2016年8月27日土曜日

自分のライディングについて その3 『ハンドルグリップ強握』

強く握る=強握(きょうあく)としてみました。

いつの頃からか左のグリップを強握してしまう癖がついてしまい、車体をバンクさせることが出来なくなってしまったのです。
※右のグリップはアクセル操作のために強握する事はありません

グリップを強く握る事のない人には全く理解できないと思いますので、安全に十分に配慮して、車体が安定する速度で見通しの良いコーナーで試して頂きたいと思います。
恐らくほとんど車体を傾けることが出来ず、曲がれなくて驚くと思います。

似たような事が起こる現象として
・タンデムの場合うしろの人が前の人に腕を回してしがみつく
・ステアリングダンパーの効きを最大にしてみる
などがあります。


教習所で教官からうるさいくらいニーグリップと言われるのは、上半身から力を抜くことが目的(の内の一つ)であり、ニーグリップさえすれば上半身から力が抜けて普通はハンドルグリップを強握する事は無いのです。


そう、自分のような例外を除けば…


バンクさせられない、曲がれない場合は車体に対する力の入力がおかしいからだ
アクセルワークや減速を疑う前に、どこが力んでいるのかチェックしろ


上記の言葉は中免の教習中に教官から賜ったお言葉です。
すっかり忘れていたダメ生徒ですが、思い出したのでチェックを実行すると、すぐに左のグリップを強く握っていることに気が付きました。
気が付いてしまえば後は意識してそれを止めてしまえば問題は解決…のはずでした。

しかし

左手に意識を集中すると、リズムが崩れてさらに乗りづらくなりました。
また、上記のようにニーグリップを強くしても意識しなければ強握してしまっており、どうやっても曲がれない状況から脱出できないという次第でした。

強握してニーグリップも強くしてしまうと、バイクにしがみついていることになるのでそりゃあ曲がれません。
試しに左手を完全に離して片手で運転してみたところ、驚くほど曲がれました。
しかしコーナーリングの度に片手運転するわけにもいかず、何か対策はないものかと考えている時に思いついたのがプロ野球でした。

ランナーがグローブを握っているのは、ヘッドスライディングする際に指を伸ばすのを防止するためだ。 というのが頭の中に浮かび上がってきたのです。
手の中に物があれば本能的に握る、というのを利用しているものです。
自分の場合は本能的に握らないようにしてしまえばよい、という風に考えてすぐに思いつきました。


クラッチレバーの上に指を置けば問題は解決だ



レバーに指をかけておくのではなく、乗せておく。ただ置いているだけ。
軽くでも指を曲げるとそこには力の入力が生じてしまい、セルフステアを阻害してしまうのです。
これは自分に合っていて即座に実行、新しい癖となりました。

今では強握に悩むことはなくなり、ニーグリップをすると上半身から力が抜けていき、タイヤのアマリングを消せるほど車体をバンクさせられるようになりました。

また、この過程でやった左手を完全に離して片手運転でコーナーを曲がるというのは、自分の奥の手のようなものとなりました。
教習所の教官が片手でスラロームをやって自分よりタイムが良かった理由が、十数年経ってから理解できました。


次回は片手運転を含めた自分の使っているライディングスキル(といっても2つだけですが)の紹介になります。

0 件のコメント:

コメントを投稿