2018年7月29日日曜日

走れない休日

今日、2018年7月29日日曜日は休日でした。
日曜日の休日で気温は最高気温の予報を上回る33.3度まで上昇しました。
今月は夏至ツーのために公休を3日使っており、後半の休日の間隔が長く、また諸事情により10連勤となり、さらにはその最後の3日間に半日勤務が2回入るという長い長い仕事の毎日でした。

それでも休みの翌日まで走り出す気が満々でした。
しかし目覚ましをいつもより1時間遅くセットしても起き上がれず。
目は覚めたのですが布団から起き上がることが出来ない始末。
結局起きれたのは11時半ころで、これはもう走るのを諦めたほうが良いなと判断しました。
買い物をして洗濯して、部屋でのんびり過ごそう。
何しろ明日も半日勤務なのだから。

そうした矢先に洗濯機の排水ができないという事態が勃発しました。
前日まではまともに動いていた洗濯機。
前日どころかすすぎの段階の排水までは出来ていたのに脱水の排水ができない。
電源を切ってしばらく待ってもダメ。
排水ホースの詰まりかと思いましたがそうでもなく、電気信号でどこかのスイッチが入る部分がダメになっていると思われました。
18年前に購入した今はなきSANYOの洗濯機。
当然修理よりも購入したほうが安いわけですが、問題は今すぐに使うということです。
何しろ洗濯途中にダメになったわけですから。

30度を超える気温の中、自転車で走り出したのですが途中で無理だと思い軽トラに乗り換え。
エアコンを全開にしてもまるで冷えない車内に絶望しつつ地元の電気屋に駆け込みました。
迷うことなくいつもチラシに掲載されている一番安いHaierの洗濯機を購入し、当日配送可能かどうかを訊ねると、時間指定さえしなければ可能とのこと。

ツイてるのかツイてないのか、ともかく自宅で待っていれば良いのでさっさと戻って待機しているとすぐに配送にやってきました。
古い洗濯機は玄関先に放り出しており、新しい洗濯機を入れればおしまい。
現在頚椎のヘルニアを患っており(2日前に椎間板が飛び出た)助かりました。

排水ホースの設置は前のと規格が同じなので5秒で完了。
電源とアースを付ければ動きました。

同じ4.5キロの洗濯機なのに本体はずいぶん小さくなって音も静かです。
脱水の時にガタゴトしない、これは夜でも洗濯できそうです。

15時にはもう何もかもが完了していたので、これから走ろうかと考えましたがもうだるくって暑くて何もかもやってられなくなりました。
走ることを生活の最優先にしていますが、ちょっと今日はもう無理。
この暑さの中、走ればそれ以上に暑くやってられない気分を味わえるのだけど、ごめんなさい。
とてもくやしいけど、今日はゆっくりと休みます。
この先の短い夏のためにも。

2018年7月27日金曜日

2018年夏至ツー 7月2日~7月4日 その3

その昔、まだCB1100を購入して間もない頃。
函館までの日帰りツーリングの帰りに渋滞に巻き込まれた。
もうかなり記憶が曖昧になっているが、海岸線の自販機がある場所で休憩を取っていると眼の前の車列が途切れない事に気が付いた。
10分ほど見ていたが一度も途切れることがなかった。
暑かったのできっと夏で、時刻は夕刻。
国道5号線の森よりも先(八雲方面)、海岸線を走行した記憶が残っている。
この区間は見通しが悪くイエローラインで信号もないのでバイクだろうとどうにもならない。
追い越し可能となった時に猛然と加速して、自分と同じように加速するクラウンアスリート(白)と渋滞を引きちぎりにかかった。
先頭車両は運送会社のトラックだった。
40台以上の車を追い越した。渋滞はキロ単位だったろう。
以来、この運送会社のトラックを見かけた場合は必ず追い越すことにしている。
見るたびに渋滞を発生させるような走り方をしているので、何か会社でそういう決まりがあるのかもしれない。



行きの道を下道にしたのはシーニックポイントを見るという以外にも渋滞具合を確認するためでもあった。
鈍足車はいなくともやはりそれなりに混んでいて、ピリピリした走りをする車がいることがよくわかった。
だから帰りはその部分を高速道路でパスしてしまおうと考えていた。
道央自動車道の終わり、大沼公園ICから高速道路に乗った。

天気は雨…ではないけど曇っていて蒸し暑い。
しかしどこで雨が降ってくるかわからず停車できない高速道路では雨具を着て走るより他ない。
道内のほとんどの高速道路を走行したことが無かったので、高速に乗ってみたら一車線だったので閉口させられた。
センター部分はポール方式でさらに閉口した。
路面が良かったのとアップダウンが少なかっただけが救いだった。
道東自動車道ではずいぶん苦労させられたのを思い出したのだ。


高速道路の終盤、八雲が近くなったあたりで鈍足走行のトラックに巻き込まれる。
高速道路を50キロ~60キロで走るのは大変ご遠慮して頂きたい。
そう思うけどどうしようもない。何しろ高速道路なのでどこにも逃げ場がない。
追い越し車線はそれなりにあったけど、やはり基本一車線の規格は難しいものがあると感じた。


大沼公園から八雲まで乗って金額は現金払いで1140円。
下道の混雑具合を考えるとまた使ってもいいんじゃなかろうかといった感じ。
多分函館方面へまた行くのであれば使うだろうと思われる。
なかなかの収穫だ。



八雲町からの帰路はR5からR37へスイッチして豊浦町へ向かった。
R5を走り続けて最短距離で帰ろうと思ったのだが走りたりなさを感じたのだ。
遠回りして帰る。それが大変な事になってもだ。

途中から視界が白くなり静狩峠から先で何もかもが真っ白になる。
なんだか今回の夏至ツーは白くなってばかりの気がする。
センターラインを頼りに走行するが、ここは知らない道じゃないのでそこまで不安はない。
ライトを付けていない対向車に恐怖するが、無事に通り抜けて豊浦の道の駅まで辿り着いた。
夏至ツーに行っても最後はいつもと同じ道を走る。
それもどうかと思うけどいいんじゃないのかと思う。
いつも走る道を、いつも走らない道の最後に。


ここまでまだ雨に降られていない。
でも雨具は着けたまま。きっとどこかで雨に降られるから。
r97を北上して赤井川村に帰る。
r97、r478、R393を走って赤井川に。


赤井川は大雨だった…


この翌日、7月5日の北海道は各地で大雨の被害が出た。
その先の天気もくもりと雨が続いた。
自分が幸運だったのか不幸だったのかわからない。決して天気に恵まれたとは言えないが最悪ではなかった。
酷かったコンチクショーというわけではなく、この3日間を楽しむことはできた。
よかったんじゃないのか、そう締めくくる事は可能だ。
そんな今年の夏至ツー。
来年は…どうするかわからない。


3日間で907.8キロ走行。



3日間の実況用ツイッターのモーメント



2018年7月24日火曜日

走れオザキ 20

午前中うっすらと残っていた雲は完全に姿を消した。
雲一つない青空が広がったのはおそらく44日ぶり。
この天気を見越して昨日は整備に当てていた。



赤井川村 冷水峠 18時8分

ここから羊蹄山を見たのは久々な気がした。
ここまで来るまでオートバイから良い感触があった。
所謂乗れている状態。ケツとリアタイヤがダイレクトリンクしているってやつ。

今日はリアキャリアに搭載しているトップケースを外しているのでリアのトラクションが微妙に足りない。
そんなに変わるか?
と思われるだろうが意外にも変わる。
特に林道に突入すると良く違いが感じられた。

(仮)冷水線 入口

ここの林道は上り・平地・下りの3つに分けられていて、路面が変わるので非常に面白い。
平地部分は土状でよく均されているので結構スピードを出すこともできるが、いきなり大穴が空いていたりするので油断すると吹き飛んでいく事になる。

今日は撮影しながらの走行だったので太ももの筋肉が悲鳴をあげることなく終了。




(仮)冷水線 路面状況

遠くを見ろ。先を見ろ。と教習所では教官殿から指導されたと思われるが、林道走行では近くを見て遠くを見るの繰り返しになる。
危険は可能な限り回避。油断は一瞬もできない。止まれば虫にたかられる。

今日の夕陽は林道の途中で。

18時32分

今まさに外輪山に落ちていく夕陽を見送った。

赤井川村 18時36分

セコマでのんびりしすぎて海岸線の夕陽はもう沈んでいた。
黄昏時になった道、前がひらける。
乗れている時はただバイクを走らせるだけで楽しい。
楽しいことはすぐに忘れて何度でも楽しめるように自分達は作られている。

それだとちょっと困るので今回もどうしたら乗れているのかを確認しながら帰った。
やはり全てはケツの位置なのかと思いながら。
一度撮影してケツをどこにセットしているのか確認してみようと思う。

2018年7月20日金曜日

走れオザキ 19

夏の日差しに夏の暑さ。
今日は北海道も暑くなった。
久々に長い時間の日差しも。

こうなると頭の中は走ることしか考えられない。
就業後、猛ダッシュで帰宅して走り出した。


夕方でも暑い。
これだ。これを待っていた。
近場の林道を走破して農道を駆ける。

林道に、未舗装路に突入する気満々だった。
仕事が終わったあとに走り出して、まだ日がある間に未舗装路を走れる自分は幸運だ。


(仮)冷水線

赤井川村の北東方面、山梨という部分を走る林道。
山梨にはこの林道の他にテレビ中継局とパラグライダーの発着場所しかないので、(仮)山梨線でもいいんじゃないかと思っている。
距離はだいたい6キロくらいで、道はかなり複合的だ。
ここ数年で荒れ果ててきて初心者にはちょっと厳しい感じになっている。
TWで走れてしまうので本格的なオフロードバイクなら初心者でも走れのだろうと思うが。


太ももの筋肉が悲鳴をあげるまで頑張ってみる。
ここ最近の筋トレの効果が出たらしく、終始空気椅子状態のまま林道を脱出した。

今日の夕日に照らされてみる

もう少し暑いと低速な林道走行でメチャクチャに身体を酷使するのでぶっ倒れそうになるが、今日の赤井川は涼しい。
来るまでは暑かったけど冷水峠からは涼しかった。


セコマで休憩をとって帰りは冷水峠を下る。
うん、あの感覚が戻ってきた。
車体をコンパクトに感じる。
旋回することに不安を覚えない。
ステップと足の裏がびったりとくっついていて、サスペンションとヒザの動きが完全に連動している。
ケツとリアタイヤはダイレクトリンク。
コーナー進入と2次旋回で思うがままのラインを選べる。

хорошо!

ただバイクを走らせることが楽しくて仕方ない。
何しろ思うがままにバイクが動くのだ。
交換したばかりのオイルもまた良い感じで、すごく乗れている。
さて、その原因はなんだろうか…?
ケツの位置がまた深いかかわりを持っていそうなんだけど、まだはっきりしない。
ただ、乗れていない状態で林道で極限まで追い込むとこの状態に戻ることができた。

また走らせることに迷ったら林道に入ろう。
今はただ思うがままに走らせたい。

2018年7月18日水曜日

7月18日のツーリング

すっきりとは晴れない。
あまり暑くもならない。
もう7月も半ばを過ぎたというのに。
そんな休日。
定刻より少しだけ遅れて走り出した。



赤井川村 10時28分

畑が賑やかだ。
この時期の主役はじゃがいも。
ごつい見かけの野菜だけど花は可憐だ。
赤井川から倶知安へ続くR393を走ると多く見ることが出来る。

今日はTWを走らせている。
しばらくはTWだけを走らせるつもり。
まだ何か問題がないか。
まだ走ってないあの道を走るためにも。



オートバイを走らせることが容易ではない。
今は難しく感じる。
ただ走らせるのさえ難しい。
どうしてだろうか?
いつもの道を走らせて答えを探す。

TWでしか走らない道を走って答えを探す。


r914 12時29分

オンロード向けのトレールタイヤっていう方向性がよくわからないトレイルウイング203/204だと未舗装路でバンクさせるとあっという間に後輪がスライドする(指定空気圧の場合)。
わかっていればある程度の道なら問題がない。r914程度ならこのタイヤでもまあ問題はない。
洞爺湖まで行くのはいつもと変わらないけど、走る道を変えてみるだけで色々と違ってくる。


r914は疑問に感じていた未探索箇所があったので今日はじっくりと探索してみることにした。





どうやら修正されたみたいだけど、以前r914のこの部分は繋がっていたのだ。
この川の部分は古い地図ではの表記がある。
現在はどうなっているのかというと…

r914 通行止箇所 12時43分

これは川の北側の通行止の部分になる。
ゲートの先はどうなっているのかというと何もない。

ゲートの先
痕跡一つ見当たらない。
ただ対岸に看板があるのは見て取れる。
ぐるっと回って対岸のゲート前に来てみた。

南側通行止 12時46分

もちろん先に進んでみるが…途中で進行を断念した。

断念に至った理由

すでに廃道を通り越して藪と化しているが、ここが未だ道道であることがしっかりと表示されている。
そしてわずかながら通行の痕跡があり、誰かが管理を行っているのだろうと思った。


写真の場所でオートバイを反転させようとしていたらガサガサという音がした。
ものすごく嫌な予感がした。というかクマとの遭遇しか考えられなかったからだ。
しかし姿を表したのは白い軽のワンボックス…いや、どこから入ったのだろうか?
ゲート脇から入れるとは考えられないが、ともかく自分が邪魔なのは間違いないのですぐにバイクを反転させて走り出したが。
なかなかに肝を冷やした出来事だった。

r914で久々に南下したが両脇にいくつも細い道があった。
中には林道の看板も。

見和線入口 13時1分

来年の夏至ツーはいつもの道をとことん探索でもいいかもしれない。
そう思ってみたりもした。



今日の洞爺湖は霞んでいる。

洞爺湖 14時4分

TWだと湖畔の道をゆっくりと走るのがちょっとむずかしい。
ギア比の問題で4足と5足をいったりきたり。
ただ、ステムベアリングの問題は解決しているので低速でコーナーに入ってもあまり問題にはならない。

前回オイル漏れを発見した夕日のみえる渚公園でまたオイル漏れっぽいのを発見する。

もう勘弁してくれー

超熱いが指にとってにおいを嗅いでみたけどオイル臭くはない。
組付けグリスが溶けただけだろうか?
帰宅したら拭き取って経過を観察しよう。


湖畔を走っていると良い香りがする場所がいくつかあって、とうとう止まってしまった。

さて、何の花なのか

調べてみてもちょっとわからない。
クサギではないかと思われるが決定打にかける。
わりと大きな木で、たくさんの蜂が訪れていた。
機会があればもう少し詳しく調べてみたい。


走れば涼しく止まれば少し暑い。
そんな絶好の気温だったけど、7月に味わいたいのはただただ暑いだ。
帰路では寒いかもしれない。
そう考えて雨具の上だけを持ってきたけど、そこまでの寒さではなかった。
プロテクターを付けていたというのもあるけど、夏の暑さではなかった。


いつもは喜茂別をR276で通り過ぎるけど、今日は町内を抜けてr696を走ってみる。
道はそのまま町道になりやがてR276へ合流する。
初めて走った道ではないけど、忘れ去っていた道だ。


赤井川に帰ってきて山の中を存分に楽しんだ。



夕陽も雲の中。



r753より今日の夕日 18時18分
321キロ走行で今日はおしまい。


2018年7月16日月曜日

2018年夏至ツー 7月2日~7月4日 その2

目覚ましに起こされることなく、すんなりとした目覚め。
朝食はホテルで食べる。
いつもは体調次第で食べたり食べなかったりする。
今日は調子が良さそうだ。



今日のルートはともかく東。
函館から東にある恵山を巡る。
R278ではなく山の中を走るr83からr41を選択。
本当は海岸線を走り日浦洞門を見る予定だったのだが、どうも通行止らしく海が好きではないので山を選択した。

朝からオートバイで山の中を走り回る。
これぞ泊ツーの醍醐味といったところ。
次回があるのか怪しいけれど、r970走行は次回への課題としておいた。

r970(未舗装路) 9時26分

もちろんTWだったなら迷わず突入していた。というより走る予定だった。

山から海へ。
r635へ入り海岸線沿いを恵山へと走る。
途中の町でにぎやかな飾り付けがあちこちで散見されると思ったら、神社のお祭だったらしい。
暑くなってきた空気の中、それらをゆっくりと見ながら走り続けた。


恵山は周遊できる道がなく、r635は御崎町で途切れる。

御崎町 r635 10時13分

とりあえず端まで来てみたかった。
ここまできたのなら端まで。
来た道を戻り恵山の火口原駐車場へと向かう道へと入る。

恵山は自分の他は車が一台だけ。
とても静かだ。



恵山火口原駐車場 10時28分

立ち上る噴煙と荒々しい姿をしばらく眺めてみる。
去年の夏至ツーの硫黄山の事を思い出した。
見るものをみて走り出す。結局はこれの繰り返しになる。

少し下の海峡展望。


海峡展望台 10時38分

海岸線をすごい勢いで雲が流れている。
空も急速に曇ってきている。
空を見渡すと晴れているのは北の方。
急いだほうが良さそうだ。
見るべきものは晴れている間に見てしまい、その後の雨はただ走ることに専念する。

と決めてしまえば晴れている方へ走り出す。
r635を戻りR278で北上する。
あとで知ったのだが海岸線からR278へショートカットできる林道の存在を知った。
これも次回があれば走行したい。


R278で恵山の北側に出てそこからr231、再びr635となって水無海浜温泉へと辿り着いた。
じつは名前だけは知っていたが場所は知らなかったのだ。


水無海浜温泉 11時11分

道路を行けるとこまできてみたらありましたという次第。
この時は蒸し暑くて入浴に相当適していたと思う。
しかし自分は入浴セットを持ち合わせてはいないし、この先の天気が知れているので走らなければならない。
半ケツを盛大に披露している中年男性を眺めてあとにした。
ちなみに温泉付近は狭い道路で一方通行になっている。
大型車両で行く場合はちょっと注意したほうが良いだろう。


来た道を戻りR278を北西方向に走る。
この時も海岸線沿いの町でお祭りをやっていた。
空模様を窺いながら淡々と走る。
目指すポイントは黒鷲岬。
そこが東側で訪れる最後のシーニックポイントになっている。

雨が降る前に無事に到着。

黒鷲岬 11時46分

しかし展望台へと続く階段は閉鎖されていた。
回りに誰もいなければ安全上閉鎖されている理由を確認したかったのだが、休憩中の営業バンがいたので少しあたりを歩き回ってみた。

尾札部町(おさつべちょう) 多分尾札部漁港 灯台 11時48分

灯台は西北西を向いている。
西側から雨雲が迫ってきているのがわかる。
もうすぐ降るだろう。むしろ、ここまでの道中降らなかったのが幸運だった。
晴れている間に恵山を見て、青空を見ながら走ることも出来た。
ここから先は雨雲の方へと走ることになる。

バンは動きそうもなかったので走り出した。
尾札部町のセコマで昼休憩をとり、走り出そうとしたらポツポツとやってきた。
雨具を着込んで走り出す。
すごく蒸し暑い。

R278を走り続けて鹿部町から大沼へ。
昨日走っていなかったいくつかの道を走り、さらに西へと足を伸ばす。
目指したのは木地挽山(きじひきやま)。
きじひき高原を目指して。

強烈な雨雲をやりすごして辿り着いたきじひき高原は、予想通り真っ白。





きじひき高原展望台 14時40分

自分の他は誰もいない。
まあそうだろうさ、この雨と雲の中で景色を楽しむような人間はまずいない。
ただ道は面白い。
山の中を走る狭くて曲がっている道は退屈しない。

しばらく休んでいると大型バスがやってきてたくさんの観光客が降りた。
騒がしくなってきたところで退散。
ただ、このさきの道は霧というか雲の中になってしまい視界はまったくのゼロとなる。
センターラインだけを頼りに走ることになりかなりの恐怖を憶えた。
後ろから観光バスが来たらぺしゃんこにされると考えたからだ。


無事に脱出した後はR227を走りきり日本海まで。
そこからr5で半島を横断して戻ってきた。
もう到達すべきシーニックポイントはない。
ただ、オートバイを走らせることだけに集中する。
雨だとスマホのナビが使えず、またスマホそのものの操作も不可能なので(防水仕様ではない)ツーリングマップルが頼りになる。
2013年度版だがまだまだ使える。

木古内町からR228で函館に戻る。
太平洋セメントの桟橋を眺めていると着陸態勢に入っている飛行機も見ることが出来た。
と言っても飛行機の方は雲の中に消えていくのだけど。




太平洋セメント 18時42分

今日の後半はずっと雨。
途中ヘビーレインという状態にもなった。
雨は消化試合。何かないだろうかと思ったらタイヤのことを思いついた。
ダンロップ ロードスマートⅢのフロントタイヤのレイン性能はどうだろうかと。
刻々と変わる路面状況に対してロードスマートは問題なくグリップを発揮した。
絶対的な安心感とまではいかないが、ここは滑りそうという場面でもまったく滑ることなく一日を走り終えることが出来た。
大雨の道道5号線を問題なく走れたとなれば、それは素晴らしい性能だろう。
しかしできればレイン性能のテストはやりたくない。
自分の雨具は高い防水性能を秘めているわけじゃないので、ケツのあたりから浸水してくるためだ。


今日も走りきって無事にホテルに到着。

予報では明日も雨になる。
走り残した道の回収をして、走り回ってちょっと早めに帰宅できる、そんなルートを考えて今日はお終い。


7月12日のツーリング

今年の北海道は長い雨季、梅雨を迎えている。
6月の中旬、確か10日くらいから晴れている日がほとんどない。
12日はそんな中でわずかに晴れた自分の休日。
大変に珍しいピンポイント晴れ予報の日だった。




南側はくもりの予報しかなかったので、北上するr28を選択して先のことは走りながら決めることにした。
r508からR337に入るいつもとはちょっと違ったルートを選択。
石狩川は連日の雨で増水していた。

r508 10時56分

平野部の空は高い。そう感じる。
風と雲の流れを見ながらオートバイを走らせる。
当別町からr28へ。

r28 望郷橋 12時12分

この日のツーリングがTWが修理から戻ってきて最初のツーリングになる。
前回は…ああ、確か同じ道を走った気がする。
違いは明確だ。交換されグリスアップされているステムベアリングは確かな違いを生み出している。
とてもフロントが軽い。特に旋回中にそう感じることが出来る。
とても良い感じがするが、乗れていない。
どうやったらうまく走らせられるか、悪戦苦闘している感じ。
うまく乗れないのでリズムも悪い。

未舗装路には突入しなかった。
今日は色々と難しいから。

メッシュジャケット一丁ではちょっと涼しすぎて、止まれば暑い。
r28の突き当りで右折してR451を滝川方面へと走る。

それでもちょっとした道は探索してしまう。
それがTWの良いところ。
入り込んだ先に良いものが見つかった時は嬉しくなる。



里見高台駐車公園 13時11分

トイレと水道と東屋がある。
営業車が休んでいてグーグルマップには載っていない。
ここでも空の高さを感じた。
夏の空が広がっているけど、雲の多さに閉口してしまう。
突き抜けるほどに高く、焼き焦げるほど日光に照らされたいのだ。



松尾ジンギスカン本店近くのセコマで休憩。
滝川はさすがに暑い。それが嬉しい。
暑いのが好きなのだ。
蒸し暑くてもOK。アイスを貪りながらこの先のルートを考えてみる。

北上ルートを一つしか持たない自分は滝川から先のルートもまた持たない。
普通と言っていいのかわからないが、定番と言えるものはR38からR452の赤平を経由して芦別から夕張へ向かうルートだろうか。
このあたりの道道は多分走っていない道はない。
それでもいつ走ったのか思い出せない道ばかりだったので走ってみることにした。

滝川からr227を走り出し赤平でr691に入る。
平野部に来ているのに山の中を走る、それがまた良い。
r691を走りきり歌志内市に入る。
上砂川町もそうだけど、炭鉱の町の雰囲気が好きだ。
そこに住むとなればまた話は別なのだけど、訪れてみるといつも町の風景を楽しんでいる。

歌志内市を貫くr114からr1027へスイッチ。
しかしスキー場のあたりで通行止となっている。

r1027 通行止 14時25分

調べてみると2018年7月4日から通行止となっている。
原因は土砂崩れの恐れがあるため。
復旧日時は未定となっているが現在工事が行われているのを確認してきた。


致し方ないのでr114を走りきってr1130で南下を開始したものの、それはただ直線を走り続ける苦行となってしまった。
R12tR275の間にはまだ走っていない、走ると楽しい道が多分あるはずだ。
美唄からr33で月形まで移動し、そこからr11で海まで出た。

途中川沿いの土手に登ってみたり。


場所は北村変電所と宮島沼の近く。

r11の見晴らしの松を訪ねて

見晴らしの松 16時42分

あとはオロロンラインを南下するだけ。
次第に寒くなり、最後は雨具の上を着て帰ってきた。
もう7月も半ばだというのに寒いなどという言葉を使う、使ってしまう。
暑いっていうセリフを連呼したい。
アイスを冷たい飲み物で流し込むほど暑い。
エンジン熱と直射日光で熱中症になるほど暑くなればいいと思っている。

自分の他に農家の方々も。
そろそろ畑から水が引かなくて育成に影響が出始めている。
梅雨は終わるのか、それとも今年は冷夏となってしまうのか。
もう短くなり始めた陽に焦りを感じてしまう。
早い、陽が落ちるのが早すぎるよ。

黄色いてるてる坊主に祈りを込めて。