時刻は19時30分頃から。
ダンロップ・ロードスマート3。
CB1100 フロントに装着だ! |
整備は事前準備が8割。確認が2割。作業自体は問題ない。そう思っていたのだ。この時までは。
ビードブレイカー |
必要工具を準備 |
フロントタイヤの脱着はまず…
- アクスルナットを緩める(完全に外さない)
- フォーク下部の12ミリのボルト4本を緩める(完全に外さない)
- ブレーキキャリパーを外して吊るす(下から支えても良い)
- ジャッキをかけて前輪を浮かせる
- アクスルシャフトを抜く
ジャッキはフレームにかけるMC用を使用。高さ調整をしないとマフラーに接触するので注意が必要。もちろん自分は傷を付けて凹ませましたが…
フロントフェンダーは外さなくても大丈夫 |
外されたホイール タイヤはミシュラン・パイロットロード3 |
外したタイヤをタイヤ台に乗せてバルブコアを虫回しで外し、中の空気を完全に抜きます。
油断するとバルブコアがぶっ飛んで行くので注意が必要。徐々に緩めていきましょう。
完全に空気が抜けたらビードブレイカーにタイヤをセットしてビードを落としていくのですが、今回も落ちません。
タイヤは再利用しないのでケミカルの力で落ちやすくします。
556 |
ビードとリムの間に吹きかけてしばし待ってから再びビードを落とすと無事に成功。
両面のビードを落としたらタイヤ台に戻してビードワックスを発狂するまで塗りたくり、リムプロテクターをセットしてスタンバイ。
スタンバイ |
ここからタイヤレバーを使ってタイヤをホイールから外しにかかりますが、ここは問題がなく完了。
片面外しOK |
ここのセクションは苦戦しないのが普通なのです。
問題はもう片面を外す作業。
ゴリラ並みの筋力とかハンマーでタイヤをバンバン叩きまくるとかしている作業ですが、今回はズルっとタイヤが手だけで簡単に抜けました。
レバーも筋力もハンマーも使用せずに。馬鹿な…
と思ってましたがミシュランのタイヤは確かそうだったね、と。
側面が柔らかいパイロットロード3はそれが可能だったねと思い出しました。
タイヤを外してホイールの内側を確認すると大量のサビを発見orz
アルミですが相当錆びてます |
特にバルブ周辺のサビが酷く、バルブの根本から水が侵入しているみたいです。くそう。
真鍮ブラシで狂ったようにサビを落として、アルミ磨きでシコシコします。
というのもここの処理をやらないとうまいことタイヤがリムにくっつかなくて空気が漏れちゃうからです。
処理が終わったらタイヤバルブを交換します。
古いバルブはニッパーで切れ込みを入れて引きちぎり、上下に分割して脱着(すいません、正規の外し方を知りません)。
新しいバルブは専用工具を使って装着しますが、バルブは装着前にビードワックスを塗布してから挿入します(自分への忘備録)。
タイヤ台にホイールをセットしたら新しいタイヤを装着します。
まずは回転方向の確認。
ホイールはブレーキディスクに矢印が、タイヤは側面にアローマークがあるのでそれを合わせます。
あと、ミシュランは無いのですが普通はタイヤに軽点という黄色いマークが有り、それをバルブ部分に合わせます。
合わせたらタイヤとリムにビードワックスを発狂してさらにおかしくなるほど塗りたくり、タイヤをホイールに無理やりはめ込むか、ホイールをタイヤに無理やりはめ込んでいきます。
ここで苦戦した記憶が数多く蘇りますが、今回は一撃でタイヤがはまり様子がおかしいと思いました。
苦戦しないのはよかったのですが、その後はひどい目にあいました。
ここから先はタイヤレバーの出番。
再びリムプロテクターをセットし、ビードワックスを塗りたくり、リムにタイヤをはめ込んでいく。
最後はゴリラ並みの筋力か全身を使ってはめ込む体力勝負、しかし力だけではリムがひん曲がる知恵の輪みたいな作業(と自分は思っているだけ)。
しかしCB1100のフロントタイヤではそこまで苦労した記憶はない。
基本的にタイヤレバーでの手組みで断念したことはない。
が、今回は断念。断念どころか半分も組んだらそこから先に進まない始末となりました。
もうだめだ |
まったくタイヤが伸びない。
ミシュランは噂ではタイヤの内部のコードがナイロンで、他車はスチールを使っているという話だけど本当かもしれない。
それにしてもロースマⅡの時では手組みで行けたのに、Ⅲはもう到底無理という始末だ。
最後の部分は力技になると思っていたが、その部分にたどり着くこともできない。
数時間格闘して断念。
リムをひん曲げる前に軽トラでバイク屋に持ち込む覚悟を決めてみる。
翌日、そんな自分に突きつけられる本日休業の張り紙!!
嗚呼、無情……世はおしなべて思い通りにいかず。
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