自分は話しかけていない派だと思っていたがそうじゃなかった。
しっかりと話しかけていた。
何を言ったのかも覚えている。
おまえまた壊れたのかよ!
事の始まりは7月某日。
定期メンテナンスの一つであるブレーキフルードの交換とピストンの揉み出しをやっていた時のこと。
異径2ポッドのTW225の、大きい方のピストンをツールを使ってぐりっと回してみた時のことだ。
いつもと違う手応えが帰ってきた。
違和感を感じる。
どのピストンもだいたい同じ感触なのに、今日はその感触とは明らかに違う。
隣の小さいピストンを回してみるといつもの感触だ。
メタルラバーを吹きまくりウェスで拭きまくり揉み出ししまくっても感触は変わらない。
そうしてオートバイに、TW225に言った言葉がおまえまた壊れたのかよ!である。
さすがにそう言ってもいいだろうかと。
壊れる時は一気に来るとは知っているけど、こうまで続くと懐具合が厳しい。
ということでフロントブレーキはOHにいたしました。
シールの交換ではなくピストンも交換。
この先10年乗るって予定にしてしまったので、ピストンまで交換しましょうかと。
ピストン一式はお値段がだいたい5千円くらい。
ピストン2個とシールが4つ、組付けグリスのセットで5千円くらい。
これにキャリパーの溝を清掃するツールと、ブリーダーバルブも購入。
ブレーキフルードは全部抜くので新しいのを購入。
しめて7千円オーバーの支出。
洗濯機がお亡くなりになって財政難の最中、真夏なのに懐具合は真冬。
部品が届いて事前準備をして、脳内で作業のシュミレーションを存分にしてから作業を開始。
ご購入の品々 |
キャリパー脱着 |
ピストンは油圧で抜いてフルードはぶちまけるスタイル |
ピストンを抜いてキャリパーの中身をご開帳 |
キャリパーの溝から掻き出した堆積物 |
パークリかけてウェスと歯ブラシで磨きました |
シールは付属の組付けグリスではなくCCIメタルラバーを使用 |
シールとピストンを組み付けたところ。眩しい! |
フルードを全抜きするとレバーを握っても圧送されないので負圧お注射コース |
外したピストンとシールとブリーダーバルブ ピストンの内側の錆がひどかったです |
違和感の原因は予想通りキャリパーの溝に堆積した汚れが原因で、これがシールを押し出してピストンの動きを阻害しているので動きが渋くなるというわけです。
10年間一度も清掃しなかったわりにはきれいだったんじゃないかと…
小さい方のピストンはほとんど堆積物がありませんでした。
作業時間は休憩挟んで3時間くらい。
作業自体は難しいことはないのですが、なにせ油まみれでも写真を撮ったり気が済むまで磨いていたりするので時間がかかります。
清掃という名の作業は没頭すると気持ちよくなれる。しかも効果が目に見える形になるので止められなくなるんですね。
やるまでがアレなんですが。
これで多分症状は改善されているでしょう。
というのも外は雨だったのでまだテスト走行をしておりません。
エア抜きしてレバーのタッチはかっちりとしているので大丈夫と思いたい。
フルード漏れは後日確認ということで。
問題なければ13日にツーリングなのですがどこに走りに行くかはまだ未定。
果たしてブレーキに違いはあるのか。
ブレーキングが苦手なので色々改善して助けになってくれるといいなと淡い期待を抱いております。
0 件のコメント:
コメントを投稿