真夏であれば頭の中でおめでたいファンファーレが鳴り響き、アクセルをぐいっと捻り、RPGの中ボスあたりのBGMを口ずさみながら走り抜けるわけだが、今日はどう走ったのか記憶がない。
強くもないが弱くもない走り。
それを第二ツーリング速度と言う。
バイクが変わっても自分が走りやすい速度は変わらないのだ。
TWとCBはそのことを教えてくれた。
r32からr914へ。
r32の未舗装路部分に入る、という気分ではなかった。
まだ雪が残っている気がしたから遠慮しておいたとも言える。
新富と上泉のコーナーを、ほどほどに攻めたてる。
どうもリアブレーキペダルの位置が下すぎて、ブレーキのかかりが弱い。
それとリアショックはもうダメだ。今年のシーズンオフに必ずテクニクスさんに送ってオーバーホールだと心に誓う。
そんな自分の目にまだ新しい林道の看板が飛び込んでくる。
森林管理道 上泉線 |
森林管理道、つまり伐採用の林道というわけだ。
延長が記載されていないところを見ると、まだ作っている最中なのだろうか?
気になる。
この奥が、その先が。
12%の傾斜なんてまったく何の問題もない。
問題はリアサスのダンパーが死にそうなことだけだ。
え?
さっき雪とか言ってなかったかって?
豊浦町の春は早い。
雪なんてあるはずもない。
上泉線 14時12分 |
位置はこのあたり。
市街地図にしたら道がないタイプの林道。
それより写真の奥側の雪の説明をしてみろという感じですが、大丈夫。
自分のTWはブロックタイヤなので、この程度の積雪ならまるで問題なし!
3分後
新しい看板を発見 |
どうやら自分が入った入口のだいぶ手前に、本線の入口があるらしいです。
写真左手側の雪に埋まっているのが本線になります。
さすがにこれじゃ進めないという積雪具合だったので、本線の入口方向へと走ってみたのですが
上泉線 14時20分 |
コーナーの先がもう完全に無理という次第で終了。
今日は完走できない林道アタックばかりだなと思いましたが、そもそも4月に林道走行を楽しむほうが間違っていると思い直しました。
逆にこの時期でもう林道を楽しんでいるというのは、素晴らしいことだとも。
赤井川で林道を楽しむには6月の末まで待たなければならないので。
林道から道道に戻り、豊浦のセコマで休憩。
豊浦セコマ 15時4分 |
さすがに林道を楽しみすぎた。
この時間では洞爺湖を回って日没までに帰るのは不可能。
r695を走りたかったのだが…と思うも、温泉街でショートカットしてもちょっと時間的に厳しい。
また今度にしよう。
そうしよう。
こういうふうなことができるから、ツーリングは一人がいいと思う。
となるとr97で北上のルート一択。
こないだ走ったので農道は走らず、そのままr97で羊蹄山を楽しむルートにする。
そうなると給油をどうするかと考えたが、トリップの数字はガス欠まで遙か先。
戻ってから給油しても大丈夫な感じだ。
そういう数字だった。
見間違いではなかった。
なのに168キロ走行でリザーブ行きになってしまった。
全開走行を続けても180キロという数字が今までで最速リザーブ記録だったのだが、更新してしまった。
原因はr604での4速多用と林道走行。
定速走行ならリッターあたり48キロをマークするというのに、168キロだとリッターあたり33キロしか走っていない計算になる(TWはタンク容量7リッター、5リッター消費でリザーブ行き)。
この記事よりも前に、羊蹄山 お前は美しいというタイトルで書いたのですが、今日の羊蹄山は本当に綺麗でした。
r97 真狩村 15時37分 |
青い空に真っ白な雪冠。
一枚も写真に残しませんでしたが、雪冠だけが見えている状態の方が素晴らしかったです。
特に南側。
滑らかな白い傾斜が、周囲から浮き上がっている様。
林道から撮影したものが近い感じですが、今日は間近で見るより遠くからのほうがよかった。
いつも見惚れてしまうわけですが、今日はまた一段と見惚れていたというわけです。
写真は突き詰めていくと、撮るための走りになってしまいそうでやめております。
携行性や金銭のことを考えると、それなりのカメラ機能を備えたスマートフォンが自分には一番かなと。
尿意の強襲によりふきだし公園のトイレを利用。
回りからはチャイナ語しか聞こえてきません。
観光するなら中国国内のほうがよほど見所があると思うのは自分だけでしょうか。
観光というものから縁遠い人間なので、どうにも理解し難いものがありますが、ツアーであればまあ仕方ないのでしょうかね。
どう計算しても燃料は持ちそうもなかったので、倶知安のホクレンセルフで今日2回目の給油を行いました。
地元よりも高いので持たせたかった。
でもそうなるとR393を気持ちよく走れそうもないという判断に従ったので、致し方ありません。
国道の架替工事完了に伴い、復旧した町道の調査もして、R393を走り抜けて赤井川のセコマにダイブ。
赤井川セコマ 17時3分 |
よく考えたら訪れたのは今年初でした。
何か微妙に変わったなと思っていましたが、外にあったゴミ箱が中に設置されていました。
いつもゴミが溢れていたので致し方ないとは思いますが、車と違ってバイクはゴミの持ち帰りが厳しいです。
自分はそういう事態になっても問題がないように、ゴミ袋をトップケースに忍ばせてますが、積載に余裕がないバイクだとかなり困ったことになるでしょう。
最悪の場合、そこら辺に捨ててしまうということになりかねません。
だからコンビニにはゴミ箱があるというはずなのですが、そこに車内にあるありったけのゴミを放り込むのはどうだろうかと。
そのうちコンビニ内に置いてあるゴミ箱が、今度は撤去されることになるんじゃないかと思ってます。
捨てるやつはゴミ箱が中にあっても平気で捨てていく。
何か言えるほどの人間ではないので、自分はやらないというスタイルだけは貫いていこうと思います。
ゴミは持ち帰るスタイル |
充実した素晴らしいツーリングでした。