2018年8月17日金曜日

走れオザキ 23

雨続きだった北海道、今日はその最終日。
予報はくもりのち晴れ。
しかし午前中は雨が降ったり止んだりの繰り返し。
時々地面が霞むほどの雨が降ったりもした。

仕事終わり。
空にはまだ大きな塊の雲があり、空気はとても冷たい。
風も強い。
でもそのおかげで路面は乾いている。
大急ぎで帰宅して走る準備を整えた。


もうメッシュジャケットはお役御免。
まだ8月だというのにレギュラージャケットに袖を通す。
セルを回してエンジンをかける。


キュルル…キュルル…キュルル…


Son of a bitch!
エンジンがかからない!

前回乗ったのはいつだったか?
かなり前な気がする。何しろ最近は雨ばかりだった。
セルは力強く回っているのでバッテリーじゃない。
チョークは引いている。
キルスイッチOK。
ガソリンコックOK。
ちょっと走行距離がいってるのでリザーブに切り替えてセルを回す。

キュルル…キュルル…

ファーーーーーック!
キックで始動を試しみるもセルで掛からないエンジンがキックで掛かるわけがない。
一度キーOFFにしてしばし待ってみる。
その間に始動の手順に問題がないか再確認してみる。
保管の方法にも問題がなかった。
行った整備はフロントブレーキの整備なのでエンジンの始動にはまるで関わりがない。

再度セルを回す。
キュルル…キュルル…ドッ
最後の方に手応えを感じた。
リチウムイオン化されているバッテリーはかなりセルを回しても弱ることはない。
今は暖かいしね。

キュルル…キュル…ドゥン!

ようやくエンジンはかかりチョークを引いた状態でアイドリングが安定する。
安堵した。
原因もよくわからないし。
お前また壊れたのかよとは言いたくない。


そろりそろりと走り出した。
下半身とバイクの一体感がいまいち。
なんだか収まりが悪い気がする。
そのあたりを確認しながらR5を流すけど、道路は混んでいた。
フルーツ街道で赤井川を目指す。こっちは空いている。

足裏からの感触を膝に持っていってバイクをホールドするとぴったりする。
荷重移動の仕方を思い出してしまえばそこからは早い。


直したフロントブレーキの効きがとても良い。
効きというよりブレーキのタッチがすごく良い。
逆にリアのブレーキは遊びが多すぎた。
ちょっと調整して冷水峠を上る。
コーナーの途中に散乱したイタドリの葉を踏んでリアタイヤがスライドする。
ちょっと焦った。
木の枝を踏んでハイサイド食らった時よりはマシだけど。
枯れ葉なら踏んでも大丈夫だけど、生葉はかなり滑る。

展望所にはなぜか大陸語を話す男性2名が…
今日は一日北よりの風が吹いていて、それは変わらないままだった。

18時20分 赤井川村 冷水峠

雲は外輪山にかかることなく流れているので見た目よりもずっと高い。
大きくて厚い雲。
夕陽は雲の中。
すっかり沈むのが早くなってしまった。
8月に入るともう仕事終わりに林道に入ることは出来なくなる。

今日はまた特別寒くて12度しかない。
それでも盆地の中へ、赤井川村へと入った。
セコマでホットのコーヒーを買い求め一息つく。
騒がしかった盆の連休も終わり、普通の週末がやってくる。
自分は色々あって今月はオートバイを走らせるのが相当難しくなってしまった。
天気予報も雨マークが連発。
そういうこともあって今日はとても走りたかった。
走ってきてよかったと思っている。
オートバイを走らせることは自分にとってとても大切なことだと。
短い距離を走らせるのもいいけど、やはり一日を走りきりたいと思う。

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