2020年5月22日金曜日

TW225のタイヤ交換

5月14日に交換したTWのタイヤの話。

装着されていたタイヤはブリヂストンのトレイルウイング203/204の組み合わせ。
新しいタイヤはシンコーのSR428

今回は、というよりもTWは基本的に前後の溝が同時になくなるので前後同時交換が基本となる。
休日を丸一日消費する予定にして作業を開始した。



大変ありがたい事にタイヤの内側にダンボールを入れる処置がなされている。
こうやってビードを外側に広げておくとリムに入れる時非常に楽になる。


事前準備が8割、残り2割はパワーというのがタイヤ交換という作業(個人的な感想です)。
すでに年イチでカブのタイヤ交換はやってないので経験値は消失済。
交換作業の動画は持っているのでわからなくなったら見ればいいと考えていたが、これはすでに事前準備を怠っている事になる。
後でビードワックスまみれになり疲労困憊すると確認する気力が失せるので必ず事前に確認しよう…




ジャッキをかけてタイヤを浮かせる前にアクスルボルトとブレーキキャリパーのスライドボルトは緩めておく。
前後同時交換だったのでリアにメンテスタンドをかけてエンジンの下にMCジャッキをかけたけど、これだとフロントを上げた時に安定しないので単独でMCジャッキをかけたほうがよさそう。
やるならリアから先にやるほうがいいんだけど、今回はリアブレーキのパネルを風呂場で洗う作業もあったのでフロントから始めた。


外したタイヤはバルブコアを抜いて空気を全抜きしてビードブレイカーへと送られる。
一撃でビードが落ちれば良し。
しかし今まで落ちた試しは無いし、頑張ってもダメな時は無駄に時間と体力が減るだけなので迷うこと無くケミカルを使う。
ビードとリムの間にクレ556を適量かける。
我が家ではクレ556の使い道はこれ以外存在しない。
浸透潤滑剤はワコーズのメンテルーブかラスペネが使用されるためビード落としの時しか使われない。

かけたあと少し待ってからビートブレイカーを使うとビードは無事に落ちる。
かけてから少し待つのが重要。

両面ともビードを落として自作の作業台に載せてビードワックスを狂ったように塗りたくる。

塗る時は専用スポンジを使った方が絶対にイイ。
初心者で未熟者なので便利イイ物に頼る。
コーボーとベテランはタイヤレバー3本で全てに事足りるだろうけど自分には到底不可能。

リムプロテクターは移動させるのがたいぎいので最初からかけれるだけかけておく。
そしてリムプロテクターにもビードワックスを塗りたくる。

タイヤレバーを差し込んで片面を剥がしにかかる。
ここは特に問題はなくタイヤレバーを使ってビードをめくり、このタイヤはチューブタイヤなのでタイヤとリムの間に手を突っ込んでチューブを引きずりだす。
ビードとリムの間に指を挟んで痛え!という事態になるので賢明な諸兄は何か指の身代わりに挟まれる物を用意したほうがイイ。

チューブを抜いたらタイヤをホイールから引き剥がしにかかる。
これが最初の難所(個人的には)。
動画だと4分49秒のあたりからの作業になるんだけどビードダウンキーパーを使って内側から折れ曲がったタイヤレバーを突き刺してビードをモリモリめくりあげていくのは至難の業だったりする。
やろうと思えばいくらでも可能なんだけどホイールが傷だらけになるのでなかなか難しい。
というわけで外側からリムプロテクターとレバー使って剥がしにかかったんだけどなかなかしぶとかった。
横にして寝かしてるタイヤを縦にして左手にホイール、右手でタイヤを持って全力で引っ張る。
普段何かを全力で引っ張るという事があるだろうか?
自分はない。
そして全力で引っ張るというのがどれほど危険な行為かを知っている。
あんまり引っ張ると頚椎の椎間板が飛び出るのだ。
もう一つは引っ張っている物が急に外れた時。
すごい勢いで後ろに倒れるだけなら救いようがあるけど、自分の場合ほぼ腰椎の椎間板が飛び出る。
どちらも経験済みなのでタイヤ交換をする時はヘルニアに注意しよう。
もちろんヘルニアの時はタイヤ交換をしてはならない。
自分はその事を十分に承知しているのでヘルニアの時は無理せずショップに持ち込んでいる。

下半身と上半身で色々な感じでホールドしつつ引っ張ってタイヤは無事に引き剥がし成功。

ホイールは残念な傷が増加。
とりあえずリムが曲がって走れなくなってなければ大丈夫。
オレンジの部分はどうしようもないけど黒い部分はタッチペンで適当に塗っておけばイイ。
リムの内側に致命的な問題がないかチェックしてチューブの方はこの時点で一度空気を入れてみる。
昔知人からタイヤレバーを借りて作業したらレバーの先端が欠けていてチューブが穴だらけになったことがあった。
そうじゃなくても噛んでチューブに穴が開くというのは一般的な話なので(自分はやったことはない)確認しておくのは悪くない。
入れてから空気漏れましただと悲惨な事になるので。

問題がなければチューブとホイールの内側にシリコンスプレーを吹いて拭いたあと新しいタイヤにホイールをはめ込んでいく。
タイヤにホイールではなく、ホイールにタイヤをだ。
動画だと逆でセットしてあるホイールにタイヤをはめてるが自分は逆の方法を使う。
タイヤレバーも使わない。
ビードワックスを塗ったくってホイールを押し込んでいく。
ここが第二の難所。
タイヤによっては難所にならないヤツもあるのだけど。
シンコーのSR428はまずまず苦戦しながらはめ込みに成功。
チューブを入れてもう片側のビードをタイヤレバーを使ってはめ込んでいく。

いやいやいやw
しぶとく残ったはまらない箇所がおわかりいただけるだろうか?
最後のひと押しで逝くっていう状態。
止めだ!ウホッ!!っていうセリフが飛び出してしまう。
実際は写真撮影したので足で踏み込んで終了。
これが第三の難所なんだけどタイヤによっては以下同文。
ロースマⅢはフロントタイヤでも半分から先に進めずバイク屋行きになった過去がある。
次の作業があるので工具はそのままでとりあえず車体に組み付ける。


タイヤのシールを剥がす時は作業が完了した時なので剥がさない。
逆に剥がしてないなら何か作業が残っているという事。
この時はフロントのアクスルボルトを規定トルクで締めていなかったというのが理由。
リアタイヤ浮いてる状態で締めると倒れる危険があったので。

ここで昼ごはんを食べるために休憩。


後半のリアタイヤの部。
180/80-14という昔のセドリックのタイヤみたいな分厚くてぶっといTWのリアタイヤ。
バルーンタイヤという通称。
基本的にやる事はフロントもリアもまったく同じ。
今回はタイヤの銘柄も同じなのでサイズの違い、大きい・太いという理由で難易度は上昇。

ビードを落とすのは問題なかった。
片側のビードをリムから剥がすのは問題がなかった。
タイヤが重くなったのでチューブを引きずり出している最中にホイールとタイヤに指を挟んで絶叫アウチ。
難関その一を突破。

マ ジ こ い つ 剥 が れ な い YO!
うわああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいって感じで引っ張ってもダメだったのでタイヤレバーでめくりながら剥がしました。
ホイールに付いた傷はタッチアップで見なかった事に。
このホイールはダメにした限定塗装のやつじゃないので心は傷まない。
どのみち次のはめ込み作業も苦戦必須なのでそれどころじゃなかった。

もう白目むいてますよ?
どうやってはめ込んだのか記憶が残ってない。
ウマかゴリラのようなぱわあが欲しい。
力が欲しいかという欲求をいつもタイヤ交換をする時に強く欲する。
腕が3本よりも多くなるとか分身できれば問題はないけど。
使っても減らないような資産を有していても問題はないんだけどどれも自分にはないのでぱわあを振り絞るしか無い。

あとはこのタイヤのビードとサイドが人力で持ち上がるかどうか次第。
ロースマⅢのようにビードキーパーが吹き飛んでいくレベルじゃないのを祈るのみ。
ま、大丈夫でした。

半分の段階でビードキーパーをセットしてそこから非常に狭い間隔でビードを入れていったら成功。
通常のタイヤレバーだと厚くて隙間に入らないという事態になったのでやっぱり薄くて長いレバーをもう一本買おうと思った。

リアブレーキは鳴きが出ていたので外したリアブレーキパネルを風呂場に持ち込んでマジックリン漬けにするため一時離脱。
汗だくだったし…

今回はマジックリン2回で汚れは除去。
ブレーキシューが思ったよりも減っていたのでちょっと注意して乗る前点検に臨みたい。
リアタイヤの組付けも終わり各部を規定トルクで締めて終了。
終了しなかったのはスピードメーターの作動確認だけで、これも後日大丈夫だった。

壁にシールを貼り付けて作業完了。

乗り心地は書いたけど乾燥舗装路では優秀。
雨天と未舗装路、あとはライフがどれくらいなのかはこれから先のお話。
外したタイヤはCB1100のタイヤを交換してからショップに持っていこうと思っている。
来月予定ののCB1100前後タイヤ交換の地獄が終わってから…

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