2015年11月7日土曜日

2015年シーズンラストランその1

自分のバイクシーズンは毎年4月1日から10月31日までとなっている。
理由は簡単で任意保険をこの期間しかかけないためというのが一つ。
もう一つはシーズン終了後の整備作業があるためだ。

この7年間例外なく10月31日でシーズンを終えていたのだが、今年のシーズンは10月最後の2回の休みがともに雨や強風などによりダメになってしまったのでシーズンを1ヶ月延長することにした。
なお、TWはすでにフロントタイヤが限界に達していてので洗車してバッテリーを外し任意保険も解約した。



11月6日。
10月末の悪天候からようやく開放された北海道。
11月の始まりは高気圧とフェーン現象により5日などは10月中旬なみの陽気となり絶好のバイク日和となったほどだ。
が、しかし
1ヶ月中に雨が3日しか降らないのに、その3日全てが休日だったというほどの雨男が自分だ。
当然休日の6日は前日までの気温は影も形もなく、空は全体的にどんよりとして雨でも降りそうな感じであった。
それでも路面は乾いており雨の予報はない。
例年であればすでに走ることを終わらせている時期であればこれで十分だ。

気温8℃、時刻は10時を少し回ったところで出発した。
ルートは決めていない。洞爺湖を周遊するということ以外は…
だがそれだけで十分だった。
すくなくとも最初の交差点を左に曲がることが確定されて、そのあと数十キロは何も考える必要はないのだから。

新幹線だったか高速道路だったかの工事が目白押しの広域農道フルーツ街道を久々に走り抜けて冷水峠へと駆け上る。
峠道を広く感じると思ったら道の脇のイタドリが全て枯れ果てているからだと気がついた。
あれは確かに邪魔だったがそれさえも懐かしく感じる、あと寒い。

霞んでいる赤井川
雲間から日が差し込んでいるのだが、今日は空気が澄んでいないらしく霞んでしまっている。
夏は湿度が高く霞むことも多いのだが寒いときに霞むのはあまり見た記憶が無い。
木の葉は枯れ落ちて背の高い草も枯れているので見通しが良い。
春に開いていた冷水峠のゲートが開いていた。
整備用の重機の跡があったので伐採作業用の林道か新たに整備している林道なのかもしれない。
できれば来年の春にゲートが開いている時に来たいものだと思い峠をあとにする。

急いでいるわけではないが時間があるわけでもないのが冬のツーリングだろう。
ともかく日が短く落ちると寒い。
今日は落ちてなくとも寒いわけだがこれでも背中に貼るカイロ、胸にはハクキンカイロを忍ばせている。
それでも寒いのは中にキルティングのスーツを着用しなかったためだ。
そこまで寒いわけではないが風とともに冷気が入り込む。
下はレインパンツを履いているので風が入り込む余地が無いのだが、上も邪魔臭がらずに着てくればよかったと後悔した。
前日までの暖かさが判断力を奪ったとか格好のいい屁理屈でも考えてみたが鼻水が止まるわけでもない。

そんな寒いR393を走り抜けて風の強い倶知安のセイコマまでたどり着く。
クソ寒いときこそラーツーという理由は理解できるが自分はカップラーメンが好きではない。
また、ツーリング先で汁物を取るとこぼす、ひっくり返す等の大惨事が発生しかねないので今日も止めておいた。
そして珍しくおにぎりを2つほど食べる。
パンは冷たくコメは暖かかったから、その程度の理由によるものだ。

食べている間に冷めてしまったコーヒーを飲み干してすぐに走り出す。
ニセコパノラマラインはすでに冬期通行止となっているのでルートは羊蹄山東回りしか考えられなくなった。
さらにそうなると走りたい道が1本浮かんでくる。
それはr97とR276に挟まれた町道、走り続けると南羊蹄広域農道へとつながる道だ。
この道を表現できる言葉が見当たらない。
地図上ではなんでもないただの線としか表されておらず、ツーリングマップルにも特別な表記はない。
だがこの道が好きだ。
この道から見る風景が好きだ。
走っていると倶知安からでは雲に隠れて山頂が見えなかった羊蹄山がよく見えるようになった。
雲も強風のためか倶知安から北の方へと流れてゆく。

羊蹄山東側より
今写真を見て気がついたが、電線があまりにも邪魔だ…
素人のスマホ撮影、しかもバイク上で急いでいるとなれば仕方ない。
南側は晴れている、寒いが陽射しは強く少しだけ暖かくなってきた。
冬の訪れが後志よりも遅い胆振は暖かいかもしれない。
若干の期待を込めて低く南中する太陽に向かって再び走りだした。



つづく

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