2016年3月16日水曜日

2016年CB1100シーズン前メンテその3

今回は右側キャリパーピストンの揉み出し、ブレーキフルードの交換、クラッチフルードの交換を行いました。
油脂類の交換は基本的に撮影する余裕が少ないので文章が多めになります。ご容赦願います。



さて、右側キャリパーですが予想よりも遥かに綺麗でした。
懸念されていたピストン内の錆もなく、状態的には左側とさほど変わらないといったところでしょう。
というわけでピストンもレバーをにぎにぎしても1個しか出てこなく、作業もまったく同じで終了!

ぱっと作業が片付くと何か忘れてやしないかと落ち着かなくなるのはどうしてでしょうか?

先に進みます…

次はブレーキフルードの交換になります。
前回の交換は去年の4月の20日となってました。
ほぼ1年ぶりの交換となりましたがフルードはそれほど汚れてはおりませんでした。
使用した1年前の古川のブレーキフルードとほぼ一緒の色で、抜いていてどこからが新しいフルードなのかわからなかったほどです。
賢明な諸兄は交換の際は新しいフルードを使用して下さい。

ダブルディスクの車両はマスターシリンダーから遠い方のキャリパーからフルードを抜いていきます。
となれば先に左側から抜いていきましたが、作業は順調でした。
いつも若干のエア噛みがあるのですが今回はそれがまるでありませんでした。
そういえば前回の交換の時はシリンジやらコンプレッサーやらを使って派手に交換した記憶があるのですが、使うといつまでたってもホース内にエアが入りいつものレバーを握る方法だとエアが見られなくて大量のフルードを消費したという記憶があります。
TWの時にも書いたような記憶も…

今回はもっとも一般的なレバーにぎにぎ方式です。
というわけで左はあっさりと終了して右もエア噛みがなかったのであっさりと終了するかと思いきや…

フルードの足し忘れで痛恨の自爆エア噛み発生

悔しがっているベジータのような体勢で発狂せんばかりにNoと叫んだのは言うまでもありません。
まあ入ったものは仕方ないのでフルードを足してにぎにぎして抜きました。
1年に1回くらいしかやらない作業なんですが妙に手馴れていることに違和感を覚えました。
多分TWでやってまたすぐに同じような作業をしているためだと思いましたが、作業の勘というものが失われていないのでさくっと進んで気持ちが良かったです。

フルードを交換したらティッシュをこよりにしてフルードを抜く部分に挿入します。


ティッシュの四隅をそれぞれこよりにして挿入すると中に入っているフルードを吸収することができます。
バイク屋とかめんどくさがりな諸兄はエアブラシとかエアダスターで済ませるかと思われますが、あれじゃフルードはなくなりません。
残っていると水分を吸収して錆びるのでティッシュをこよりにするかシリンジでバキュームするか好きな方で完全に抜いて下さい。

これにてブレーキのフルード交換は終了しました。
レバーを握るとかっちりした感じがして非常によろしいですね。


そして次はクラッチフルードの交換になります。
クラッチフルードと言っても液体はブレーキと同じものを使用します。
他のバイクはわかりませんがCB1100はクラッチスリーブがエンジンの近く(フロントスプロケカバー付近にあります)にあるので常に熱にさらされておりブレーキよりも劣化が激しいです。
初めて交換した時はフルードがブレーキ側の比じゃないほど汚れておりました。
劣化すると当然よろしくないので、できれば年に1回は交換しましょう。

というわけでさくっと交換します。
わかりづらいですが交換前のフルードになります。


クラッチフルードは抜く部分のナットのサイズがブレーキよりも大きく10ミリで(ブレーキは8ミリ)、薄手の12ポイントのメガネがあればよいのですが手持ちになかったのでスパナを使用しました。

ナットを回してレバーを握っておおおおおおおおおおお?!
なんということでしょう、大量のエアが出てきました
立ちゴケなどでリザーバータンク内の液面がおかしい状態でレバーを握ったりするとエアが混入したりするのですが、クラッチはまったく理由が思い浮かびません。
それほど多いエアが混入しており、クラッチはレバーを握った時のフルードの流入量が多いことを忘れていてまたしても自爆エア混入をやらかしてしまいました。

幸いクラッチはキャリパーではないのでエア抜きが楽です。
まったくエアが出てこない状態にするのにそれほど難しくはないのですが、クソ重いクラッチレバーをにぎにぎするのが非常につらかったとだけご案内させていただきます。

自分のCB1100は昨年シフトアップの時だけギアが入らない、シフトペダルを上に上げてもスカスカするという症状が出ていたのですがこれが原因だったのかもしれません。
というかこれが原因であって欲しいです。

他に考えられる要因が初めて使ったエンジンオイル、クラッチプレートがダメになっている、共締めになるスプロケカバーの変更となっており、原因を調べるのがちょっとめんどうなものばかりでして。
スプロケカバー変更後に症状が出ているので、もしかしたら交換した時にスリーブ内にエアが混入した可能性がありますがはてさて…


この後はクラッチのリザーバータンク内のプラカバーとダイヤフラムを水洗いして終了しました。
次回はとうとう芯出し作業とリアブレーキのフルード交換になります。

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