2020年7月18日土曜日

7月17日のツーリング 暑寒別回廊

ルートを拝借してタイトルも拝借するという恐れ知らずな所業。


元は風のV7より。

特に(2)に登場する増毛山道線を走ってみたくて北上する事にした。
読んでなければ多分また洞爺湖へ向かっていたと思う。





天気予報では晴れて暑いと言っていたのに空はどんよりとした雲が広がっていた。
増毛山道線を走るだけならR231を北上してそのまま突入とならなかったのは、r549とR233のログを取っていなかったから。
留萌にも行ってみたい場所があったのでそれなら…って理由でルートも同じになる。
R275をどっしりと走ろうかと思ったけど、まだライディングフォームの修正中でもあったのでコーナーの数が多い道を選んだのだ。



内足荷重のリーンインではなく外足荷重のリーンウィズはどうか?
一日色々やってみたけど以前みたいに思い通りにはならなかった。
ビタっとハマって思い通りになる日が来ることを祈りたい。
上半身はいいんだけど特に右旋回時のステップ荷重に問題が集中している。
左はまあまあなんだけど右はまるでだめ。
曲がれないのかと言うとそういうわけではなくて、思うように曲がらない。
イメージと現実がズレているので、それを合致させるべく悪戦苦闘の展開を繰り広げているという次第。
外足荷重ではヒールグリップをしっかり使っているというのも理解出来た。
あー…やっぱり以前は内足荷重でうまく走らせていた記憶が蘇る。
まだ時間がかかりそう。





r28を走り切りR453を東へ。
R275でさらに北上し、自分は北竜町の道の駅でトイレ休憩を取った。
ご飯はその前にどこかの公園の日陰で取っている。

r549を走り自分は駅には寄らなかった。
r549峠下沼田線は道道の重複区間が2つあってr613とr867と重なっている。
だからどうしたって事になるけど、地図アプリなんかで見ると表示が多くておかしい具合になる。
これどっちの道道を表記すればいいんだって事になるけど、こういう場合は数字の小さい方を記載するようにしている。
公式にはどうかはわからないけど。
ただそれも自分の好みの問題で、国道の重複区間では数字の大きい方を採用していたりする。
今回は地図アプリで表記されているのがr549だったのでそれを採用。

駅には寄らなかったけど急な階段を見つけてUターン。


    幌糠神社 14時25分

グーグルマップに残っている写真よりも遥かに荒れ果てていた。
圓山神社ほどではないけど境内は草が生い茂っていた。




蜘蛛の巣にかかってSon of a bitch!と吐き捨ててみる。
階段が急だと登りたくなるのは病気だ。
太田神社の本殿に辿り着いた人間が罹患する病気。
もしかしたら神の呪いなのかもしれないが、ただ走るだけのツーリングにちょっとした思い出が残せる。
メッシュジャケットは走っていれば涼しいけど着たまま歩き回るには向いていないって事実を思い知らせてくれる。
夏の蘭越に対抗できるほど暑い北竜町よりは涼しかったけど、幌糠神社はこの時26度くらいあったので茹で上がりそうになっていた。



暑いを連呼して留萌に到着しセコマに駆け込んでアイスを貪る。

オープンしたばかりの留萌の道の駅はほぼ満車。


マスクは持ち歩いているけど道の駅にトイレと自販機以外求めていないので施設の外観だけ見てそっと後にした。

前回行かなくてちょっと後悔してた黄金岬へ向かう。
セコマの前の道路を、r22を海の方へ。








    留萌市 黄金岬 15時55分


ここで佇んでいれば今日は飛び切りの夕日が見られる事はわかっていた。
太陽は巨大線香花火と化して海に沈没するだろう事がわかりきっていた。

見たい。
だが没するまでざっと3時間はある。
夏至を過ぎてもまだ日は長い。
お盆を過ぎるまではしごおわ林道ダッシュが出来るほどの長さだ。
さすがに沈没してから留萌から札幌まで帰るのは厳しいので、留萌の夕焼けはまた今度の機会に。
今日は絶好の機会だったけど、また今度…



オートバイの元に戻るとツーリングネットに引っ掛けておいたゴミがシートの上に移動しており、車両荒らしにあったのかと思ったがカラスに荒らされたらしかった…
破れたビニールはいいとしてオートバイに糞までかけていく始末。
ゴミは必ず持ち帰るようになったけどゴミのカラス対策も必要そうだ。


夏の交通安全運動が展開されているのは知っていたので留萌市内を慎重に抜ける。
二輪の事故は特に多い、多いと感じるので市街地の走行では十分に気をつけるようにしている。
ジェダイの騎士が写輪眼を開眼して小宇宙を爆発させない限りオートバイを安全に走らせる事は難しいので。

ヤバいヤツからは離れる。
常時車線逸脱走行して後ろの子供の方を向いたままミニバンを運転してるような車からは視界から消えるまで離れた方がイイ。
この先動物注意って理由でパッシングしてくれる心優しいドライバーばかりじゃないのだから。
赤信号でツッコんでいった交差点が無人で何よりだった。




まだ時間はある。
そう思って礼受牧場から先の道路を探索しようとしたらゲートがあって通行止めだった。
風車のところには行けませんという状態。
Uターンして戻ったら対向車が…くる。
もちろん教えてあげた。
この先は通行止めです、と。
心の中で教えてあげた。
心優しくないライダーというか、どうやって教えるか考えている最中に交差してしまう。
クラクションもパッシングも適切ではないと思い、他に方法はあるかと考えている間に時は過ぎてしまう。
まあ崖に落ちるわけでもないのでイイか。
異世界に繋がってる道路というわけじゃないのでイイか、と。





そんな自分だからこそ現実の仕打ちにのたうちまわる事になる。


    増毛山道線 大別苅ゲート 16時49分


Son of a bitch!
Son of a bitch!
Son of a bitch!

奥の看板に15時30分にゲート閉めちゃうぜBabyと書かれている。
時間制限があるとは知らなかった。。。

自分と樹生さんでは動き出す時間がかなり違う。
自分はツーリングライダーとしては相当遅い時間に動き出す。
同じ時間に走っていれば起こらない出来事。
これもまた違いなんだけど今日はこの増毛山道線を走る事が目的だったのですごく落胆した。
逆側のゲートはもしかして…という淡い期待も当然なし。

    増毛山道線 岩尾側ゲート

真理に正しい絶望を与えられたかのような錯覚を覚える。

この先は道路しか無い。
そもそも道路すらなかった場所しか無い。

多分何度も通り過ぎた場所に今日は寄る。


    雄冬岬展望台 17時22分

人はいないと思っていたら平日のこの時間に車が3台も止まっていて驚いた。
一応墓場も兼ねているけど全員墓参りではない。
ここの駐車場もそうだけど、あちこちでシナノキの花が咲いていて空気がサクマ製菓(佐久間製菓)の飴みたいになっている。

香りで楽しむ花はニセアカシアとシナノキ。
6月が最低で落花することなく終わったニセアカシアの代わりに頑張ってほしい。


展望台までは行けるけど展望台から先の遊歩道は通行止め。
展望台は窓が開けられない上に太陽が降り注いでいるため猛烈に暑い。
いったいどこからどんな名目で予算をもぎ取り、こんなとんでもない場所に展望台と遊歩道を整備したのかと邪推してみる。
管理は増毛町なんだけど、建設は1999年でバブルはとっくに崩壊してた頃。
ノストラダムスの予言が流行ってて世界の終わりが来るんじゃないかって言ってた懐かしい世紀末。
そういやまた増毛の町中を素通りしてしまった。
あの国道の作りも何か悪意を感じるなどと考えて、正直景色はどうでもよかった。

定番の一枚。

    白銀の滝 17時37分

この滝を見る度に工事、片側交互通行、通行止の文字が脳内をよぎる。
今日は珍しく工事をしていなかった。

この道の迂回路は存在しない。
山というか、山の塊しかないのでぶち抜いてトンネルを掘るのも無理だった。
法さえなければ一直線にしてしまえるほどの採掘力を誇る新幹線用のトンネルを掘れるだけの採掘力があっても無理。
それでも工事に工事を重ねて2016年1月に南側のトンネル数本を接続させて新しい浜益トンネルにしたりなどなど。
浜益までしか来ない自分は気付かなかったけど、いつの間にかトンネルは増えていたのだ。





そして嶺泊の夕日は









なし



寄ろうと思っていたけどギャラリーでいっぱいだったので駐車できなかった。
時期的に札幌圏の人が仕事終わりに来れるので滅茶苦茶に混み合うらしい。
右手に沈む真っ赤な夕日を見ながらゆっくり走って帰ってきた。



ライディングフォームの結論も持ち越し。。。

今日は355キロ走行でおしまい。

2 件のコメント:

  1. 緒崎さん、ああ!時間の看板、私、気づいていました。
    記事に書けばよかった!申し訳ありません。

    こちらに書かれていることに気づかず、
    ご無沙汰していました。
    ちょととまとめ読みしてみたいと思います。
    楽しみです。

    黄金岬、行ったことがなく、いつか行ってみたいと思いました。
    私も緒崎さんのルートを辿ったり、
    selenさんのルートを走ったりすることがあります。

    ソロで走ることが殆どの私たちですが、
    ブログでの「交流」(?)で、自分だけでは思わない刺激を受けるのは、
    昭和37年生まれの私には、いまだに不思議でもあり、
    なんだかでも、素敵なことにも感じたりします。

    急坂、神社探訪、楽しみに拝見しています。

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    1. 樹生さんこんばんは。


      ゲートが閉まっている展開は道路探索系の人にとってはいつもの事なので大丈夫です。
      今回は近場なので再訪の機会もすぐに訪れるかと思われます。

      はてなブログのGoogleフォト貼り付け機能の問題が長期化してしまいまして…
      復旧したら記事を移行させようと思い特に告知しておりませんでした。すいません。



      自分は樹生さんよりだいぶ若輩で、ブログを用いた情報発信と交流に親しんだ世代かと思われます。
      このため不思議な感覚は無いのですが、刺激を受けたり交流があったりするのは素敵な事だと感じます。


      急坂や神社探訪はそこそこにしておきます。
      ツーリングの装備にノコギリとか枝切ハサミが常駐しない程度にしておきます。

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