猛然と加速するぼくの目に飛び込むまばゆい夕日
刹那、何も見えなくなる
サングラスを貫通するほどの圧倒的な光量
懐に余裕があれば短距離＆林道用のバイザー付きメットが欲しいところだ。
ぼくの焦燥感でブーストしてるんじゃないかってくらい燃えている夕日
ソイツが沈むまでに海まで出られるか
今日は間に合いそうだ
余市町 フゴッペ 17時57分
間に合わないorz
西崎山環状列石のあたりまでは見えていたので高度の問題なんだろう。
一瞬西崎山環状列石に寄ろうと思ったけど間に合いそうだと思って通り過ぎたのが裏目に出たらしい。
今日の夕日は浴びたけど今日の夕日が没するところはまた見れなかった。
しばらく海を眺めた。
同地点 17時58分
風も波もなかった。
海は凪いでいた。
サーフィンをする人がよく訪れる荒々しい海岸でもあるけど
サーフィンをする人ががっかりなほど穏やかな海岸でもある。
もう少し走ることにした。
余市町 浜中モイレ海水浴場 18時12分
同じように見えるけどズーム撮影じゃない。
もう夕日はシリパ岬の彼方に沈んでる。
黄昏と呼ぶにはまだ早く
夕暮れと呼ぶには不似合いな
きっと定義はあるんだろうけど
薄明というのがぴったりかと思う。
帰り際
余市マリーナを見て急ぎiPhoneを取り出す
あまりにも海面が凪いでいる時に見られるアレ
忍路漁港で見るのと同じヤツだ。
空の色がそのまま海面に映っている。
撮る前に呆然と見ていてその間にも夕日はさらに沈んでいるのでベストショットは撮り逃した。
撮っている最中にサーっと風が吹いて水面がかすかに揺れてしまったり。
でもそれでイイ
ぼくは撮りにきたのではなく見に来たのだから。
また来よう。
そう思える景色を見に。
来た時と同じ場所で止まる。
18時25分
黄昏と呼ぶのにふさわしい時間
9月のはじまり。
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