山よりも高い位置に雲が広がり続けたバイクの日。
繁忙期の暑い中、7連勤を終えた休日に休息のために走りだした。
赤井川村・冷水峠より |
走っているバイクの上こそが、もっとも心落ち着く場所であるから。
こういう時はただゆっくりと走り続ける。
そういう走り方をする時はCB1100はじつに頼もしいのだが、今日は修理後のテストをしなければならなかったのでTWで走った。
体は思うように動かないし頭はぼんやりしたままだ。
曇っていて強い日差しもない。蒸しているが走っていればメッシュジャケットなので少し涼しすぎるくらいだ。
何もかもが緩やかに流れていくようで、ずっとこのまま走り続けられたらいいのにと思うような感じだった。
そんなとろっとした走り方をするバイクが前にいたら迷惑だ。
後ろに車が付いたら早々に左によって停車して先に行って頂いた。
一つ息を吐いて走り出す。
まっかり温泉駐車場より |
赤井川村から銀山を経由して倶知安へと入り、そのままR5を走って羊蹄山麓を周遊するルートを取る。
羊蹄山は山頂よりも高い位置に広がる雲と、中腹に引っかっかっている雲が見える。
今日はあまり山を見ない。
ただバイクを走らせる。それだけでいい。
だけどもう一つ。今日は温泉に浸かる予定がある。
まっかり温泉は混んでいるようだったので、さらに走り京極温泉へと向かう。
こちらはさらに混んでいた。どうしてだろう…
これ以上は気力が続きそうもなかったので入ったが、思った以上に疲れていた。
サウナに入る気力もなく、長く半身浴をする事もできず、自分にしては相当に早く浴場を後にした。
休憩場でアイスを頬張り炭酸水を飲んで横になると、もう起き上がることなど考えられずという次第。
京極温泉は泉質があまり合わない。
プールの水を温めた感じがしてどうにも苦手だ。
しばらく休んで走り出す。
いつもは強い走りをする帰りのR393も、今日は弱々しい。
だからといって楽しくないわけではない。とても落ち着くのだ。
こういう事もたまにある。
楽しむのではなく落ち着いた気分を味わうため、ゆっくりと休みたいためにバイクに乗ることもある。
帰りにまた冷水峠を訪れる。
赤井川村・冷水峠より |
今日は一日中どこを走っても変わらない、ぼんやりとした一日だった。
そんな日もじつに悪く無いと思った休日でした。
「走っているバイクの上こそが、もっとも心落ち着く場所である」
返信削除私もそう思うことがあります。
バイクで走っていると、本来の自分に戻っていくような、そんな感じになるのです。
それって、人間としてはあんまりよろしくないのかもしれないのですが、
自分でもどうしようもない、そういうふうになっているから…という感じです。
「ゆっくりと休みたいためにバイクに乗ることもある。」
そうですね。そういう走りも大切にしたいと思いました。
確かに人間としてはよろしくないのかもしれません。
削除しかしバイクに乗る身としてはそれでいいのではないか、と思うようにしております。
安全上もよろしくないのですが、こちらも自分には必要なことであるから、と考えています。
どれだけ走っても、またすぐにバイクの上に戻りたくなってしまいます。