作業するにはリアタイヤを外さなくてはならず結構重労働。
腰のヘルニア持ちの自分には少々きつい作業となりました。
チェーンカバーを外してチェーンアジャスターの位置を記録します。
左から3つ目の目盛りくらい |
CB1100の場合はアジャスターの形状的にノギスを当てることが出来るのでそちらで計測しています。
約22.1ミリというメモを残してアクスルナットを緩めます。
緩めたらチェーンアジャスターボルトを回してアクスルシャフトをエンジン側まで押し込みます。
そうしないとチェーンがスプロケから外れません。
外したチェーンをスイングアームに引っ掛けてアクスルナットを完全に外してシャフトを抜きます。
抜きます…抜き…ます…抜けねえええええええええええええ?!
とりあえず落ち着いてプラハンマーで叩いてみました。
少し強めに叩くと動き出したので回しながら引き抜きましたが、予想通りの展開となりました。
汚い。というか錆びちゃってるし。
前回引き抜いたのはいつだ? |
去年1回も抜いていないのなら当然の結果でしょうね…
それにしてもこのアクスルシャフト軽くて驚きました。
太さの割にずいぶん軽いと思ったら中空になっていました。
はかったわけではないですがTWのよりも軽いんじゃないかと思ったほどです。
普通はグリスまみれになっているはずのシャフトが乾いており、錆びている部分はどうやら受け側のベアリングの方の錆が移ったようです。
ウェスで磨いてみると何とか使えそうなレベルまで戻りました。
こうなると他の部分も調べないといけません。
とりあえずベアリングはまともに動いているのを確認。
左右のカラーは汚れすぎていたのでパークリで洗浄後にシリコングリスを塗布。
ダストシールも拭いてシリコングリスを塗っておきました。
ハーレーなんかはこのダストシールの作りが甘いので、水が侵入して派手に錆びてしまうというのがよくあります。
錆びて完全に固着してしまうとベアリングまで交換になってしまうので、定期的に抜いてグリスアップすることをお勧めましす。
ついでにスプロケットも持ち上げてハブダンパーも確認してみました。
かなり痩せてる |
次回のタイヤ交換の時にハブダンパーも交換になります。
タイヤの方の作業が終わったのでピストン揉み出しの方にかかります。
リアブレーキは片押し1ポッドで、かなりでかいピストンが入っています。
ブレーキペダルを踏んでみると僅かですが出てきました。
これで固着は無し。
以前CB1000SFのリアブレーキも揉み出しした事があったのですが、その時は派手に固着していて難儀しました。
ブレーキラバーをかけてピストンをぐりぐり回し、ウェスで磨いて一丁上がり。
ピストン戻してピストンを押し込もうとしたのですが車用の工具なので非常に使いづらい。
諦めて手で押し込みました。
押し込めるとは思っていなかったんですがね
いつも相当固くて押し込めないのですが今回は出来ました。
これならスムーズに動いてくれそうです。
キャリパーが汚い |
念のためシリコンスプレーを吹こうかと思ったらブレーキラバーだったので、気にせず塗り伸ばしておきました。
まあ大丈夫でしょう。
タイヤに外した諸々の物を付けて所定の位置にセットしてシャフトを挿入します。
いつも苦労するのですが、何か今回は楽々タイヤのセットができました。
ブレーキパッドを外しているからかもしれません。
合わせる箇所が減るほど簡単になりますからね。
ちなみにタイヤを外したらこんな感じになります。
リアフェンダーの裏がひどい |
TWのリアタイヤを何度も脱着したので経験値が上がっていたのも楽に感じた理由の一つかもしれません。
外したのと逆の手順で組み上げてチェーンの調整に入ります。
自分はすごくチェーンの張り調整が苦手なんですが、今回はかなり珍しく一発で成功しました。
一直線 |
アクスルナットを締めあげても張りはちょうどよく、こんなにうまくいくことは稀です。
集中力が高かったのがよかったのでしょうか?
最後にチェーンカバーを取り付けて、リアブレーキのリザーバータンクに洗浄したパーツと蓋をかぶせて完成!となったはずなのですが、これを書いている時にアクスルナットを規定トルクで締めていないことを思い出しました。
危ないですね…明日一番で締めます。
キリが良かったので本日はここで作業終了となりました。
次回は思い出したリアサスのマウント部分の清掃とグリスアップです。
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