2018年8月3日金曜日

8月3日のツーリング

7月末に北海道を襲った熱波はもう消えてしまった。
夜でも暑く、日中は動くことが困難なほどの暑さ。
待ち望んでいた暑さは仕事の日々に消えていった。

8月最初の休日。
いつもの時間に走り出した。



ここ最近はオートバイをうまく走らせることが出来ている。
どうしてうまく走るのかその仕組を理解しつつある。
ケツポジだけじゃない。
なぜそのケツポジなのかを理解しなければならなかった。
前日トイレで踏ん張っている最中に理解したのだ。
空気椅子に近い、と。

当然そんな事を他人に話しても理解できるはずがない。
ライディングポジションとライディングフォームと空気椅子に何の関係があるのかと。


普通に立っている状態からオートバイに乗っている状態をイメージして手を前に出し、腰を落としてみよう。
ケツの下には当然シートがない。
その状態で体のどこに力が入っているだろうか?
太ももじゃないだろうか。
それが自分にとっての答えだった。

r604入口 11時42分

いつものように赤井川村からR393を走っている最中に、走らせるのが難しくなって見つけた答えがこれだった。
多分普通の人には関係のない話だ。
これは本来誰もが自然に取る体勢のはずなのに、そうじゃなくなってしまった人間にだけ必要なもの。
ライディングフォームが壊れてしまった人間にだけ必要なものなのだ。

競走馬に乗って走らせている騎手と一緒だ。
鞍にケツは乗っていない。
全ては両の鐙(あぶみ)にかかっている。


自然に、ごく自然にその体勢になっていた。
背中は適度に丸められ、あごは引いている。
意識しなくても上半身のどこにも力が入っていない。
膝は適度な力で車体に張り付き、意識を左右の足の裏に向けるだけで車体は旋回する。
そしてその姿勢はどんな衝撃にも対応する。
発進や停止の加減速の衝撃にも、路面から伝わる衝撃にも。

ニセコパノラマライン 12時15分

マンマシン。
自分はケツとリアタイヤがダイレクトリンクしていると表しているけど。
それをとうとう手に入れた。いや、取り戻したと言うべきだろう。
何しろこれは教習所で教わっていることなのだから。
もう迷っても大丈夫。
シートの上にどっかりと座ってられない林道走行が、ここに辿り着かせてくれた。




ニセコパノラマラインを降りていくと暑いものが混じってくる。
夏の蘭越は途方も無い暑さ。
ここはいつも別格の暑さとなる。
それが嬉しい。

r32、r914、r702と、今日はいつものルートを走らせる。
蘭越も暑かったけど豊浦もまた暑かった。

r702 豊浦発電所付近 13時18分

豊浦は27.3度。
風が入り混じって雲が不思議な広がりを見せていた。



暑く、オートバイを走らせるのが楽しくて嬉しい。
待ちに待った夏日。
お気に入りのルートを自分のペースで走らせる。


洞爺湖 14時24分

夏霞の洞爺湖に浮かぶ中島に目を奪われる。
今年は今まで一番多く洞爺湖に訪れているだろう。
それでも飽きることはない。
それどころかますます好きになっていく。
同じだろうと問われると、いや、違うんだと答えるけど、明確に何かが違うわけじゃない。


湖畔をのんびり走ったら茹で上がってしまったので強制冷却に踏み切り、また走り出す。
壮瞥町からr519、r922と走ってR453で北湯沢へ。
今日は未舗装路は走らない。
壮瞥から先の道を、ただただ走り続ける。

R276の鈍速車をかわしてr695へ。

r695 尻別岳と羊蹄山

羊蹄山が雨雲を集めている。
今まさに充電中と言える状態。
このパターンは何度も遭遇している。
嫌な予感は当たるものだ。

降る前に駆け抜けたい!

でもその前に探しものがあった。
さっくる(サクル)を探していたのだ。

喜茂別町 16時25分


また夏が来て去っていく。
もう夕日が沈む時間がとても早い。
まだ行かないで欲しい。
帰路の涼しさにそう願を掛ける。
願わくは一日でも長く。


雨にはしっかりと降られました。

倶知安町 雨を振り切った 17時14分


355キロ走行で今日はおしまい


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