正しい選択なのだけど、そうじゃない場合もある。

とりあえずこの状況は初めてじゃない。
そう慌てる状況じゃない。
ひっぱり上げるのは不可能なので、車体を排水溝に全部入れてフロントタイヤをロック。
車体を傾けて後輪をスライドさせて90度方向転換。
あとは急斜面を登ればいいだけ。ただし今回はタイヤが問題だった。
ロード向けトレールタイヤっていうちょっと意味のわからないタイヤじゃ、泥と草が混じった地面を噛んでくれない。
それでも何度めかのアタックで無事に脱出。
うん、経験があれば慌てずに対処できるけど、できればもうご遠慮したい。


それでもあちこち脇道に入り込む。
舗装路だったり未舗装路だったり。

r28の脇道 古くて細くて怪しい橋の先を調査

CB1100では入れそうもない細い道を走る。
この先に何があるのか、この道の先はどうなっているのか。
ツーリングルートを作るのとはちょっと違った楽しみ。

今まで行かなかった道の先。
進むのを先送りにしていた道の先へ。


新十津川ダム

ダムのずっと先まで進んでみた。
森を抜けると畑があって、その先にはまたダムがあったらしいけどそこまでは行かなかった。

久々にR451を走って、東に抜けてR452を走ろうと思っていたけど、北上してみることにした。
R275を北上してちょっと行ってみたいところがあった。

まだまだ暑くなると思わせる雨竜町から北竜町へ。
もう少し北上して萌の丘へ辿り着いた。


萌の丘 15時1分

自分の写真からではこの丘の良さはまるで伝わらない。
すごく良い風が吹いていて、30分くらい東屋のベンチに腰掛けていた。

ここからどうやって帰るか。
R275か留萌まで出てR231か。つまり苦手な道しかないのだ。
ただ、夕日は見て帰りたかった。
なら、R275からr11で海岸線に出ようかと。


やはり走るのが難しかったR275。
久々に走ったr11。
そしてそこから先のR231で、脇道にそれてみる。

厚田の風車

まだ陽は高い。
落ちるまでもう少し時間がある。
それが遠回りのシステム。
風車の根本は気持ち悪い風切り音がして具合が悪くなった。


嶺泊駐車公園でちょっと夕日を眺め

嶺泊駐車公園 18時5分

そこから先、国道へ戻らず海岸線を走り続けた。


ここの風景を知らなかった。
夕日を見続けながら走り続けてみた。
右手にずっと落ちる夕日を見続けて。

写真はすっかり撮り忘れた。
無煙浜というらしい。
今日は日が沈んでからの帰宅。
340キロで今日はおしまい。


2018年6月18日月曜日

6月14日のツーリング その3

r97からr285にスイッチしていつもの牧場脇の道からR230へ入る。
そして長い下り坂を降りてr578、洞爺湖周遊へのいつものコース。
ここまで天気が悪くなければ道路探索を行いつつ来たかった。
それでもちょっとした脇道を見つけたら気兼ねなく入れるのは嬉しい。
軽く、取り回しが容易なのは大変な利点だと思う。

洞爺湖某所より 14時9分

洞爺湖を見るのが好きだ。
これは個人の感覚によるものなので、他の人がそうじゃないのであればそれでいいと思う。
自分は何度見てもなかなか飽きないし、多分これからも色々と見る場所を探索するだろう。
目下探索中(になった)の洞爺湖八景の一つを今日は訪れることにした。
その前に…

休憩中に気が付いていたのだがオイルが漏れている。
それも結構漏れている。
ガスケットにオイルが馴染むまでこんな感じだったかと思っていたが、停車して確認するとこれはちょっと漏れすぎだと思うほどになっていた。

TWオイル漏れ

ちなみに修理前はエンジンの前側から漏れていて今回は後ろ側から漏れている。
量も多い。特にカムチェーンテンショナーの取り付け部分が多い気がする。
オイル量は問題がない。
どっぱどぱ漏れていて後輪がスライドしてスリップダウンするレベルではないので、このまま走り続けることにする。


TWを止めてオイル漏れを確認したのはr132沿いの夕日の見える渚公園
ここから湖畔を東側に歩いていくと目的の洞爺湖八景 財田湖畔の看板をファインド・アウトすることが出来る。
なお、湖畔は平日でもテントが張っていたり船がいたりで騒がしいのは確認済み。
今日は天気が悪く気温も低かったので、多分誰もいないだろうと思って訪れることにしたのだ。
目論見通り誰もおらず…一台車が止まっていたけど同好の士のようで騒がしいものではなかった。
ゆっくりと湖畔を歩く。散策路にもなっていてすごく楽しむことが出来た。
もちろん騒がしくない事が前提で。静寂を楽しんだ。



洞爺湖八景 財田湖畔 14時40分

湖の半分に雲がかかり、中島を境界に湖面の色が違って見える。
半分は青くもう半分は灰色。
自分のツーリングはオートバイを走らせるのが目的なので、こうやって歩いたりすることはあまりない。
最初から走ること以外も目的にツーリングプランを組み立てたらその限りではないけれど。
今回の八景はどうだったか、どの八景がよかったのかはまだわからない。
単純な景観もそうだけど、周りの雰囲気に左右されそうだから。
写真を見返しての感想とその場の感想も違う。


見るものも見た。
胆振は予報通り少し晴れてきてちょっとだけ暖かい。
いつものように喜茂別あたりから寒くなるのだろう。
その前に気になっていた道を少し探索してから帰ろう。
通行止のあの道路を…

2018年6月15日金曜日

6月14日のツーリング その2

走り出してすぐに気が付いたのはリアタイヤの接地感だった。
とてもよく路面の状況を伝えてくる。
新品に交換されたリアショックは思った以上の性能を発揮している。
路面追従性が今までのショックとは桁違いだ。
3万8千キロという数字はTWのリアショックには厳しい数字だったのだろう。自分の使い方の問題かもしれないが…

リアショックの良さとは裏腹にオートバイに乗れている感じはあまりない。
ケツポジのよい部分が見当たらない。
入院前までは乗れていたので走っているうちに見つかるだろう。

およそ1時間遅れで出発していつものように赤井川から倶知安へ。
途中、雨だったり霧だったり、路面もウェットになり気温はますます下がっていった。
今年タイヤ交換をしてウェット性能が飛躍的に向上したTWだけど、CB1100のような安心感はない。
アスファルトであれば滑るということはないけど、橋のつなぎ目のような金属部分では後輪が僅かにスライドする。
そして、ステムが死んでいるってことの意味が理解できた。
交差点や低速走行している時にハンドルが切れない。
普通のコーナーでもセルフステアが働いていないのが理解できた。
これは冬まで待てそうもないので、夏至ツーが終わったらまた入院することになりそうだ。


雲を受け止めている羊蹄山。
そこに山があることがわからないほど厚い雲だったけど、南山麓では切れ目が見え始める。

R276→r97へスイッチ中の道より 13時13分

今日はあちこち寄っている天気でもなく、時間もない。
r97から洞爺湖へと向かう。
洞爺湖しか行ってないじゃないかっていう話はまた次回。

2018年6月14日木曜日

6月14日のツーリング その1

今年、雨は降っていなかったけど風が強く寒い休日にオートバイを走らせなかったことを後悔したことがあった。
今までもそういう日がなかったわけじゃないのに、その日のことは特別心の中に残り続けた。
やはり走り出すべきだった、と。

今日は6月も中旬だというのに4月中旬並かそれ以下の気温。
天気も悪く、後志は終日くもり。胆振はくもり時々晴れ。
起きて外を確認すると雨は降っていないが路面は濡れている。
各地のライブカメラを見ると大きな道路は乾いていた。
きっと走り出したら後悔するだろう。
寒いし、雨に降られるかもしれないし、路面が濡れている箇所は必ずある。
それでも、走り出さなかったことを後悔するよりはいい。
あのときはもう戻らないけど、このつぎは同じ思いをしたくない。


洗って仕舞い込んだ冬用のインナーを引っ張り出し、レインスーツを上下着て、オーバーソックスを履いてレイングローブを用意する。
カイロは熟考の末使わなかった。

路面が乾くのを待っていたので、定刻より少し遅い出発となる。
久々に走らせることになるTW225。
チョークを引いてエンジンを始動させるも、なぜかチョークが戻ってしまう。
何度やっても勝手に戻る。なめらかに動作するチョーク…なめらか過ぎる。

とりあえずエンジンは始動したのでそのままバイク屋へ。
預けていた物を受け取りメカニックの方にチョークの相談。
部品ごと取り外して調べてみると、ゴムカバーがずれていたのが原因ではないかと思われる。
ゴムカバーが一種の抵抗となってエンジンの振動でチョークが戻らないようになっているのではないか…という仕組み。
エンジンはすでに温まっているのでチョークを引いてもどうなのかはわからないが、これでダメならまた考えよう。


走り出し、今日の目的地がないことを思いだしたが、胆振まで行けばなんとかなるだろう。
まずは久々のTWの感触を味わってみようと思った。

2018年6月13日水曜日

TW225の修理計画 その39

寒気が入り込んだ北海道は6月中旬だというのに降雪を記録。
狩勝峠で雪が降り、路面は凍結まではいかなかったのかな?

現在これを書いている室内でストーブを点けている。
室温は22度。
今日は4月中旬並の気温で一日中雨。
初夏を代表する、個人的に桜よりもずっとキレイだと思っているニセアカシアの花が、雨と風で無残にも散っていく姿が痛々しい。
去年もそうでした

去年はともかく雨ばかりで、6月はまったくバイクを走らせることが出来なかった。
過去最低を記録。2017年は4月~6月が本当にダメだった。


今年はまだずっと良いし、前半は真夏日を思う存分楽しんでいたのでまだ大丈夫。
休みを1日バイク整備に当てて、次の休みまでなんとか我慢できそうな状態。
明日の休みは…まだ4月並みの気温だけど、きっと走り出せるはず。


というわけでショップから戻ってきたTWの部品を見ていこうと思います。
交換を依頼したピストンとリアショックは回収を依頼しており、手元に部品がある状態。
リアショックはオーバーホールして予備として保管の予定があったのだけど、ピストンは単純に興味があったので回収を依頼。
バイク用のピストンの実物を一度も見たことがなかったので。ピストンの実物はボアが超デカイ船用のピストンを見たことしかなかったので。

それでは取り外されたTW225(38000キロ走行)のピストンを御覧ください。

上部

排気側

吸気側



裏面

排気側に傷がありました。
どうも吸気よりも排気側に傷が入りやすいみたいです。
上部の汚れは普通レベル。フューエルワンはシーズンで1回の投下でこれくらいです。
オイルは基本的に鉱物油を使用。新車購入時から1万キロ以内は1500キロ毎で純正オイルを交換してました。
オイルフィルターは色々試したのですが、スラッジがかなり出ることもあり、できればオイル交換毎にフィルターも交換したほうが良さそうです。
それとオイルも油膜が厚い高粘度の物を使ったほうが良いかもしれません。

部品をまじまじと眺めるのが楽しかったです。
この部品がシリンダー内を高速で動いているわけで、上では混合気が爆発しているわけです。
ともかく38000キロお疲れ様と。
ここから先は新しいピストン(純正品)。
できればもう交換はしないほうがいいね。またピストンを見るということは懐が寂しくなるということだから。

テスト走行は出来なかったので、ツーリングがそのままテストになりそうです。

2018年6月10日日曜日

TW225の修理計画 その38

6月8日の土砂降りの雨の中、戻ってきたTW。
入院したのが5月8日だったので丸一ヶ月入院していた事になる。

さて、、、
今回の修理、メインはシリンダーベースからのオイル漏れの修理。
シリンダーベースのガスケット交換がメインの修理。
ただ、シリンダーまで取り外すのならって事でついでに頼んだのがピストンの交換。
さらに断念していたリアショックも交換を依頼。

作業途中でステムベアリングが死んでいる事が発覚…
戻ってきてメカニックの方からお話を伺っていると、クラッチもちょっとおかしいかも、という話。
シフトチェンジが硬い時がある。
経験がある。多分チェーン調整が関係している。が、それはまた今度。


費用総計は54000円。チーン。
ずいぶんおまけしていただいたようです。
工賃は伏せますがタペット調整とCBのタイヤ交換代金がサービス、それに丁寧に洗車されてワックスもかけられてました。
以前CB1100をディーラーに車検で出したら水と砂まみれで戻ってきましたからね。


納品書にはガスケットとOリングの文字が飛び交っております。
特筆すべき項目としては

  • ピストン     5480円
  • ピストンリング  3240円
  • ピストンピン   950円
  • サークリップ2個     170円
純正ピストン一式の部品代は現在これくらいかかりますということ。

あとは、パーツクリーナーが1500円だったのがどうしてだって思ったくらいでした。
数量が1になっていたので、10の間違いじゃないかと思いましたがそうじゃない
ショップのパークリはワコーズなので数量1で1500円で間違いない。
ショップがブランド物を使用する理由は理解しているのでこれも問題ありません。
ディーラーの使う工具がホムセンの工具セットだったら不安になりますよね。つまりはそういうことです。
もちろん違う意味もあるのですが、これ、パーツクリーナーがどうしてこんな値段なんだって言ってくる人はいないのかなと思ったので。
自分なら工賃に上乗せして記載しない方向で伝票を書くだろうな、と。
そこまで気が付くかなー、それを書いちゃうかなーと思いながら伝票を書いたのかもしれませんが、そうであるならちょっとおもしろいと思った次第です。


テスト走行は早ければ13日。
しかし北海道は現在寒気が流れ込み季節は逆戻り中。
CB1100のテストも控えているので少し困っております。
続きは走った後に。

2018年6月8日金曜日

CB1100のスプロケット交換(ドリブン・リア)

タイヤを外す前にスプロケットのナットを緩める。
それが正解。これ以外に正解はない。
そうだというのにタイヤを外してしまったんだな…
リアスプロケットの固定ナットの規定トルクは108N·m。

5個もある

そんなリアのアクスルナットに匹敵するハイトルクで締められたナットを車体からホイールを外した状態で緩められるはずもなく、また車体に取り付けた挙げ句後輪を動かないように固定する。
固定するにはローギアに入れてしまえば良い。ローギアに入れるには…って感じでフロントのスプロケ回りを完成させて、ナットの締め忘れに気づき…と続いています。
やっちまったな自分~という有様ですorz


ローギアに入れて後輪を固定し、焼き付いているナットを超長いスピンナハンドルで外しにかかる。だってインパクトドライバが無いから。
体重を乗せてパキッと音がするまで頑張る。
ナットを全て緩めたらまたタイヤを外しにかかる。リアホイール重いです。アクスルシャフトを貫通させるのしんどいです。

で、ようやく外したリアスプロケットは交換用のスプロケも純正品。ただし中古です。

上が交換用、下が外したもの

リアはフロントほどひどい状態ではなく、交換しなくてもまだいける感じがしました。
ただ、基本的にチェーンとスプロケは総交換が望ましいです。今回はチェーンの交換はしませんがしばらくCBは走らせないので問題はありません。あとで交換の予定があります。

この中古スプロケットはオークションで落札したもので、あまり走行しないで社外のスプロケに交換したので出品した…ものだったはず。
届いたものをパーツ部屋のダンボールの中に放り込んでおいたのですが、開けてみたらリアスプロケだけと思っていたのがフロントの純正品(中古)まで出てきました。
ちょっと得した気分でしたがフロントはすでに交換済み。
次回があればこれを使いましょうかね。

取り付けはナットを外してスプロケを取って新しいのを入れてナットを締めるだけ。
ただし車体から外した状態じゃ108N·mで締めるのは不可能なので、車体に取り付けたあとに締めまくることになる。
まあ、やってよかったです。
リアのアクスルシャフトの表面が乾いていてグリスを塗ったくったり、スプロケを交換した分のチェーン調整の必要があったからです。
すっかり忘れてましたね、チェーン調整。
それにしても、ホイールを車体に取り付けてからハイトルクでナットを締めるのがしんどかったです。
108N·m×5。
昨今は動画でやり方をアップしている方々がいるので、ちょっと参考になりそうなものを探してみようかと思います。自分やり方は間違っている気がします。。。


全ての取り付けが完了し、ガレージ内の片付けを終わらせて後にしたのはすっかり夜で、結局8時間ほどガレージにいたことになりました。
休日、バイクに乗らずに、でも充実した時間を過ごした気分。
バイクが一台いなくて、少し広くなったガレージもよかったけど、やっぱりバイクが2台いて、ちょっと手狭なほうが落ち着きます。

帰ってきたTWの事はこれからちょいちょい書いていきます。

CB1100のスプロケット交換(ドライブ・フロント)

ちょっと前に書いた通り、CB1100のフロントスプロケットは限界を迎えている。
メンテ本のダメになったスプロケみたいにものすごくとんがっているってほどではないけど、チェーンのローラーの間にかなりの隙間が出来ているのは確認できるってくらいにはとんがっている。
交換用のスプロケットは数年前に購入したものがあるので、今回はそれを使うつもり。
純正品ではないので悪しからず。


外した純正フロントスプロケ

いきなり外した状態です。
ちなみに外し方は通常のCB1100とは異なります。
自分のCB1100は社外のスプロケカバーが装着されており、外すのがノーマルに比べやや容易になっております。
それを外したあとにスプロケのセンター部分のナット(規定トルク54N·m)を緩めるとスプロケットを外せるのですが、このナットを回すと後輪が共回りします
このため後輪を何らかの方法で固定しなければナットを回すことが出来ません。
インパクトドライバを持っている諸兄は何の問題もないのでそれを使えばいいですが、自分のガレージには持ち合わせがないので物理的に固定しました。

写真がない…
スイングアームとリアホイールの中に角材を突っ込んで物理的に回らなくしたんですね。
ただ、これだけだとまだ不安があったのでフロントブレーキレバーをロック。センスタではなくサイドスタンドを使用。
もうひとりいればリアブレーキを踏んでもらえればいいのですが、なにしろ一人しかいません。
スプロケカバーを外すとクラッチスリーブも一緒に外れてしまうので、Nからローに入れてってのも出来ないんです。
そう、先に一速に入れてしまえばこんな苦労はなかったのです。後の祭りです。


ようやく外したのが上の写真で、純正品はゴムのバランサーなのかプロテクターなのかが付いていてずっしりしてます。
交換用のはXAMのC6108-18T。写真では中抜きされてますが自分のは古いのか違うものなのか中抜きはされてませんでした。


きれいなのは一瞬だけ

スプロケ回りは想像を絶するほどの汚れっぷりですが致し方ありません。
純正カバーだとこれよりもさらに汚れますが、オープンタイプの社外品は飛び散るのでまだマシな方です。これでもマシな方なんです。
あ、取り付けは簡単で単純に入れるだけです。ナットさえ回ってしまえば交換するのは何の問題もありません。チェーンは緩めておいたほうがやり易いのかな?自分は緩めました。

そしてナットを取り付けてスプロケカバーを取り付けてリアスプロケでもやるかーと思ってましたが、ナットを規定トルクで締めていないことに愕然としたのです。
54N·mで締めてないことに。
共回りしちゃうこいつをすでに後輪を取り外しにかかっちゃってる状態で気がついてしまったのです。
何かもう色々と作業がごっちゃになってしまい、手順がめちゃくちゃになってました。
あれをやればこちらが出来ない。だからこちらをこうやって…というのがまるで出来てませんでした。

それでも今日は時間があったのでのんびりやってました。
外は大雨で下水からゴーッという嫌な音がするほどで、でも気温は低くて作業はやりやすかったです。
知らない整備をやることも久々で、楽しんで作業することが出来ました。
これでバイクを壊しちゃうとドン底に落ちるんですが。。。

スプロケットは前後とも5万7千~8千くらいは持ったので、もう次の交換はないかもしれません。
次はリアスプロケットになります。

CB1100のタイヤ交換(フロント)その3

ショップには明日行くか、それとも今日もう一度チャレンジするか。
そんな事を悩んでいるうちに眠くなり、ちょっと横になるかと思ったら朝まで爆睡していた。
ここ数年で一番良く眠れた、そんな休日の朝。



今日は雨の予報で元からバイクに乗る予定を組まなかった。
そもそもタイヤが付いていないので走るのは無理だ。

ショップに電話を入れてタイヤの組み込みが可能かどうか訊ねると、大丈夫との事だったので軽トラに積み込んで持ち込み。
するとTWが出来上がっていて、本日納車可能というお話になる。
しかし外は雨。自走はちょっと厳しい。
配達ということにしてタイヤを受け取りショップをあとにする。ついでに外したタイヤの廃棄もお願いした。結局は車にタイヤを積んで持ってこなきゃならないわけだ。

今日中にTWが戻ってくるとなると、まずはCBにタイヤを付けて移動させてガレージ内のスペースを確保しなければならない。


作業終了後にシールを剥がして終了

ホイールを付けるのは難しい作業ではないのですぐに終わる。
ちょっと乾き気味だったアクスルシャフトにグリスを塗りたくり、フロントは左からずっぽりと貫通させればOK。
新品のタイヤは皮むきも保護ワックスも重要だけど、まずは空気を多めに入れて様子を見るのがいいと思う。
ホイールにタイヤが馴染むまでちょっと時間がかかるのだ。
指定空気圧は250。350まで入れてパンパンに膨らませておく。
ツーリングの前に空気圧はチェックするので、まず忘れることはないけど…抜き忘れたらかなり危ないことになる。

今日はまだ整備作業が残っている。
前後のスプロケットの交換作業。
CB1100のスプロケットはまだ一度も交換したことがない。
さて、どうなりますかね?

CB1100のタイヤ交換(フロント)その2

作業開始は6月6日。
時刻は19時30分頃から。
ダンロップ・ロードスマート3。


CB1100 フロントに装着だ!

整備は事前準備が8割。確認が2割。作業自体は問題ない。そう思っていたのだ。この時までは。

ビードブレイカー

必要工具を準備

フロントタイヤの脱着はまず…

  • アクスルナットを緩める(完全に外さない)
  • フォーク下部の12ミリのボルト4本を緩める(完全に外さない)
  • ブレーキキャリパーを外して吊るす(下から支えても良い)
  • ジャッキをかけて前輪を浮かせる
  • アクスルシャフトを抜く
これで前輪を抜くことが出来る。キャリパー取らないとタイヤは抜けない。今回忘れていたので忘備録的な意味合いも兼ねて書いております。
ジャッキはフレームにかけるMC用を使用。高さ調整をしないとマフラーに接触するので注意が必要。もちろん自分は傷を付けて凹ませましたが…

フロントフェンダーは外さなくても大丈夫

外されたホイール タイヤはミシュラン・パイロットロード3


外したタイヤをタイヤ台に乗せてバルブコアを虫回しで外し、中の空気を完全に抜きます。
油断するとバルブコアがぶっ飛んで行くので注意が必要。徐々に緩めていきましょう。

完全に空気が抜けたらビードブレイカーにタイヤをセットしてビードを落としていくのですが、今回も落ちません。
タイヤは再利用しないのでケミカルの力で落ちやすくします。

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ビードとリムの間に吹きかけてしばし待ってから再びビードを落とすと無事に成功。
両面のビードを落としたらタイヤ台に戻してビードワックスを発狂するまで塗りたくり、リムプロテクターをセットしてスタンバイ。

スタンバイ

ここからタイヤレバーを使ってタイヤをホイールから外しにかかりますが、ここは問題がなく完了。

片面外しOK

ここのセクションは苦戦しないのが普通なのです。
問題はもう片面を外す作業。
ゴリラ並みの筋力とかハンマーでタイヤをバンバン叩きまくるとかしている作業ですが、今回はズルっとタイヤが手だけで簡単に抜けました。
レバーも筋力もハンマーも使用せずに。馬鹿な…
と思ってましたがミシュランのタイヤは確かそうだったね、と。
側面が柔らかいパイロットロード3はそれが可能だったねと思い出しました。

タイヤを外してホイールの内側を確認すると大量のサビを発見orz

アルミですが相当錆びてます

特にバルブ周辺のサビが酷く、バルブの根本から水が侵入しているみたいです。くそう。
真鍮ブラシで狂ったようにサビを落として、アルミ磨きでシコシコします。
というのもここの処理をやらないとうまいことタイヤがリムにくっつかなくて空気が漏れちゃうからです。

処理が終わったらタイヤバルブを交換します。
古いバルブはニッパーで切れ込みを入れて引きちぎり、上下に分割して脱着(すいません、正規の外し方を知りません)。
新しいバルブは専用工具を使って装着しますが、バルブは装着前にビードワックスを塗布してから挿入します(自分への忘備録)。


タイヤ台にホイールをセットしたら新しいタイヤを装着します。
まずは回転方向の確認。
ホイールはブレーキディスクに矢印が、タイヤは側面にアローマークがあるのでそれを合わせます。
あと、ミシュランは無いのですが普通はタイヤに軽点という黄色いマークが有り、それをバルブ部分に合わせます。
合わせたらタイヤとリムにビードワックスを発狂してさらにおかしくなるほど塗りたくり、タイヤをホイールに無理やりはめ込むか、ホイールをタイヤに無理やりはめ込んでいきます。
ここで苦戦した記憶が数多く蘇りますが、今回は一撃でタイヤがはまり様子がおかしいと思いました
苦戦しないのはよかったのですが、その後はひどい目にあいました。

ここから先はタイヤレバーの出番。
再びリムプロテクターをセットし、ビードワックスを塗りたくり、リムにタイヤをはめ込んでいく。
最後はゴリラ並みの筋力か全身を使ってはめ込む体力勝負、しかし力だけではリムがひん曲がる知恵の輪みたいな作業(と自分は思っているだけ)。
しかしCB1100のフロントタイヤではそこまで苦労した記憶はない。
基本的にタイヤレバーでの手組みで断念したことはない。
が、今回は断念。断念どころか半分も組んだらそこから先に進まない始末となりました。

もうだめだ

まったくタイヤが伸びない。
ミシュランは噂ではタイヤの内部のコードがナイロンで、他車はスチールを使っているという話だけど本当かもしれない。
それにしてもロースマⅡの時では手組みで行けたのに、Ⅲはもう到底無理という始末だ。
最後の部分は力技になると思っていたが、その部分にたどり着くこともできない。

数時間格闘して断念。
リムをひん曲げる前に軽トラでバイク屋に持ち込む覚悟を決めてみる。


翌日、そんな自分に突きつけられる本日休業の張り紙!!
嗚呼、無情……世はおしなべて思い通りにいかず。