2018年4月16日月曜日

CB1100のメンテ 乗り出し前の最終メンテ

4月から10月まで、バイクシーズン中の休日は全部で42回しか無い。
今日は3回目の休日だったけど、雨…というより嵐によってツーリングには行けなかった。

何かよくわからないアレコレで時間を使い、夕方あたりからCBの整備に取り掛かった。
今日の整備はブレーキピストンの揉み出し。
CB1100のブレーキは前後ディスクブレーキで前輪はダブルディスクの対向2ポットキャリパー。
もうこの時点でやるのがうんざりな仕様となっている。
シングルディスクで片押し2ポットのTWならこんなめんどうはない。
性能的にシングルディスクで十分だと思うのだが、何しろCB1100は見た目に拘って作られているのでダブルディスクは必然だったのだろう。
効きすぎてびっくりするくらいだ。


いつもは外したキャリパーを紐で吊っているスタイルが定番なのだが、今回は特に理由もなくそこらへんにあった箱を使って作業を行ってみた。

フロントブレーキキャリパー

箱の高さが適切ではなかったので板でかさ増し。
このスタイルは非常に作業効率がよかった。
キャリパーを落としたりぶつけたりする心配がないので揉み出し作業に専念できた。

が、しかし

ヌルヌルでピカピカになるまで磨き上げたピストンがにゅるっと押し込まれた時に悲劇は発生した。
4個ピストンの最後の1個を磨き上げてちょっと押し戻そうとした時に悲劇は発生した。
予想よりも遥かに軽く抵抗というものがまるでない、吸い込まれるようにピストンは押し戻されてしまった。

その代わりに飛び出したピストンがひとつ。

飛び出した。
まさに飛び出した。
キャリパーから飛び出してしまったのだ。
オイルシールを突き抜けたと表現してもいいだろう。
そう、ブレーキフルードは溢れている。

飛び出したピストンは完全に露出している…というわけではなく、かろうじて根元の部分の片側が入っている状態。
穴から全てが出ているってわけではない。
うまいこと押し込めば全ては元通りになるっていう淡い期待を抱いて、溢れるフルードは無視してそっとピストンを押し戻すことに成功した。


パークリで溢れたフルードを除去してピストンにもう一度メタルラバーをかける。
組み上げたら今度は逆側のキャリパーに同様の作業をおこなって、ブレーキフルードの補充とピストンが飛び出したキャリパーは念の為エア抜き作業もおこなった。

ここで止めておけばよかったのだが、今日の予定はまだ完了していないとはりきってしまいリアブレーキに突入してしまった。

リアブレーキキャリパー

ご覧の通りリアブレーキキャリパーを清掃するには後輪を外すしか無い。
リアブレーキもフロント同様に箱スタイルを採用した。

リアブレーキは片押し1ポットなので飛び出す心配はない。
ブレーキペダルを飛び出すまで踏みまくらなければ大丈夫。

メタルラバーをかけてウェスで拭き上げてピストンをぐりぐり回せば完成だ。
書き忘れていたがネジのたぐいは清掃とグリスアップをおこない、ブレーキパッドは残量の確認と清掃・脱脂をおこなっている。
外したボルトは本来なら新品を使わなければならない、ということは理解しているのでご指摘はご遠慮していただきたい。

で、タイヤを組み上げてキャリパーを規定トルクで締めようとしたらトルクレンチのヘッド部分がリアサスのロアエンドに干渉して締めれない事態となる。
この事態はいつものことで、いつも忘れ去っている。
そしていつもトルクレンチアダプターで締めているのだが、そういえばリアサスのマウント部分も清掃するんだったか…と思い出してしまった。
ここからさらに作業を使いするという事態に。

右のリアサスはすんなりと外れてキャリパーを規定トルクで締めることに成功した。
問題は左側のサスで発生した。
外すのは簡単だったが取付が出来ない。
サスの長さがマウント部分の長さよりわずかに短いのだ。
ダブルショックのリアサスではよくある話なので詳細は省くが、縮めるか伸ばすかの2択だ。
車体に乗って縮める案は失敗。
そもそもセンスタを使って後輪を浮かせているので乗っても縮むはずがない。
となればサス本体を引っ張って伸ばすしか無い。
ロアマウントに引っ掛けて大根を引っこ抜く感じで引っ張って何とか取り付け完了。

ついでだと思ってチェーン清掃もやってみた。

時計を見ると真夜中を回っている。
自分はいったい何をしているんだろうか、という気分になった。
それとは別にえらい久々に整備に打ち込んだ気がしたのも事実だ。

使い終わった工具を拭き上げて元の場所にしまってガレージをあとにした。
悪くない。
次に走るのが楽しみで仕方ない。

強かった風と雨はようやく止んでいた。
明日からはしばらく晴れが続くらしい。

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