後志地方は最高気温が25度の予報。
天気はくもり時々晴れ。
起き上がれないほどの暑さを欲しているというのに
照りつける太陽を呪いたくなるほどの熱気こそ必要としているのに
7月のあの暑さをもう一度。
前日、早々に就寝に成功し、本日の起床にも成功。
羊蹄山麓周辺でにわか雨の予報があったが、この時期であれば仮に濡れても走っている間に乾くので、雨具は持たずに出発した。
雨具が嫌いなわけではない。
雨具を持つとかさばるのが嫌いなのだ。
自分が使っている雨具は、コンパクト収納が可能なデュアルテックスコンパクトレインスーツだが、一度展開してしまうと、どうやっても同じように収納するのは不可能だ。
折りたたみ方法を説明書に記載してくれなければ、到底付属の収納袋に入れることなど出来ない。
もう一度書くが、荷物がかさばるのが嫌なのだ。
備えあれば憂いがないことなど、散々経験して理解しているが、それでも可能な限り持ち歩きたくないのが雨具というやつなのだ。
雨も風も防げるお得な装備。
そう考えれるかもしれないが、実際は難しい。
雨具の話はひとまず置いといて、まずは今日のルートから。
目的がオロフレ峠の道路探索なので、ルートは必然的にメインルートになる。
いつもの場所でいつものように写真を撮る。
赤井川村 冷水峠 10時8分 |
本人にが気付けるくらいには写真の画質が上がっている。
恐らく他人であれば言われなければ気づけないだろう。
もし、写真からちょっとした違和感を感じれたのなら、相当鋭い。
道路探索はまずTWで行くのが好ましいが、オロフレ峠は縦溝舗装があることが分かりきっていたので、ラジアルタイヤのCB1100を出動。
R393 10時25分 |
写真の場所はシマウマの待機ポイントだ。
目の前を高速車両が通り過ぎたら脇道の先から襲撃を開始するという次第。
今日は残念ながらいなかったので、自分のバイクを撮影。
予想よりも天気がよく、まずまずの勢いでR393を走る。
飛ばしてはいない。
遅くもないが速くもない。
自分にとって必要な速度。
R393 10時35分 |
国道393号線の樺立トンネルの手前の橋…のどれかの上。
普段あまり止まることはない。
秋になり、紅葉が進むと止まる。
今日止まった理由はなんとなく、だ。
写真を撮ってその場で確認しても、あとからPCの画面で見るとまるで違うふうに見える。
ちょっと撮影に慣れてきたらしく、フォーカスが良くなってきている。
R393を進むと徐々に羊蹄山が姿を見せる。
国道を少しだけ外れて農道へ。
そうすると電柱に邪魔されずに撮ることが出来る。
羊蹄山 10時51分 |
写真の方向は南。
羊蹄山は北山麓になる。
流れてきた雲を受け止めている。
この雲が流れずに留まると雨になるのだろう。
しかし、今はまだ降りそうもない。
倶知安のセコマでパンをエナジードリンクで流し込む。
昼食 11時15分 |
とりあえず豆パンはあまり消化によくない事がわかった。
自分も多数の道民の例に漏れず豆パンが好きだが、今後は止めておこうと思った。
いや、このセコマの豆だらけがダメなのかもしれない。
通常の豆パンなら大丈夫かもしれないが。
r604を走り
r604 11時56分 |
r66 ニセコパノラマラインを越え
ニセコパノラマライン 12時5分 |
神仙沼の先あたりから天気が怪しくなってきた。
南側の空は一面の雲。
気温も下がってきて、少し寒い。
蘭越は暑いだろうかと思ったが期待ハズレで、その先のr32でも先は雲。
r32入口 12時35分 |
普段はr32、r914、r702と走り繋いで豊浦町へ出るが、今日はr914から豊浦市街方向への看板で曲がる。
最終的にr702の途中に合流する町道で、新山梨という地区の道になる。
豊浦町 新山梨
r914とr702のコーナー群を迂回してしまうので、コーナーを楽しみたい諸兄にはお勧めできない。
しかし時間的には短縮が可能で、目的があって移動を急いでいるのなら使えるだろう。
路面状況はよく、走っても結構面白い道ではある。
豊浦のセコマで休憩を取り、その先のホクレンセルフで給油を済ませる。
洞爺湖南岸の温泉街を通り抜けてオロフレ峠の入口を目指す。
さすがに今日は洞爺湖を周遊する時間はない。
なのに気がついたらr97を北上している。
国道を走って南岸を抜ければよかったのに、ついいつもの癖で走ってしまった。
壮瞥町のオロフレ峠入口に着いたのは14時32分。
壮瞥町 オロフレ峠 入口 |
そして悲劇は起こる。
オロフレ峠展望所手前 14時51分 |
展望所には辿り着くことができなかった。
もうすぐそこが展望所なのだが、有効視界が3メートルくらいしかなくてとても走れない。
標高が低い所はまだ視界が確保できたが、高くなるともうダメだ。
引き返すのが最良の選択だったろう。
そして雨具を持ってこなかったのはまさに大失敗だった。
メッシュジャケットに防風インナーでは気温18度で気化冷却を起こす状態の走行は大変に厳しい。
トンネル手前のP場もこの有様。
トンネル内もまさに地獄。
霧が大量に流れ込んで暗いので何も見えない。
こんな濃霧の中でも非灯火で走行する車が結構多い。
白い景色からいきなり車が飛び出してくる光景は心臓に悪いものがあった。
何とかファミマ中登別店に到着。
道路探索も何もあったものではない。
直前までコーナーであることがわからず、コーナーの先がまったく見えない。
さらに縦溝だ。
オロフレ峠にはもうこないほうがいいな。
そういう結論に達する。
そしてこの先の道中も楽なものではなかった。
登別から白老にかけても霧が出ていて、気温が低く走っていてつらい。
そして道の選択肢が少ない。
ここまで来るとr86で戻る他に選択がないことに気が付いた。
もう少し走ってr141というのもあるが、それだと支笏湖方面へと流れてしまう。
時間的余裕がそこまでない。
よって、恐らくまた霧の中だろうr86を走るしか無い。
r86 16時43分 |
日中でよかった。
かなり昔、日勝峠か狩勝峠で深夜に同じような濃霧にTWで遭遇して死にかけたことがあった。
r86は道を覚えているので走行にそこまで支障が出たわけではなかった。
雨具がないのでしっとりする身体、グローブだけは濡れると問題が出るのでレイン用を持ってきていたが、これが非常に使いづらく手が痛い。
膝も痛い。
ニープロテクターの装着で血行が悪くなり痛みが生じている。
それらをやり過ごして、喜茂別のローソンでようやく休憩を取った。
喜茂別ローソンとダメな装備達 17時39分 |
上の装備は今後の使用は限られるだろう。
短時間の装着なら問題ないが、長時間は無理だ。
後志地方は晴れていた。
霧はない。
今日はもうゆっくり帰りたい。
r478は工事中なのがわかっていたので、このまま国道276号をゆっくりと走って帰る。
距離も相当走っている。
CB1100で300キロを越えて走ると背中に痛みが出始める。
それに加えて今日は膝も痛く、そしてクラッチを握る左手すら痛みが出始めた。
これはもう限界が近い。
休憩を取ってもこの痛みは消えない。
ただ走り続けるが、それすらもできなくなる時は、ちょっと止まって休む。
R276 尻別川 |
夕日は肉眼よりカメラのほうがよく見えるらしい。
空はこんなにピンク色ではない。
同地点、で光を背にして撮るとこうなる。
尻別川 18時2分 |
写真についてはまだまだ。
R393の登り、さすがに今日は強い走りはできない。
後続車も前走車もいなかったので、今の自分に相応しい速度で走り続ける。
セコマまで辿り着く前に、道の駅で力尽きる。
赤井川村 道の駅 18時47分 |
工事が行われていた道の駅は、完成したようだ。
何か建ったわけではなく、イベント用のスペースのような感じがする。
ともかくここの自販機は夏でもホット飲料があるのがありがたい。
8月3日だというのに、真夏にホット飲料。
今日は…失敗だったな
そう思った一日だった。
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