2017年7月20日木曜日

2017年 夏至ツー 7月3日

今年は7月3日~5日の三日間。

道東方面の釧路湿原・阿寒・摩周シーニックバイウェイ(弟子屈・阿寒エリア)の探索を主な目的として計画。



今年の北海道は6月に50年に一度というほどの降水量(自分が生まれてから一番雨の多かった6月になった)で、夏至ツーの三日間もその名残を受け、天気予報は直前まで二転三転。

晴れるかもしれないし雨が降るかもしれない
暑いかもしれないし寒いかもしれない


そんな難しい要求を満たすべく装備を選び、なんとなく調子の悪かったTWではなくCB1100を選び

後志地方 最高気温20度 くもりのち雨という予報の中、定刻通りの9時半
初日の目的地、北見市へと向けて走り出しました。






3日は完全な移動日で、北見のビジネスホテルまで移動するだけの簡単なルート。
高速道路の使用はなし

このため走行ルートは誰もが思い浮かべるR275、旭川経由北見行きとなる。


R337とR275の複合交差点にて取締を確認。
ここは最近噂になっていた当別町の取締りポイントで、ぜひとも様子を伺いたかったが今は夏至ツー。
また機会があればということになる。


ご安全に



曇天だが気温は高く、走っているとかなり具合がよろしい。
メッシュジャケットを持ってくるのを忘れたことを後悔しつつ、当別、鶴沼で休憩を取り、新十津川のセコマで昼休憩。

当初の予定ではR275からR12へと入る定番中の定番ルートだったが、ここで時間に余裕があることに気が付きルートを変更。

R275をさらに北上して道道98号線を走ることにした。


北竜町の道の駅で本格的に暑くなり、メッシュジャケットを忘れたことと、目の前にある大排気量空冷エンジンの熱量を呪ってみたり。


北竜町道の駅 13時20分

ご覧のように曇天。
後の北海道は連続真夏日によって救急搬送者が続出する事態となったわけで、それに対しては幸運と言えただろう。

しかし自分は暑いのが大好き。
本州的蒸し暑さを愛していると言っても過言ではない。

それを考えればこの天気は不幸と言えた。




初走行だと思っていたr98は

r98 14時2分

その昔TWで走っていてリアスプロケからチェーンが外れた道だったことを思い出す。

ちょうど道央自動車道の陸橋の下辺りで外れて、車載工具を用いて修理した。
この時の経験から荷物の中に軍手を入れるようになった。
もちろん理由はチェーンを素手で触って手が油泥まみれになったからだ。



記憶は道と共に残り、走ることによって蘇る

旭川へ着いたのは14時43分だった。



ここから北見まではR39を走り続けることになる。
R333を選ばなかったのは層雲峡を通過するという個人的希望があったからだ。

何年も前に訪れた時、目前にして雨雲により撤退を余儀なくされたことがあり、今回はぜひとも走り過ぎたかった。
温泉地というのはどこも似たような雰囲気だが、だからこそ良いのだと思っている。


雨雲を確認すると道南方面はわりとひどい降雨となっている。
一時期道南も候補に上がっていたのだが、その選択をしなくて本当によかったと思った。


旭川市内は地理に疎く、放っておけば間違いなく迷子になるのでナビに行き先をまかせると、不思議な道の走行を命じられる。

謎の用水路 15時10分

旭川市内を南に抜けてR39に入れば話は簡単だったのだが、何故か比布の方向へと進むことになりこのような有様。

かなり大規模な用水路で、回りはもちろん水田が広がっている。
ここまで大規模な用水路は見たことがなかったので感心させられた。

地図を見ればわかるのだが


道路脇の青線に注目

道に沿って走っている青線は全て水路だ。
これは帰ってから調べてわかっわけだが、あの規模の用水路を縱橫に張り巡らせるのは相当なものだろう。

用水路マニア…という方がいるならオススメしておきたい。
人工構造物にそれなりに興味がある人にも。




R39を走り山に入っていくと気温はぐっと下がり涼しくなっていく。
寒いとまではならない。
走りやすい、暑かった身にはありがたい。


目の前の空模様は相変わらず。
それだけが残念。


走り、走る。


ただバイクを走らせることだけが全てなのだ。

おいしい食べ物など最初から興味がなく(3日間セコマ+ローソン)
人との交流を拒み
日常から遠くへ


走っているバイクの上は自分にとって非日常。
そこは自分の望む孤独があり、煩わしい喧騒から離れた静寂がある。

層雲峡 16時18分

意図的に止まらないと走り続けてしまう。

望む全ては走行中にあるのだから仕方ない。


写真ではまったく伝わらないが、温泉郷というのはちょっとどんよりしているほうが趣があるのではないかと。
鄙びた感が増してよい感じがする。

実際はもちろん鄙びたどころではないが。



大雪湖は木々で覆われ

大雪湖 16時31分

石北峠は霧で真っ白

石北峠 16時45分

以前に夜間濃霧の峠で有効視界3メートル、TWの暗いヘッドライトで死にかけた記憶が蘇った。
夜だったらCBでも危なかっただろう。


霧…というよりも雲で、標高が下がっても濃いままで雨と変わらない感じになってきた。
濡れると乾かすのが大変なので、まだ路面が乾いていたが雨具を装着した。

意外に寒くもあり、雨具で防風仕様になるとほっとしている自分に気が付いた。

少し判断力が鈍っている。
長時間走行の影響だろう。


昨年の台風被害は石北峠にも及んでおり、かなりの箇所で復旧工事を行っていた。

石北峠途上 16時51分

支笏湖周辺がそうであるように、ここの復旧も相当な時間がかかるのだろう。



温根湯温泉を通り過ぎ、留辺蘂のセコマで夕食を取る。

留辺蘂セコマ 17時46分

ツーリング中の食事は単純な栄養補給で、自分はそれ以外に何も求めていない。
パンを2つほどエナジードリンクで流し込むような食事すら多々ある。

セコマのカツ丼は胃にもたれず味は意外にも薄味で腹持ちも良い。
とあるカツ屋でまったく同じ味のカツ丼を食べたことがあるほどで、完成度は高い。(その店のカツ丼がコンビニレベルという話もあるが)
クレープは即効性のエネルギー、つまり糖分。
そして眠気を抑えるカフェインを摂取すればすぐそこの北見までは十分だ。



北見市内に入ってからナビを起動してホテルまで移動。
と言ってもホテルはR39からあまり離れてはいない。

それなのにすぐに道に迷いそうになる始末…

何とかホテルを発見し、今度は駐車場を探す。

駐車場は目の前の立体駐車場。
屋根があるのは素晴らしい。

バイクの方の宿 7階 18時55分

北見の日専連ビル、と言えば道民なら理解が早いだろう。
べらぼうに混んでいて屋上手前まで空きがなかった。

いや、空きはあったがバイクを安心して駐車できそうもないスペースしかなかったのだ。


自分の宿は北見ピアソンホテル


北見ピアソンホテル 18時56分


選んだ理由は多分安かったからだと思う。
インターネット予約で素泊まりのシングルルーム、朝食なし、駐車場無料で6500円くらいだったはずだ。

これで男性であればサウナと大浴場が無料使用可能となっている。

感想は、よかった。
ちょっと壁が薄い気がしたが、その他に問題は何もなかった。
何より駐車場に屋根がある、というのが到着してから重要だと気付かせてくれたのが嬉しい(どういう評価基準なのか)。



ビジネススーツに身を包んでいる男達がたむろするロビーへ、異様なイデタチ(プロテクター装着)で入ったものだから受付の女性が瞬間フリーズ。

概ね予想通りの反応だったので、予約している旨を告げ、簡単な説明とキーを受け取りエレベーターのボタンを連打。

ちくしょう! こういう時に限ってエレーベーターがこない! お前はいつもそうだ!!


おなじみの展開に嘆息して、荷物を解き、買い出しを済ませ、風呂に入り、明日の天気を確認し


北見・弟子屈 4日の天気

明日も難しそうな天気になりそうだと判断。

ツーリングマップルを眺めて走行ルートだけメモ帳に書き出していく。

4日の暫定ルート

あまり使うことがないが、多くの情報(地図)から必要な情報だけ抜き去るとすんなりルートが決まることがわかった。

ええ、出発前にも色々考えていたのですが、なかなか決められずにいました。
走ったことのない道だとなおさら決められませんでした。

今日はここまで。


7月3日 後志から北見まで 348キロ

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