2016年12月7日水曜日

冬の青い池へ向かう 凍結との戦い

出発は吹雪だった。
安直な表現が許されるのであれば、ひでー吹雪いてるという感じだ。
それはまあいい、予報通りであり、予想通りもである。

とりあえず仕事が終わって何も口にしていなかったので、夕食を予定しているR337のセコマまで持たせるため、適当なコンビニに入り軽食とコーヒーを購入。
車を走らせながら、天候とルートの折り合いについて考えてみる。

考えてみるというよりも、昔、営業をやっていた頃の記憶を思い出していると言った方が正しい。
夜に滝川まで走っている途中、完全にホワイトアウトした記憶だ。

そういえば自分は、自家用車で冬に遠出した事がない気がする。
冬道自体は毎日通勤で走っていたが、長距離を走った記憶はまったく出てこない。
こんなんで大丈夫だろうかと自問自答するが、まあ、何とかなるだろうという答えしか浮かばなかった。


R337のセコマに無事に到着し、夕食を買い求めたが、目当てのカツ丼はなく、新メニューの鶏天カレーというのを買ってみた。
味は…そうとう微妙という感じ。
うまいというわけでもなく、不味いというわけでもない。
とりあえず、もう一度食べたいという代物ではなかった。


夕食を食べてから一気に進む。
次に休憩したのが道の駅つるぬまで、予想していた酷い状況と、予想していなかった酷い状況の両方に見舞われた。
順を追って説明すると…

まずはアイスバーン。
R337はブラックで、R275はノーマル。
自分の軽トラにはABSが付いていないので、死語と化しつつあるポンピングブレーキをしなければならないハメになる。

次に雪。
当別の手前あたりから強くなり、R275に入ってからは視界不良の4文字。
アイスバーン+視界不良となれば当然次のような事が起きる。

R275 11月29日 19時57分

路外転落したレンタカーを救助している現場なのだが、視界不良で気付くのに遅れた。
トラックがハザードを出していなかったのも原因の一つだが、減速がやや遅れ気味で後続車が突っ込んでこないかと焦った。
ちなみに自分の後は大型ダンプで、突っ込まれた場合は悲惨なことになっただろう。

レンタカーについては、何とも言い難いものがある。
熟練者が乗っているレンタカーというケースは恐らく珍しいだろう。
となれば普段あまり運転しない人間ということになり、となれば冬場のR275の酷さも知らないということになる。
当然の帰結と言うこともできるが、それを何年も運転していなかった自分が口にしていいわけでもないだろう、と。
ちなみに、夏場バイクで走った経験はまるで役に立っていないと思われます。


ここまでは予想していた酷い状況で、ここから先が予想していなかった酷い状況となる。

とりあえず寒い。ものすごく車内が寒いのである。

温度設定は最高にして風量を最大にすると、微妙な暖かさの温風しか出ないのである。
車内に置いている温度計を見ると20℃しかない。
車外は氷点下6℃以下となっている。

凍りつくフロントガラス。

軽トラ(キャリイ・DA63T)には水温計がないので、いったいどのくらいの温度なのか知ることができない。
しかし、車のヒーターというものがエンジンの排熱という事は知っている(電気自動車は違います)。
となると原因はエンジンが過剰に冷却されている過冷却(オーバークール)の状態になっているか、単純に軽トラに入り込む冷気が限界を超えているかと思う。
もしくは両方が原因の可能性もある。

ともかく、停車すると車内の温度は一気に上るのだ。

過冷却の原因は主にラジエーターであり、バイクならばガムテープなどで風の当たる面積を減らしてやれば問題は解決だが、車であればそう簡単にはいかない。
もしやクーラントに水しか入っておらず凍結したのではとも考えたが、そうであるならば逆に温度は上がるだろうと。

エンジンが座席下にあり、前面に遮蔽物がないので冷気が入り込むなども考えたが、ともかく問題は解決することなく、寒さと凍結と戦いながら、たまに停車して解凍(文字通り解凍している)しながらも走り続けたのだった。

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