日が長い時は赤井川のセコマまでが定番。
短い時は蘭島のセコマが多いだろうか。
とても短い晩秋などはナイトラン。
この時は札幌方面へと走る。
4月も中旬となれば日は長い。
まだ自転車は買っていないので、早足で。
今日は暖かいが風が強い。
昨日の吹雪は何だったのか。
目の前に砂を巻き上げたつむじ風。
急ぐんだ、日が沈む前に
帰宅する。
ちくしょう、やっぱり自転車は必要だと思う。
ジャケット、ブーツ、グローブ、メットを被って完成だ。
チョークを引き、セルを回して一発始動。
TWはクラッチが張り付いているので、跨って車体を真っ直ぐにして暖気する。
クラッチレバーを何度か握ってチェンジペダルを踏む。
…よし! 大丈夫。
走り出す。
坂を上り、交差点を曲がってトンネルを抜けて
もう少し、あとすこし
間に合いそうだ。
忍路より 17時59分 |
国道5号線の架替工事は進んでいるようだ。
この景色はそう遠くないうちに見ることができなくなる。
新しい道路はこの写真の左側、山の中のトンネルか山の上の道路になっているからだ。
しかし、見事な夕焼けだった。
スマートフォンのカメラではとても伝えられない。
燃え尽きて沈む様のなんと素晴らしいことだろうか。
しばらく、蘭島のセコマで沈みゆく様をコーヒーを飲みながらぼんやりと眺めていた。
ひどく贅沢な時間の中にいたのだと気付く。
あたりはもう暗くなってきている。
間に合ったのだ。
そう、間に合った。
今年何回間に合うのか、何に間に合うのか。
セリヌンティウスは待っていない。それだけは確かだ。
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